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東武佐野線沿線CITY-GUIDE 〔カテゴリーからお入り下さい〕

こならの森 49号

2008-04-08 | 創刊~100号
       49号■こならの森49号■1992.5発行

表紙「やぐるま=民家=黒袴町」

目次
………………………
2… 結婚
3…18 特集「ケーブル」
19…ミステリーワールド
20…全面広告「ニュージーランド留学」
21…佐知倶楽部
22…カラムコラム・街角の肖像
23…モータースポーツ
24…圭吾の歳時記・きれい瞬間
25-28情報コーナー
29…映画情報/本10
30…書評・絵本紹介
31…協賛店MAP
33…こならの森から~

………………………




【本文抜粋記事】


特集
佐野発信
ミニテレビ局とは?

インタビュー

【 開  局 】
■いよいよ今年の7月に佐野にケーブルテレビ(SCTV)が開局という事ですが、工事などの進みぐわいはどうでしょうか。
 現在は幹線ケーブルの工事をしており、6月からは第1期工事エリアで試験放送を開始します。パンフレットの記載よりは早まって、第二期工事エリアが93年の1月、第三期工事エリアでも93年の7月終了予定です。 第三期工事が終わると、佐野市の人口の約七割までカバーすることになります。
■この地域以外で加入したいという場合はどうでしょうか。
 その場合は当面待って頂くしかないんです。とういうのは、そのエリアは郵政省の認可を受けたものですから勝手にこれから出る訳にはいかないんです。ですから、区域外の場合は新たに郵政省の認可を受けて、事業エリアとして認定されないとケーブルを引くことができないんです。
■将来的には全市カバーですね。
 それが最終の目標となります。

【 メリットはあるのか? 】
■加入することに対するメリットというのは何かあるんでしょうか。
 最大のメリットというのは、今まで見ていたNHKや民放などの地上波とBS放送、さらにケーブルテレビならではの映画や音楽、ニュース、スポーツなどの専門チャンネル(自主放送)が、アンテナなしで見られる。また、チャンネルは全部で27もありますから、自分の好きな番組を、自分が見たいときに見られる、ということです。
 将来的には、自主放送のチャンネルを充実していくということですね。そして加入者の希望によって順次増やして行くということです。

