フタモンアシナガバチ。
第2腹節の背板には、二つの黄色斑があります。
(和名の由来。)
近縁種との区別ですが。
トガリフタモンアシナガバチは、北海道に生息し、本州では秋田県のみで記録があるとのことで、茨城県には居ませんね。
♀の大アゴが全体に黒く、前胸背後縁の黄条が前方で途切れず、前胸背板前縁の黄条とつながるそうです。
又、♂の頭楯前縁は鋭く尖るそうです。
これらの特徴について、大アゴの色が逆に書いてあったり、画像が逆になっていたり、果ては同じフタモンアシナガバチを別種として解説しているサイトもあり、かなりのカオスです。
KONASUKEもかなり混乱したので、北海道のサイトに限って画像を確認し、どうやらトガリフタモンアシナガバチ♀の大アゴの色は黒色であるという結論に至りました。
キイロフタモンアシナガバチというのもいるらしいですが、詳細が分かりません。
沖縄には居るようです。
「東京昆虫館」さんの画像を見る限り、腹の黄帯が太く、体の一部に茶色い部分があるようですね。
「森林生物データベース」のフタモンアシナガバチの項に、「沖縄産の個体は黄色斑紋が発達しており、林縁や林内などに営巣するが個体数は少ない」とあるので、あるいはこのことかも知れません。
顔。
河原の若いヤナギ類の枝で、女王バチが一匹で巣作りをしています。
卵はまだ見当たりませんね。
ところでこの写真は、トリミングしていますが、向きは変えていません。
つまり、ほぼ垂直方向に伸びた枝に、垂直に巣を作っていることになります。
普通アシナガバチの巣は、葉の裏とか枝の下にぶら下げるように、伏せたお椀のように作るイメージですが。
このハチは、いわば横向きに巣を作ることが多いんだそうです。
(平地では横向きに、山地では下向きに作ることが多いとも。)
また、人の背丈を超える高さに巣を作ることは少ないそうです。
この柳は枝を上方向に伸ばし、若いから背丈も低いので、営巣には打って付けだったんでしょうね。
心配なのは、現在この河原では護岸工事が行われており、このヤナギごと伐採されないか、という点ですね。
護岸すると、見た目がキレイで、管理はしやすいでしょうが。
生き物は暮らしにくくなることが多いでしょうね。
上流にダムがあって、水量も少ない、氾濫した試しのない川なので、それほどの必要性も感じられません。
生き物との共生も考えて、必要性とか工法とか考えたいものです。
①第2腹節:一対の黄色紋
②前伸腹節:一対の黄色の縦筋
③前胸背板:黒色
④前胸位背後縁の黄条:途切れて、前胸背前縁の黄条とはつながらない
⑤触角・脚:赤黄色
⑥大顎:黄色い部分が広い
⑦頭楯はあまり尖らない
分類:
ハチ目細腰亜目スズメバチ上科スズメバチ科アシナガバチ亜科
体長:
14~20mm
分布:
北海道南部、本州、四国、九州
平地~山地
成虫の見られる時期:
4月~10月(女王4月~働きバチ6~9月、新女王・♂8月~10月)
女王バチで冬越し
エサ:
成虫・・・花の蜜(カラスノエンドウ、ノイバラ、ウツギ、イボタノキ、ヤブガラシなど)、アブラムシの甘露、幼虫の分泌液
幼虫・・・成虫の作った肉団子
その他:
第2腹節に一対の黄色紋を持つ(和名の由来)。
前伸腹節には黄色の2本の縦線がある。
前胸背板は黒い。
触角と脚は黄赤色。
他のアシナガバチに比べて、黒色部の面積が大きく、黄色部は明瞭。
♂は顔面の広い部分が黄色で、触角はやや長く暗色。
♀の大顎は黄色部が広く、前胸背後縁の黄条は前方で途切れ、前胸背板前縁の黄条とはつながらない。
頭楯前縁はあまり尖らない(♂は突出するが先端は丸い)。
(近似種トガリフタモンアシナガバチは、♀の大アゴが全体に黒く、前胸背後縁の黄条が前方で途切れず、前胸背板前縁の黄条とつながる。頭楯前縁は鋭く尖る。北海道で見られ、秋田県にも記録がある。)
河川敷のような開けた環境を好むが、市街地で見られることもある。
巣は横向きに作られることが多い。
