KONASUKEの部屋

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クヌギカメムシ類20191116

2020年01月26日 | カメムシ目
クヌギカメムシ類。

晩秋から初冬の頃に、クヌギ、コナラ、ミズナラなどの幹に、組み紐状の卵を産み付ける。
卵の上部にまち針のような受精のための突起が3本ある。
また、卵はゼリー状の粘着物質で覆われる。
孵化した幼虫は、この粘着物質をまず食べる。

チャバネアオカメムシ、クサギカメムシ、マルカメムシなどでは、親が産卵時に腸内細菌を付着させ、孵化幼虫がそれを体内に取り込むことが知られており、クヌギカメムシ類でも同様の可能性がある。

クヌギカメムシ類を見分けるポイントは、
・気門の色
・腹端の形
なのだが。
どちらも撮り損ねたので、種までは分かりません。

気門の色が黒色ならクヌギカメムシ。
気門の色と腹の色が同じなら、ヘラクヌギカメムシかサジクヌギカメムシ。

オスの腹端がヘラ状なのがヘラクヌギカメムシ。
スプーン状ならサジクヌギカメムシ。
ヘラクヌギカメムシのメスの腹端は突出しない。
サジクヌギカメムシなら突出する。

カメムシ目クヌギカメムシ科3種のデータ。

①クヌギカメムシ
体長:12~14mm
分布:本州、四国、九州
   平地~丘陵
成虫の見られる時期:6~12月
          卵で冬越し
エサ:クヌギ、コナラ、ミズナラ、カシワなどの葉、若枝、果実などの汁
その他:クヌギ林などで見られ、やや薄暗い環境を好む。
    昼行性。
    6~7月頃の個体は緑色で、秋までに次第にオレンジ色が強くなる。
    気門の色は黒色。

②ヘラクヌギカメムシ
体長:11~14mm
分布:北海道、本州、四国、九州
   平地~山地
成虫の見られる時期:5~12月
          卵で冬越し
エサ:クヌギ、コナラ、ミズナラ、カシワなど(北海道では主にミズナラ)の葉、若枝、果実などの汁
その他:気門の色と腹の色は同じ。
    類似種のサジクヌギカメムシとは、腹端を腹側から見た形で識別する。
    オスはヘラ状、メスは突出しない。
    本州では本種の方が普通に見られる。
    体色は通常、緑色だが、晩秋には強く赤味を帯びる。
    昼行性。
    樹上性で、やや薄暗い環境を好む。
    
③サジクヌギカメムシ
体長:10~13mm
分布:北海道、本州、四国、九州
   山地性だが、茨城県では丘陵にもしばしば出現する。
成虫の見られる時期:6~11月
          卵で冬越し
エサ:クヌギ、コナラ、ミズナラ(北海道では主にカシワ)
その他:気門の色と腹の色は同じ。
    ヘラクヌギカメムシとは、腹端を腹側から見た形で識別する。
    オスはスプーン状、メスは突出する。
    北海道ではこちらの方が普通に見られる。

参考:ポケット図鑑日本の昆虫1400①(文一総合出版)
   かたつむりの自然観撮記
   昆虫エクスプローラ
   北海道の耕地雑草
   昆虫研究所

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