【 地域との関連性 】
■その自主放送チャンネルの中に、『コミュニティチャンネル(佐野市内の情報、話題)』とありますが、内容はどういったものなんですか。
 自主放送と呼んでいるのは(通常の放送は再送信と呼んでいるわけですが)ケーブルが独自に選択出来るチャンネルなんですね。それを自主放送と呼んでいるわけです。その中にコミュニティチャンネルというのが含まれているわけです。ですから、コミュニティチャンネルは自主制作番組ということになるわけですね。
 都市型CATVを開局する場合には、この地元のチャンネル、コミュニティチャンネルを設けるということが義務づけされているわけですね。
 簡単に言うと、東京の大きな民放があってその下に県域のテレビがありますね。それをまた小さくしたようなテレビ放送という感じですね。ミニ・テレビ局といってもいいですね。ですからあくまでも取材対象は、佐野市内に限定された内容です。
■具体的にはどういった内容になるんですか。
 まず、いろいろなイベントの取材ですね。これからですと、人形祭りですとか、七夕祭りといったものですね。それから、町内会単位で昔から続いているお祭りがあるとか、子供達が田植えをしているとか、夏休みに花火大会とか、おもしろいことをやっているとか。本当に身近かな所までカメラをもっていって、日常生活を映し出す…ということです。
■「見る、佐野広報」ですか。
 そうですね、広報であって、また、一般の人も気軽に参加できる番組を作りたいというのが基本です。
 取材に行くばかりではなく、こういったことを取り上げてほしいというような、情報も受付ますので気軽に連絡してほしいですね。 
たとえばのど自慢大会とか、アマチュアコンサートとか……、そうした開かれた番組をやっていきたいんです。
■アメリカなどは先進地なんでしょうか。 
 アメリカもそうですが、ヨーロッパなどでは、9割近くまで普及しているところもあります。日本ではまだまだなじみがないですね。
 都市型CATVエリアというのは、通常のテレビも支障なく見られる地区です。ですから、それにプラスしてより多くのチャンネルを楽しんでもらおうという主旨なんです。娯楽性や情報社会の先取りみたいなものですね。CNNニュースや天気予報などは二十四時間見られます。
■一番気になるのは、その画質なんですが、今までのアンテナ受信と比べてどうなんでしょうか。
 もう、はるかに高画質なんですね。個人でアンテナを立てて受信していると、建物やその他の影響を受けますし、第一アンテナの高さが高くありません。それに正確に東京タワーの方向を割り出してアンテナを立てているわけでもないんですね。
 それに、1から12チャンネルまでというのは、周波数帯にだいぶ開きがあります。それを一本のアンテナでカバーするのですから、チャンネルによって画質の違いが表れてきます。衛星放送にしても、個人のパラボラアンテナは、せいぜい50センチほどです。
 ケーブルテレビでは、その微妙な電波を大型で高性能の業務用アンテナで受信し、常に最良な状態に調整して流しますから、安定した高品質な画像が得られわけです。本当に、手前みそでなく、見違えるようになるんです。モニターも設置しますので一度見にきてほしいですね。
■そのほかのメリットはなんですか。
 最大は、先程もいいましたが、佐野市内の情報が瞬時に映像として分かるということです。今までは、活字でしか入って来なかったものが、日常的に視覚的に入ってくるわけです。
 そして、番組内容がだんだん充実してくれば、7時のニュースを見るより先に、「佐野市内のニュースを見る」というようになると思います。
 コミュニティチャンネルをみないと明日の朝、町の話題についていけない、というような番組になれば最高ですね。
 今のところは、市役所とか商工会議所といったところだけですが、生中継も出来るような設備も整っています。
 【   将来の展望   】
■将来的にはどのような展開になるのでしょうか。
 いろいろな番組の充実はもとより、コミュニティチャンネルの充実ということに重点を置いていきます。
■情報の受け売りだけでなく、こちらから情報を発信するということですか。
 そうですね、それからケーブルテレビというのは非常に公共性が強いものなんです。一つの自治体に一つの会社しか認可にならないんです。ですからこれは市民の会社であると考えて頂ければいいんですね。
■栃木県では何番目くらいの開局になるのでしょうか。
 三番目ですね。一番最初が栃木市で、去年の10月です。二番目が宇都宮市です。これは今年の4月です。そして、佐野が三番目で7月開局というわけです。都市型ケーブルテレビというのは全国で130くらいあります。ですから、佐野などは非常に恵まれているということがいえますね。他では得られない情報が入ってくるわけですからね。
■本当に、情報の先進地ですね。
 コミュニティチャンネルを充実していけば将来は、ここが情報発信源となり、まちおこしや町の活性化までも刺激していけると思います。
■そのためには、多くの人がケーブルテレビというものを知って、理解してもらうということが大事なわけですね。
そうです。そのためにも、一人でも多くのひとがケーブルテレビの加入者になってもらいたいと思います。
 開局と同時にこのスタジオを初めとした局の施設を積極的に解放し、放送センターにはモニターテレビを設置しますので、多くの方に利用して頂きたいですね。
 ここだけの話ですが、一番有利な加入の仕方は、一台とにかく一つのテレビにコンバーターをつけ、その他のテレビはコンバーターを配さずにケーブルテレビの映像を見るという方法です。この場合は、(コンバーターがついていないテレビも)ケーブルの画質で1から12までのチャンネルと、テレビ埼玉、テレビ群馬が見られ、セントギガの放送も楽しめます。
 そして、コンバーターは一つですので月々3000円でいいんですね。
 それから、加入金が5万円で(標準)工事費が3万円、合計8万円というと随分高いように思いますが、今、衛星放送を見るためにパラボラアンテナを立て、チューナーなどをそろえ、工事費をたすとやはり8万円くらいにはなるんですね。
 月々3000円の出費というのも高いような気がしますが、一日ですと100円です。映画の好きな人でしたら、すぐに元は取れる数字だと思います。
 また、最新の洋画や邦画がいち早く見られるのも魅力なんです。
 現在放映している民放というのは総合娯楽チャンネルなんですね。野球あり、お笑い番組あり、ドラマあり…。その点ケーブルテレビは全くの専門チャンネルなんです。それも番組によっては、二十四時間フルに映像を流しています。お天気チャンネルにいたっては、全世界の天気から佐野市内の天気まで映し出されるのです。 これからゴールデンウィークに入るわけですが、ケーブルテレビは簡単にできる、家族サービスともいえるんですね。
■地域住民の情報をいち早く知られるという点が一番有利なのではないでしょうか。
 そのためにも皆様からいろいろな情報をお寄せくださいということなんです。