(他種ではお椀を伏せたように下向きに作られる)
人の背丈を超える高さに作られることは少ない。
巣材は主に植物の茎や表面の毛などだが、創設期のものは枯れた植物や樹皮などを用いることもある。
真社会性昆虫で、巣は1頭の女王と多数の働きバチ、♂(晩夏~秋季に発生)で構成される。
育房数は1000を超す場合がある。
攻撃性は高く無いが、巣を刺激すると襲ってくる。
特に8~9月は攻撃性が高くなるので要注意。
毒性は高くなく、痛み、腫れ、痒みは強くないが、度々刺されたり、アレルギー体質がある場合、アナフィラキシーショックにより死亡することがある。
晩夏に新女王と♂が発生する頃、元の女王は死に、新女王と♂は巣を離れ、交尾を行う。
♂はそのまま死ぬ。
♂は晩秋に多数飛び回っていることがある。
女王は朽木の樹皮下や砂地の崖などで単独越冬する。
晩秋に♀が越冬場所として、干してある布団や洗濯物に潜り込むことがあり、知らずに刺される事例がある。
幼虫の餌として、チョウ目の幼虫などの昆虫類のほか、小型のクモ類などを狩り、肉団子にする。
蛹の繭は灰白色で、巣とほぼ同色。
普通種で個体数も多い。
環境が攪乱され新しくなると見られなくなる。
ウスムラサキシマメイガ、ヒメバチの一種、ヤドリバエの一種(Euvespivora sp.)などに寄生される。
参考:
茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
ポケット図鑑日本の昆虫1400②(文一総合出版)
ハチハンドブック(文一総合出版)
学研の図鑑LIVE昆虫新版(学研プラス)
かたつむりの自然観撮記
虫ナビ
ECC
ハチ110番
北摂の生き物
昆虫エクスプローラ
森林総合研究所
昆虫図鑑
生活110番
富士市
NHK
生活110番
森林総合研究所
スジエビの不思議
アイヌと自然デジタル図鑑
岐登牛山彩々
キキリ・キキリ・キキリ
第2腹節の背板には、二つの黄色斑があります。
(和名の由来。)
近縁種との区別ですが。
トガリフタモンアシナガバチは、北海道に生息し、本州では秋田県のみで記録があるとのことで、茨城県には居ませんね。
♀の大アゴが全体に黒く、前胸背後縁の黄条が前方で途切れず、前胸背板前縁の黄条とつながるそうです。
又、♂の頭楯前縁は鋭く尖るそうです。
これらの特徴について、大アゴの色が逆に書いてあったり、画像が逆になっていたり、果ては同じフタモンアシナガバチを別種として解説しているサイトもあり、かなりのカオスです。
KONASUKEもかなり混乱したので、北海道のサイトに限って画像を確認し、どうやらトガリフタモンアシナガバチ♀の大アゴの色は黒色であるという結論に至りました。
キイロフタモンアシナガバチというのもいるらしいですが、詳細が分かりません。
沖縄には居るようです。
「東京昆虫館」さんの画像を見る限り、腹の黄帯が太く、体の一部に茶色い部分があるようですね。
「森林生物データベース」のフタモンアシナガバチの項に、「沖縄産の個体は黄色斑紋が発達しており、林縁や林内などに営巣するが個体数は少ない」とあるので、あるいはこのことかも知れません。
顔。
河原の若いヤナギ類の枝で、女王バチが一匹で巣作りをしています。
卵はまだ見当たりませんね。
ところでこの写真は、トリミングしていますが、向きは変えていません。
つまり、ほぼ垂直方向に伸びた枝に、垂直に巣を作っていることになります。
普通アシナガバチの巣は、葉の裏とか枝の下にぶら下げるように、伏せたお椀のように作るイメージですが。
このハチは、いわば横向きに巣を作ることが多いんだそうです。
(平地では横向きに、山地では下向きに作ることが多いとも。)
また、人の背丈を超える高さに巣を作ることは少ないそうです。
この柳は枝を上方向に伸ばし、若いから背丈も低いので、営巣には打って付けだったんでしょうね。
