この間観た映画③「天心」

茨城で先行上映ってことで、観てきました。
岡倉天心は、明治初期、西洋化一辺倒の時代に、日本画、ひいては日本文化の発展に努めた人物とのこと。
北茨城の五浦海岸に、弟子達とともに移り住んだので、茨城とは、つながりの深い人物なワケだよね。
映画化の話は震災前からあったらしいけど、リーマンショックなんかがあり、資金が集まらず頓挫。
その後、３．１１があり、復興のシンボルとして映画化が再浮上した、ということらしい。
茨城県民の力が結集された映画なワケだ。
石井竜也氏も主題歌で参加しています。

僕も最近、知ったんだけど、岡倉天心って、自分では絵を描かない人だったのね。
プロデューサー的な立場なのかなぁ？

東京美術学校校長を辞するきっかけとなった怪文書事件だけど、上司の奥様と不倫していた事実はあったらしく、一定の根拠のあるものだったんだね。
作中では、思い通りにならないと粗暴な振る舞いをするシーンもあり、人間「岡倉天心」を描こうとしている感じでした。
笠間出身の画家、木村武山も登場し、朴訥とした魅力溢れる人物に仕上がっていますよ。