KONASUKEの部屋

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ホソミオツネントンボ栄養飛翔中20200319・21

2020年03月30日 | トンボ目
ホソミオツネントンボ。
越冬後間もないので、まだ体色は褐色。

ちょっと青くなった♂。
成熟して、水辺に戻る日も近いかも?
腹端の突起は、マジックハンドの先みたい。
交尾の際、これで♀の首を挟んで固定します。

こっちも♂。
腹を下ろしたり

上げたり。

もう一つの♂の特徴。
腹の付け根付近に、出っ張りがあります。
ここに自分の腹の先を押し付けて、精子を蓄えます。
交尾の際、♀はここに生殖器をドッキングさせて、精子を受けとります。

こっちは♀。
何か、食べてますね。
夏に羽化した新成虫は、森林などに移動して越冬。
栄養を蓄えて成熟するのを待ちます(栄養飛翔)。

♀の尾端は、縦にパカッと開くような構造になっていて、中に産卵管がありますね。
♂と違って、腹の付け根は平らです。

近縁種のオツネントンボとの違いは、翅を合わせた時、縁紋がほぼ重なること。
(オツネントンボでは、明確にずれる。)
また、背中の濃色部の下のラインが波打ちます。
(オツネントンボでは直線的。)

まぁ、成熟したホソミオツネントンボなら、青く色づくので、区別できますが。
(♀は緑がかった青。)

こっちの♀では、産卵管が見えていますね。

分類:トンボ目均翅亜目アオイトトンボ科
体長:35~42mm
分布:全国(北海道では記録が少ない)
   丘陵~山地・止水
成虫の見られる時期:1年中(年1化)
   成虫で冬越し
エサ:小型昆虫
その他:新成虫はオツネントンボ同様、全身褐色だが、越冬後、成熟して♂は青色に、♀は緑がかった青色に変化する。
    翅を揃えると縁紋が重なる。
    (オツネントンボでは、明確にずれる。)
    前胸背の斑紋の側縁は波状。
    (オツネントンボでは直線的。)
    林や池などの周辺で見られる。
    木立に囲まれた、抽水植物の多い明るい池や沼を好む。
    晩夏~初秋に羽化した新成虫は、森林などに移動して栄養飛翔を行う。
    日当たりの良いがけ下や林床の植物に、頭をこすりつけるようにしがみついて越冬する。
    真冬でも暖かい日には活動することがある。
    晩春から初夏に成熟して水辺に移動、交尾、産卵する。
    ♂♀が連結したまま、挺水植物や抽水植物の組織内に産卵する。
    2~3週間で孵化する。
    1カ月半~3カ月を幼虫で過ごす。
参考:茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
   ポケット図鑑日本の昆虫1400②(文一総合出版)
   yagopedia


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