KONASUKEの部屋

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ワタアブラムシ有翅型?20191115

2019年11月28日 | カメムシ目
ワタアブラムシの有翅型?

前翅の後縁の矢印部分が色づくこと、
前翅の円内の特徴的な翅脈から、ワタアブラムシと判断しましたが、間違っているかも知れません。
お気づきの方はご指摘下さい。

何か、同じ種類だと思われるのに、だいぶ大きさが違う。
距離も違うんだけど・・・

やっぱりだいぶ違うよね。

上から。
だいぶ印象が違う。

斜めから。
ワタアブラムシは、季節によって寄生する植物を変える「移住型」のアブラムシ。
ザックリ言って、こんな感じのサイクルを繰り返す。

一次寄主に産み付けられた越冬卵からは、早春、幹母と呼ばれるメスが生まれる。
幹母は、翅のないメスを胎生で(卵ではなく直接)産み、この雌が単為生殖(クローン)で殖える。
やがて春に、翅のあるメスが生まれ、二次寄主に移動する。
秋になると翅のあるメスが生まれ、一次寄主に戻る。
そしてメスとオスを産む。
それらが交尾(有性生殖)して、越冬卵を産む。

う~む、複雑!
書いてても、何が何だか、ワケ分かんなくなってきたぞよ。
分かりずらいので、以下のサイトを参照してみてね。
→廊下のむし探険

しかもメンドクサイことに、このやり方をしないワタアブラムシのグループもいるらしく。
その場合、寄主を変えずに、成虫で越冬するらしい。
なので、後で書くこの虫の「成虫の見られる時期」も、
寄主を移動する場合(完全生活環型)の場合は4~10月、
寄主を移動しない場合(不完全生活環型)の場合は一年中、
ってことになる
ワケだな。

両性生殖を行うのは秋だけで、あとは卵を産まずに、クローンで殖える。
無翅型→無翅型の場合、胎生なので、大きさが違うだけの幼虫が、親のお尻から直接生まれてくるように見える。


分類:カメムシ目アブラムシ科アブラムシ亜科
体長:約1.5mm
分布:全国
   平地~丘陵
成虫の見られる時期:1年中(4~10月)※上記の文中参照のこと。
          卵、又は成虫で冬越し
エサ:野菜から花卉まで、極めて広食性。
   一次寄主(越冬卵を産むための植物)・・・ムクゲ類、ミカン類
   二次寄主(単為生殖をするための植物)・・・ウリ類、ナス類
その他:完全生活環型のグループと不完全生活環型のグループがある。
    あまりの広食性ため、重要害虫として知られる。
    体色は黄色、暗赤色、暗緑色、黒色など変化に富むが、寄主の影響を受けているという。
    角状管は黒色、尾片は淡色。
    触角は白色で先端は暗色。
    幼虫のうちは黄色いが、成長するにつれて暗い色になる。
参考:ポケット図鑑日本の昆虫1400①(文一総合出版)
   虫ナビ
   JA
   廊下のむし探険
   高知大学農林海洋科学部 化学生態学研究室ほか

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