KONASUKEの部屋

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イチモンジセセリ

2017年07月06日 | チョウ目
イチモンジセセリ。
後翅の白斑が直線状に並びます。

旧岩間地区で撮影したんですが、ここのイチモンジセセリは、チャバネセセリかと疑いたくなるほど、みんな色が薄い。

交尾している個体も、色が薄い。

分類:
チョウ目セセリチョウ科セセリチョウ亜科
翅を広げた長さ:
34~40mm
前翅の長さ:
15~22mm
分布:
北海道、本州、四国、九州
平地~山地
成虫の見られる時期:
4~11月(年3~4化、茨城県5~11月)
中齢幼虫(3~4齢)で冬越し(越冬出来るのは関東以西)
エサ:
成虫・・・タンポポ類、アザミ類、シオン類、ウツギ、イボタノキ、シシウド、オカトラノオ、ケイトウ、セイタカアワダチソウ、キク類、ハギ類、ツルボなどの花の蜜、腐った果実、獣糞
幼虫・・・イネ、ムギ、イヌムギ、アシ、クサヨシ、マコモ、アシボソ、チガヤ、ススキ、オヒシバ、ジュズダマ、イヌビエ、エノコログサ、アキノエノコログサなどイネ科、ネザサ、ハチクなどのタケ科、シラスゲ(カヤツリグサ科)などの葉
その他:
裏面は黄褐色で後翅の4つの白点は大きく、直線上に並ぶ。
(チャバネセセリは白点が小さく、弧状に並ぶ。)
♀は♂より翅形が横に長く、腹部が大きい。
8月以降に羽化する個体は大型で、地色が暗くなる。
日光浴の際には、後翅を水平に開き、前翅を垂直尾翼のように立てた姿勢をとる。
吸いもどし行動が見られる。
個体数も多く、極めて普通に見られる。
日当たりの良い開けた草原的環境を好む。
越冬出来るのは関東以西。
茨城県は土着の限界地域で、越冬の成否でその年の第1化の発生時期が変わる。
秋遅くまで発生を続け、個体数が激増する。
特に第3化は移動性が強い。
夏期が高温乾燥気味だと多発することが多い。
そのような気候だと豊作になることが多いので、害虫としてはあまり問題とされない。
一方で、麦後などの圃場では発生しやすいので注意。
食草の葉裏に一卵ずつ産付するが、秋には所構わず産卵する♀が見られる。
窒素過多のイネは産卵されやすい。
卵は灰褐色の饅頭型で、直径1mm。
イネの害虫として有名で、幼虫は、人呼んで「イネツトムシ」。
葉を巻いたり、数枚の葉を吐糸で綴って巣を作ることから。
終齢幼虫は体長40mm、頭部は褐色、黒褐色の斑紋があり、頭のすぐ後ろに黒い線。
胴部は淡緑色で、背面に褐色の条がある。
終齢は5齢、もしくは8齢に達することがある。
巣の中で蛹化。
蛹は白色のロウ物質で覆われている。
蛹は頭部が大きく、黒褐色の円筒形で、体長25mm。
帯蛹。

アカヒゲフシヒメバチ、ムラタヒゲナガハリバエ、ノコギリハリバエ、トガリハリバエ、ウダツハリバエ、マダラヤドリバエ、ギンガオハリバエ、スズキコンボウアメバチ、ヒゲナガコンボウアメバチ、マツヤマチビアメバチ、ホウネンタワラチビアメバチ、アカエグリヒメバチ、イチモンジヒラタヒメバチ、マイマイヒラタヒメバチ、チャイロツヤヒラタヒメバチなどに寄生される。
参考:
茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
ポケット図鑑 日本の昆虫1400①(文一総合出版)
学研の図鑑LIVEポケット幼虫(学研プラス)
学研の図鑑LIVE昆虫新版(学研プラス)
検索入門チョウ②(保育社)
原色日本昆虫生態図鑑Ⅲチョウ編(保育社)
かたつむりの自然観撮記
虫ナビ
昆虫エクスプローラ
愛知県
大阪市とその周辺の蝶
おおきくなあれ



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