■こならの森99号■1996.7発行
C・o・n・t・e・n・t・s
表紙 「田中重光さん タバコ」
■こならの森8月号■
おぞねとしこのポエム…たちあおい…3p
その他の情報…/猫バス23……4p
知らんの5つの市/…モカ………5p
お店「いちろうの店」…6p
結婚…山崎哉さん夫妻………7p
特集…99の質問……8-17p
JC・JOURNAL………18-19p
インフォメーション95………20-23p
海棠市子の映画評……………24
書評・絵本紹介………………25
両毛神楽物語………26
占う………27p
協賛店マップ………28-29p
新・こならの森から…………30p
■■■■■■■■■■■
【本文抜粋記事】
海棠市子の映画評
シリーズ完結編2本立て!!『罠』
監督●林海象/出演●永瀬正敏、山口智子、宍戸@錠、夏川結衣、杉本哲太ほか
物語●横浜で次々起こる連続殺人事件。マイク(永瀬)の恋人(夏川)も犯人に狙われ、
マイク自身は犯人として警察に追われる。私立探偵・濱マイクシリーズ初のサイコスリラー
《シネスイッチ銀座、横浜日劇(黄金町)にて絶賛上映中》
『必殺!主水死す』監督●貞永方久/出演●藤田まこと、三田村邦彦、中条きよし、名取裕子ほか物語●主水が今回関わった仕事は、将軍(細川ふみえ)に双子の兄妹がいた?!と、起こる大奥の権力争い。が、そこで昔の女(名取)とその夫だった権の四郎(津川雅彦)に出会い………。《新宿ピカデリーほか松竹系で上映(しているところもあると思う》
イヤな季節の到来! 夏、です。最近、どんどん〃夏〃が増えてきて、ヘタすると5月から10月ぐらいまで暑いんだもん、冗談じゃない。 っつうわけで、今号が出る頃、ロンドンに避暑です。突如思い立った、単にヴァージン・アトランティック航空に乗りたいがための英国。でもビートルズとストーンズとホームズとパンクとアフタヌーンティーとウェッジ・ウッドとモンティ・パイソンと狂牛病とテロの国@ 無事帰ってこれるのか………@ さて、6月も中旬を過ぎると夏休みに向け盛り上がる映画界。邦画も伊丹の〃女〃シリーズ(なんじゃそりゃ@)『スーパーの女』や、この撮影中にCharaと浅野〃カフェレシオ〃忠信がデキちやった結婚という曰く付きの、ご存知、私が嫌いな岩井俊二の『PICNIC』、長崎俊一3年ぶりの新作で期待大の『ロマンス』などなど、かなりイカしたラインナップで公開中。
その中から今回取り上げたのは、今さら説明不要の『必殺』と、1・2作目ともここで取り上げた、私の超お気に入りシリーズ、私立探偵・濱マイクの『罠』です。はからずもどちらもシリーズ完結編。が、その完結編ヘの評価は真つ二つの正反対! まだ観ていない人や、どっちのことでも「つまらない」は聞きたくない人はすぐ次頁へ。いいですか。
文字数に余裕がないのでポンポンといきます。まず『罠』、すごい好き!ライブや監督・出演者の挨拶付きのスペシャルプレビューで観たんだけど(生の永瀬はやっぱ小っちゃかったけど、めちゃカッコいい@)、前半のイベントの仕切りが悪くてイラつきまくってたのに、上映が始まったらすっかり忘れて夢中になってしまったほど面白い@
濱マイクシリーズとしてはやっぱり1作目の『我が人生最悪のとき』がベストだけど、単独ではコレが一番@ 映像も展開もスタイリッシュで、なにもかもイカしている。でも行き着くところ結論は、@永瀬@に尽きる。すごいよ、この人! おおっぴらに宣伝していることではないので、何のことだかここでは言わないでおくけど、観れば私の言いたいことはすぐわかる! ホント、最高の映画俳優です。必見@と、『罠』を褒めたら、もうおわかりですね。『必殺』、最低でした。違う意味でシクシク泣けちゃった。こんなつまんない話で主水の最後を飾るなんて………! 秀さんもフケちやって、あの程度の役なら出ないほうが良かった。リツとセンなんてただのおバカだし。だいたい││あ、ラストシーンをバラすから、観るつもりでまだ観てない人は絶対この先は読まないで!││主水の最期はさ、あんなズルい小屋の爆発なんかじゃなくて、ドロにまみれての野垂れ死にだと思うの。それでも最後の最後まで自分が仕事人だとバレないように刀を捨てたりしてね。せめて名取格子に刺されたままで息絶えて欲しかった。
とにかく話が中途半端。「主水の最期」と銘打つなら、もっと鬼平並にハードにキメればよかったし、娯楽時代劇にしたいなら主水を殺さない。たぶん営業的に、色っぼい細川ふみえで話題作りとか、いざとなったら主水が復活できる道を残しておこう、ってことだったんだと思うけど、これはないよ、ホント。主水も浮かばれんな………。
というわけで対照的な完結編2本でしたが、どうもどっちも続編ありそうな感じ。マイクの方は既に「30代、40代のマイクをやる」と宣言しちゃったしね。でもハッキリ言って、マイクの続編は大歓迎ですが、必殺にはこれ以上老醜をさらしてほしくないです。
C・o・n・t・e・n・t・s
