KONASUKEの部屋

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エントツドロバチ(オオカバフスジドロバチ)♀20190904

2020年02月16日 | ハチ目
エントツドロバチ(オオカバフスジドロバチ)のメス。

日本ではオスは見つかっていません。

他のドロバチの類似種とは、胸に黄色い模様がないことで区別できます。

ハマキガやメイガの幼虫を狩って、幼虫の餌にします。
成虫はこうやって、花の蜜を食べるんだね。

和名は、営巣の途中で、下向きの煙突状の構造物を作ることから。
母バチは、巣に卵を産んだあと、幼虫がある程度成長するまで、随時、エサを運び込みます。
(随時給餌。亜社会性の段階と言われています。)
「エントツ」は、母バチの出入口なんですね。
最後には取っ払ってしまうんですが。

分類:ハチ目ドロバチ科
体長:14~18mm
分布:北海道(?)、本州、四国、九州
   平地~山地
成虫の見られる時期:5~10月(年1化)
          幼虫で冬越し
エサ:成虫・・・花の蜜・花粉
   幼虫・・・ハマキガやメイガの幼虫
その他:物のすき間や壁の凹み、竹筒などの既存孔に泥で巣を作る。
    前年作った巣をなめ融かして再利用することもあるらしい。
    必ず煙突状の入口を設けることが和名の由来。
    この煙突は母バチの出入口で、幼虫に随時給餌※を行うためである。
    ※幼虫の成長に合わせて、随時エサを運んで与えること↔一括給餌
    天敵の浸入を防ぐため、「煙突」は巣の完成後に取り除かれ、泥で蓋をする。
    日本ではオスが見つかっていない。
    頭楯はほぼ全体が橙黄色で胸部は黒色。
    (他のドロバチの類似種では、胸部に黄色い斑がある。)
    腹には二本の橙黄色の横帯と斑紋がある。
    成虫はスズバチネジレバネ、幼虫はオオセイボウ、ドロバチヤドリバエに寄生される。
参考:茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
   ポケット図鑑日本の昆虫1400②(文一総合出版)
   ハチハンドブック(文一総合出版)
   温泉ドラえもんのブログ
   虫をさがしに…
   森林総研
   そよ風のなかで
   かたつむりの自然観撮記


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