【 統一経済圏でのネットワーク化は? 】
■両毛五市とかいった、ケーブルテレビ同士の情報交換といったことはどうですか。
残念ながら両毛五市では、まだ佐野にしかないんですが、今後は足利、館林などと増えてくると思います。そうしたら、このコミュニティチャンネルのソフトの交換とか、あるいは何かテーマを決めて両毛五市が共同で一つの番組を作っていけたらいいわけです。この地区の歴史を紹介するのでもいい。
■各地に点在する、田中正造の軌跡を持ち回りで追ってもいいですね。
 そうですね。ですが、そういったことを一つのケーブルテレビでやろうとすると、スタッフも足りないし、機材も足りない。ところが、五市がスタッフを出し合って共同でやろうと思えば、それなりのものが出来上がるんです。中継車なども共同で購入してもいいわけですから、県域のテレビ局に匹敵するくらいの事が出来るんです。
 ニュース性や話題性のある講演会などの中継もやっていく予定です。文化会館などにも、有名な講師が来ますが、都合でいけない人もいることでしょうから、そういったものも収録していきたいですね。佐野市主催の公共性が強い企画などは、もっと広く知らせていくことが大事だと思います。文化会館の大ホールで行っても、1200名しか入場出来ないわけですからね。
■統一経済圏問題というのは、今注目を集めていますが、それが映像でつながってしまえば、一番いいというわけですね。
 商工会議所なども、パソコン通信などで両毛五市をネットしているようですが、それよりもダイレクトにつながるようになるわけです。
 また、両毛五市で情報交換の場に利用してもいい。佐野に住んでいると、足利であるとか、館林の情報がもっと知りたいわけですよね。すてきなお店がないかとか………。
■ケーブル回線にファックスなど他の通信回線を乗せということは出来るのでしょうか。
 それは充分に可能ですね。栃木県内ですと、茂木に、これは難視聴型のものなんですが、ケーブルテレビ局があるんです。そこは加入率が99パーセントなんですね。そして、各家庭にファックスが送れるんです。
■栃木県では、栃木市のケーブルテレビが一番最初ということすが、そことの連携などはどうでしょうか。
 ちょうど町の規模なども同じなので、いい関係です。ノウハウのやりとりとかも盛んにやっています。将来的には、栃木県内で協議会を結成して、お互いの連絡を取りたいですね。埼玉県あたりはもうできているんです。
 本当にケーブルテレビというのは、いろいろな活用の仕方があるし、発展性もあるものなんです。
■うまく活用していきたいですね。
 どうもありがとうございました。


こならの森 48号

2008-04-08 | 創刊~100号
       ■こならの森48号■1992.4

表紙「東光寺の桜」

目 次

2… 結婚
3…6 特集「国際交流」
7…16 「バナナ白書」  
17…20 世界の料理
21…トピックス/インホ92
25…映画情報/本10
26 情報コーナー
27…モータースポーツ
28…書評・絵本紹介
29…カラムコラム・街角の肖像
30…青春の断想・きれい瞬間
31…協賛店MAP
33…こならの森から~