表紙 「田中重光さん タバコ」
■こならの森8月号■
おぞねとしこのポエム…たちあおい…3p
その他の情報…/猫バス23……4p
知らんの5つの市/…モカ………5p
お店「いちろうの店」…6p
結婚…山崎哉さん夫妻………7p
特集…99の質問……8-17p
JC・JOURNAL………18-19p
インフォメーション95………20-23p
海棠市子の映画評……………24
書評・絵本紹介………………25
両毛神楽物語………26
占う………27p
協賛店マップ………28-29p
新・こならの森から…………30p
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【本文抜粋記事】
海棠市子の映画評
シリーズ完結編2本立て!!『罠』
監督●林海象/出演●永瀬正敏、山口智子、宍戸@錠、夏川結衣、杉本哲太ほか
物語●横浜で次々起こる連続殺人事件。マイク(永瀬)の恋人(夏川)も犯人に狙われ、
マイク自身は犯人として警察に追われる。私立探偵・濱マイクシリーズ初のサイコスリラー
《シネスイッチ銀座、横浜日劇(黄金町)にて絶賛上映中》
『必殺!主水死す』監督●貞永方久/出演●藤田まこと、三田村邦彦、中条きよし、名取裕子ほか物語●主水が今回関わった仕事は、将軍(細川ふみえ)に双子の兄妹がいた?!と、起こる大奥の権力争い。が、そこで昔の女(名取)とその夫だった権の四郎(津川雅彦)に出会い………。《新宿ピカデリーほか松竹系で上映(しているところもあると思う》
イヤな季節の到来! 夏、です。最近、どんどん〃夏〃が増えてきて、ヘタすると5月から10月ぐらいまで暑いんだもん、冗談じゃない。 っつうわけで、今号が出る頃、ロンドンに避暑です。突如思い立った、単にヴァージン・アトランティック航空に乗りたいがための英国。でもビートルズとストーンズとホームズとパンクとアフタヌーンティーとウェッジ・ウッドとモンティ・パイソンと狂牛病とテロの国@ 無事帰ってこれるのか………@ さて、6月も中旬を過ぎると夏休みに向け盛り上がる映画界。邦画も伊丹の〃女〃シリーズ(なんじゃそりゃ@)『スーパーの女』や、この撮影中にCharaと浅野〃カフェレシオ〃忠信がデキちやった結婚という曰く付きの、ご存知、私が嫌いな岩井俊二の『PICNIC』、長崎俊一3年ぶりの新作で期待大の『ロマンス』などなど、かなりイカしたラインナップで公開中。
その中から今回取り上げたのは、今さら説明不要の『必殺』と、1・2作目ともここで取り上げた、私の超お気に入りシリーズ、私立探偵・濱マイクの『罠』です。はからずもどちらもシリーズ完結編。が、その完結編ヘの評価は真つ二つの正反対! まだ観ていない人や、どっちのことでも「つまらない」は聞きたくない人はすぐ次頁へ。いいですか。
文字数に余裕がないのでポンポンといきます。まず『罠』、すごい好き!ライブや監督・出演者の挨拶付きのスペシャルプレビューで観たんだけど(生の永瀬はやっぱ小っちゃかったけど、めちゃカッコいい@)、前半のイベントの仕切りが悪くてイラつきまくってたのに、上映が始まったらすっかり忘れて夢中になってしまったほど面白い@
濱マイクシリーズとしてはやっぱり1作目の『我が人生最悪のとき』がベストだけど、単独ではコレが一番@ 映像も展開もスタイリッシュで、なにもかもイカしている。でも行き着くところ結論は、@永瀬@に尽きる。すごいよ、この人! おおっぴらに宣伝していることではないので、何のことだかここでは言わないでおくけど、観れば私の言いたいことはすぐわかる! ホント、最高の映画俳優です。必見@と、『罠』を褒めたら、もうおわかりですね。『必殺』、最低でした。違う意味でシクシク泣けちゃった。こんなつまんない話で主水の最後を飾るなんて………! 秀さんもフケちやって、あの程度の役なら出ないほうが良かった。リツとセンなんてただのおバカだし。だいたい││あ、ラストシーンをバラすから、観るつもりでまだ観てない人は絶対この先は読まないで!││主水の最期はさ、あんなズルい小屋の爆発なんかじゃなくて、ドロにまみれての野垂れ死にだと思うの。それでも最後の最後まで自分が仕事人だとバレないように刀を捨てたりしてね。せめて名取格子に刺されたままで息絶えて欲しかった。
とにかく話が中途半端。「主水の最期」と銘打つなら、もっと鬼平並にハードにキメればよかったし、娯楽時代劇にしたいなら主水を殺さない。たぶん営業的に、色っぼい細川ふみえで話題作りとか、いざとなったら主水が復活できる道を残しておこう、ってことだったんだと思うけど、これはないよ、ホント。主水も浮かばれんな………。
というわけで対照的な完結編2本でしたが、どうもどっちも続編ありそうな感じ。マイクの方は既に「30代、40代のマイクをやる」と宣言しちゃったしね。でもハッキリ言って、マイクの続編は大歓迎ですが、必殺にはこれ以上老醜をさらしてほしくないです。