心配なのは、現在この河原では護岸工事が行われており、このヤナギごと伐採されないか、という点ですね。
護岸すると、見た目がキレイで、管理はしやすいでしょうが。
生き物は暮らしにくくなることが多いでしょうね。
上流にダムがあって、水量も少ない、氾濫した試しのない川なので、それほどの必要性も感じられません。
生き物との共生も考えて、必要性とか工法とか考えたいものです。
①第2腹節:一対の黄色紋
②前伸腹節:一対の黄色の縦筋
③前胸背板:黒色
④前胸位背後縁の黄条:途切れて、前胸背前縁の黄条とはつながらない
⑤触角・脚:赤黄色
⑥大顎:黄色い部分が広い
⑦頭楯はあまり尖らない
分類:
ハチ目細腰亜目スズメバチ上科スズメバチ科アシナガバチ亜科
体長:
14~20mm
分布:
北海道南部、本州、四国、九州
平地~山地
成虫の見られる時期:
4月~10月(女王4月~働きバチ6~9月、新女王・♂8月~10月)
女王バチで冬越し
エサ:
成虫・・・花の蜜(カラスノエンドウ、ノイバラ、ウツギ、イボタノキ、ヤブガラシなど)、アブラムシの甘露、幼虫の分泌液
幼虫・・・成虫の作った肉団子
その他:
第2腹節に一対の黄色紋を持つ(和名の由来)。
前伸腹節には黄色の2本の縦線がある。
前胸背板は黒い。
触角と脚は黄赤色。
他のアシナガバチに比べて、黒色部の面積が大きく、黄色部は明瞭。
♂は顔面の広い部分が黄色で、触角はやや長く暗色。
♀の大顎は黄色部が広く、前胸背後縁の黄条は前方で途切れ、前胸背板前縁の黄条とはつながらない。
頭楯前縁はあまり尖らない(♂は突出するが先端は丸い)。
(近似種トガリフタモンアシナガバチは、♀の大アゴが全体に黒く、前胸背後縁の黄条が前方で途切れず、前胸背板前縁の黄条とつながる。頭楯前縁は鋭く尖る。北海道で見られ、秋田県にも記録がある。)
河川敷のような開けた環境を好むが、市街地で見られることもある。
巣は横向きに作られることが多い。
(他種ではお椀を伏せたように下向きに作られる)
人の背丈を超える高さに作られることは少ない。
巣材は主に植物の茎や表面の毛などだが、創設期のものは枯れた植物や樹皮などを用いることもある。
真社会性昆虫で、巣は1頭の女王と多数の働きバチ、♂(晩夏~秋季に発生)で構成される。
育房数は1000を超す場合がある。
攻撃性は高く無いが、巣を刺激すると襲ってくる。
特に8~9月は攻撃性が高くなるので要注意。
毒性は高くなく、痛み、腫れ、痒みは強くないが、度々刺されたり、アレルギー体質がある場合、アナフィラキシーショックにより死亡することがある。
晩夏に新女王と♂が発生する頃、元の女王は死に、新女王と♂は巣を離れ、交尾を行う。
♂はそのまま死ぬ。
♂は晩秋に多数飛び回っていることがある。
女王は朽木の樹皮下や砂地の崖などで単独越冬する。
晩秋に♀が越冬場所として、干してある布団や洗濯物に潜り込むことがあり、知らずに刺される事例がある。
幼虫の餌として、チョウ目の幼虫などの昆虫類のほか、小型のクモ類などを狩り、肉団子にする。
蛹の繭は灰白色で、巣とほぼ同色。
普通種で個体数も多い。
環境が攪乱され新しくなると見られなくなる。
ウスムラサキシマメイガ、ヒメバチの一種、ヤドリバエの一種(Euvespivora sp.)などに寄生される。
参考:
茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
ポケット図鑑日本の昆虫1400②(文一総合出版)
ハチハンドブック(文一総合出版)
学研の図鑑LIVE昆虫新版(学研プラス)
かたつむりの自然観撮記
虫ナビ
ECC
ハチ110番
北摂の生き物
昆虫エクスプローラ
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昆虫図鑑
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