【本文抜粋記事】

 特集「国際交流」

 国際交流については、こならの森でも創刊当時から何度か取り上げて来たことだが、今回も少し特集してみたい。
 こならの森の過去の記事で参考になったのは、インタビュー・地域社会を考えるの中のある人のこんな言葉だろう。
 「少なくても、いえるのは、姉妹都市を結ぶ事じゃないですよ。あれは国際化じゃない。年に一回くらい交流があって、市役所にいくとお互いの国旗なんかがある。これはまだ、幕末のやっと開国したころの使節団です」(こならの森37号より抜粋)
 また、外国人労働者については、「本音と建前が違っている。」その本質は、異なるものを内に入れられるかどうかだとも指摘している。そして、国際化とは、お互いの違った@文化@を認めあう事だと結論している。
 ここ数年の急激な外国人の増加と、そこから起こる多くの諸問題……偏見・差別、言葉・文化・習慣の違いによるトラブル、犯罪・デマ等を耳にすることが増えて来ている。そんな現状か
ら、そうした偏見を少しでも減らし、@外国人@ではなく@隣人@として、身近にいるさまざま国の人達と知り会いたい、同じ立場の話相手がほしい。と、このほど民間の国際交流の会が発足した。
 たみの会の「たみ」とは、いろいろな国の民(たみ)から命名したとか。
 目的は、「外国を知ることから、日本を知る」「佐野に住んでいる日本人および外国人がお互いを理解しつつ気持ち良く暮らしていけるような方法を考え出来ることから少しずつ始めていく」といったところだそうだ。
 会としては堅苦しく考えず、数カ月に一度の割りで自分たちが楽しめる交流会をもち、佐野周辺に住む外国人の医・衣食住や法律などのこまやかな情報交換の場として利用していきたいという。発足したといっても、発会式とうの式も宣言も無く、各人が持ち寄ったお国自慢の手料理食べながら、和やかなうちに始まった。まず自分達が楽しくなかったら会としては長続きしないということだ。
 また、言葉のネットワークを作り、活用法については検討が必要だが、通訳が必要なときは手助けできるような体制を作りたいともいう。
 その他として、行政への呼びかけ、講演会・バザー・ガレージセールなどの催し物等も企画している。
 会員は、佐野近辺にすむ外国人はもとより国際問題等に関心のある人ならだれでもOKだそうだ。
 それに先立ち会を代表者して何人かが、市長との対話の日を利用して、いくつかの要望を出している。
 それは、外国人のための総合的な窓口(国際交流課)の設置。一般生活上のガイドブックの作成。(すでに、真岡市等では、四カ国語によるガイドブックが出されている)外国人による日本語講座、日本人のための外国語講座。通訳ボランティアのネットワーク体制作り。交流の場作り、などだった。 それに対する市長の回答は、対応が迫られていることは認識しているが、国際交流課の設置は考えていない。今後は、民間と市とによる国際交流協会を設置し、『英語圏』の国の市と姉妹都市を結ぶ予定であるとのこと。


こならの森 47号

2008-04-08 | 創刊~100号
       ■こならの森47号■1992.2発行


目 次

2… 結婚
3…16 特集「埋蔵金」
17…20  世界の料理 「イギリス」
21…お店/アリス
22…23 トピックス/インホ92
24…モータースポーツ・珈琲
25…カラムコラム・街角の肖像
26…青春の断想・きれい瞬間
27…28 情報コーナー
29…映画情報/本10
30…書評・絵本紹介
31…協賛店MAP
33…こならの森から~



【本文抜粋記事】

モータースポーツ
[ヘルパー]

