回遊魚

主に政治ブログを回遊し、簡単に紹介していきます。基本コンセプトは「護憲」です(^^

おいしい100億円 奈良県

2008-03-04 18:16:37 | Weblog
 またまた丼勘定で人の金を使いまくる「事業」がスタートした。「平城遷都1300年祭」だ。これにはあの産経新聞さえも疑問符だから驚かされる。
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080213-00000027-san-l29

マスコットキャラに賛否両論だが、これはアウトだろう。なぜなら、反対意見に対する反論が成り立っていないからだ。
平城遷都1300年記念事業協会の杉田憲英総務部長はJ-CASTニュースに対し、
「(マスコットは)仏像ではなく、童子をキャラクター化したもので、それに奈良の守り神である鹿の角をつけたもの。仏像ではないというPRが足りなかったのかもしれません」

 と、答えている。これは仏像ならご批判の通り、ということだろう。そして残念ながらこれは「仏像」なのだ。
 デザインを書いた東京芸大の籔内佐斗司教授(デザイン著作料500万円獲得!)はなんと言っているか知らないが、童子を書くならああはならない。絶対にないデザインなのだ。「白毫」や「長い耳朶」は仏のしるし、その辺のはなたれ童子にはありえないデザインなのだ。つまり仏教に帰依せんとしている特別な「童子」を描いているという意味であれは「仏像」なのだ。それに鹿の角を生えさせるとは・・・。

 ちなみにこのデザインは公募ではなく、すべて非公開であったようだ。一応12人の専門家にデザインを依頼したそうでそのギャランティが500万円。このキャラに関わって締めて1000万円!
 産経新聞の記事によると、
「仏の手をイメージしたシンボルマークには1300万円をかけた。こうした出費の「説明責任」を、関係者は満足に果たしているだろうか。」
 とある。鋭い指摘だ。奈良県の産科医の残業手当はもう解決したのだろうな。

 どうやら、100億円の多くはやはり電通がつばをつけているようだ。電通に仕切らせるように仕組んだ一派にも当然金は回るだろう。彼らにとって、とてもおいしい100億円のはずだ。こんなことが日本の各地で行われるのだろうか。
 仏様に白毫の光で照らして頂きたいものである。  合掌