ゴミブチコーポレーション  小野 均
2月9日、今日は筑波サーキットでMCFAJのレースがありました。このレースに、ウチの店の人が何人か出るので、僕もヘルパーとしてついて行きました。久しぶりにサーキットに行って、まず思ったのは、よくこんなに寒いのに、頑張っているなーと思いました。みんな、とりあえず予選を通るために、緊張しながらバイクをセッティングしたりいろいろと準備をしています。
 ウチのライダーも、社長に期待されていたので、けっこう緊張していたみたいでしたが、まず予選は通りました。 予選が終わってから、今度は決勝に向けて、バイクをいろいろとチェックしました。
 エンジンセッティングもいいみたいで後は、バイクをきれいにみがいて、決勝にレースを待つばかりと思ったとき、フロントブレーキのディスクがかなり歪んでいるのに気がついて、あわてて、ディスクを交換しました。気がつかないで走っていたら大変なことになっていたかもしれないので、とりあえずは安心しました。そして迎えた決勝レース。スタートで出遅れたのが結果的に駄目で9位でゴールしました。まあ結果は9位でしたが、僕はよかったと思うし、レースを見ていたら久しぶりにバイクに乗ってみたくなりました。  


こならの森 46号

2008-04-08 | 創刊~100号

       ■こならの森46号■1992.2発行

目 次

2… 結婚
3…6 タウン
7…12 特集 世界の料理 
13-16 若き芸術家の世界
17…お店/すり鉢
18…カラムコラム・街角の肖像
19…22 トピックス/インホ92
23…モータースポーツ・珈琲
24…私の提言
25…青春の断想・きれい瞬間
26…29 情報コーナー
30…書評・絵本紹介
31…協賛店MAP
33…こならの森から~



【本文抜粋記事】

特集 世界の料理

▼料理その前に…
タイについての少々勉強してみましょう。

《タイ王国》
 人口6000万、首都バンコック。雨季、乾季に分かれ、年間の平均気温は30度。
王制の独立国。公用語タイ語。敬虔な仏教の国。日常生活は仏教の教えに従って営まれる。仏教の教えから、お年寄りはとても大切にされ、男子は一生に一度は僧侶になって修行することになっている。東南アジアで唯一植民地化されず、独立を保ったことに誇りをもっている。初対面の人と目が合うとにっこりとほほえむ姿が美しいことから《ほほえみの国》と呼ばれている。在タイ日本人は、2~3万人で、日系企業が多数進出し、日本製品で溢れている。その為、反日感情は強く、日本人を批判する歌がヒットしたりしている。歴史的には二〇〇〇年前から古代文化が栄え、スコタイ、アユタヤ王朝が有名。古い歴史と伝統を持つ国。

《 タ イ 料 理 》
タイの主食はインディカ米という、細長い、パラッとした米で、それにスープやおかずをご飯の上にかけて食べる。調味料の基本は、ナンプラー(魚醤、さかなを発酵させた醤油のようなもの)、トウガラシ、酢、それにココナツミルクと生のハーブ類(みかんの葉、レモングラス、
の他ハーブ類、調味料をクロックというすり鉢状のもので、たたいてペーストを作り、何種類もある。これがケーンというタイのカレーのようなもの(味はカレーとは全く違う)のベースとなる。辛い、甘い、すっぱいを基本にいろいろなハーブ、調味料が一体となり深い味を出している。一般にタイ料理は辛いものが多いがこれは食物が悪くなるのを防ぐ、食欲増進、発汗による体温低下作用、暑気払いなど生活の知恵である、といわれている。

《日本との関係》
 タイからは、繊維、でんぷん、米、ごま、あずき、イカなど大量に輸入。エビだけでも、年間380億円も輸入している。その一方でエビの養殖によってマングローブの林が乱伐され(マングローブの根に魚が生息していることから)生態系が崩れ魚がいなくなったり、環境破壊も進んでいる。エビ輸入を進めている日本企業は、現地の人達から「日本人はタイの資源を根こそぎもぎとり毒(公害)を置いてゆく」とストライキやデモのやり玉にあがっている。
 タイでは日本人が考えるより、はるかに大きな日本の影響が、問題となっている。
▼さていよいよ…

●今回のメニュー●

@ヤムウンセン
(タイ風春雨サラダ)
@アドボ
(フィリピン風鶏煮込み)
@ケーン チュウ 
 クークチン モー
(肉団子のスープ)
@カノム メッツ 
 サーコー ヤーイ
(タピオカのココナツミルクがけ)
タイの代表的なサラダ

@ヤムウンセン
●材料(4人分)
春雨………1袋
タマネギ…1個
ほしエビ…大さじ
2~3キクラゲ…適量
豚ひき肉…100g
キュウリ…1本
ピーナッツ(砕いたもの)……適量

@調味料
ナンプラー……大さじ1
レモン汁………少々
砂糖……………少々
トウガラシ粉…少々
酢………………少々
レタス

《作り方》
 春雨はゆでて適当に切り、タマネギはうすく切って水にさらす。キクラゲはぬるま湯で戻して、小さめにちぎる。豚肉ひき肉をいためて、塩コショーをし、肉汁も使う。キュウリは千切りにしておく。以上のものを大きなボールに入れ、調味料と混ぜてできあがり。
※ナンプラーのかわりに、しょうゆとゴマ油で味付けすれば中華風になる。ナンプラーは、日本ではショッツルが、同じように魚を発酵させて作られている。
フィリピン料理だが、タイ風にアレンジした

@アドボ

●材料(4人分)
とりもも肉……800g
にんにく………4片
しょうが中……1/2個
ベイリーフ……2枚
酢………………200cc
しょうゆ………100cc

《作り方》
1 にんにく、しょうがは包丁の背でつぶし、荒みじん切り。
2 全材料をボウルに入れ4時間から一晩つけ込む。
3 水を入れアクをすくいながら煮込む。
4 煮汁がすくなくなりトロッとしてきたら火から下ろして、できあがり。
肉団子のスープ

@ケーン チュウ クークチン モー
●材料(4人分)
ぶた挽き肉………200g
季節の野菜(白菜など)
   ……………2~3枚
ナンプラー……20~30cc
水か中華スープ……………  800~1000cc
コショー……………少々
豆腐…………………半丁
チョ カティアム(いためニンニクの油づけ)

《作り方》
1ひき肉にナンプラーとコショーを少々いれ混ぜて、肉団子を作る。
2白菜はざく切りにする。
3水(スープ)を火にかけ、白菜を入れ柔らかくなったら、肉団子を入れ煮込む。
4豆腐、ナンプラーをいれ少し煮る。最後に、チョカティアムとコショーを入れ味をととのえ て、で きあがり。
タピオカのココナツミルクがけ

@カノムメッツ 
サーコーヤーイ
●材料(4人分)
タピオカ…………50g
ココナツミルク粉末…
   …………1/2袋
牛乳…………500CC
熱湯…………200CC砂
糖(三温糖)………
1/3カップ(お好みで)
バナナ………1~2本エバミルク…50CC(甘くないもの)

《作り方》
1 タピオカは中心が透き通るまで、底がつかないようにゆでる。ゆであがったら水によくさらす。
2 ココナツミルク粉末と熱湯を、だまが残らないようによく練る。
3 バナナはうすく切る。
4 全体をボウルに混ぜる。
※好みでゆであずきを入れたり、バナナのかわりにさつまいもを入れてもよい。また、夏場などは氷を浮かべたりする。  
 タイ料理は、めん類以外はスプーンとフォーク食べるそうだ。ナンプラーねカピオカ、ココナツミルクなどはなくてもまったくさしつかいないが、あった方がよりタイ料理らしさを味わえるようだ。

(編集部の試食後の感想は…)

@ヤムウンセン
 食欲を誘うじわっとした辛さがまたいい。
@アドボ
 ちょっぴり酸っぱいが、意外性があっておいしい。肉のしつこさを余り感じないようだった。
@ケーンチュウ 
  クークチンモー
 肉団子入り中華風スープといったところ。
@カノム メッツ 
  サーコー ヤーイ
 いままで味わったこと のないような、不思議 な魅力が口の中で一杯 にひろがる。カピオカ  の粒々感がまた、たまら ない。    以上

 今回の企画は栃木コープ富岡店で行われた講座を取材してまとめたものです。
 〇同講座の次回開催日は2月4日、ディリーさんの料理(内容未定)です。
 今後は、スリランカ、インドネシア、ブラジルなどの人を招いておこなうという事です。