KONASUKEの部屋

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カネタタキ♂2018/09/12

2018年09月20日 | バッタ目
カネタタキのオス。
青い翅が不思議。
鱗片に覆われた体が、新鮮な個体であることを物語っている。

チン、チン・・・
と鳴くのが何とも儚げで、秋っぽい。

昔はミノムシが鳴いているものと考えられていたようです。
「ちちよ」
と鳴いていると、聞きなしていたようですね。

「蓑虫、いとあはれなり。
・・・中略・・・
八月ばかりになれば、『ちちよ、ちちよ』と、はかなげに鳴く、いみじうあはれなり。」
(清少納言「枕草紙」)

「蓑虫の父よと鳴きて母もなし」
(高浜虚子)

「鉦叩」が季語の俳句もひとつ、載せとこうね。

紀の国に闇大きかり鉦叩
(森澄雄)
(「現代俳句歳時記 秋」ハルキ文庫(角川春樹事務所)より)

分類:バッタ目カネタタキ科
体長:7~11mm
分布:本州、四国、九州
   平地~丘陵
成虫の見られる時期:8月中旬~11月
          卵で冬越し(樹の幹や枝の折れ口に産卵)
エサ:植物の葉、昆虫の死骸、キノコ類など
その他:樹上性。
    新鮮な個体は、鱗片が体を覆う。
    古い個体では鱗片が剥げ落ち、頭部・胸部が赤褐色になる。
    メスは翅を持たず、腹端に細長い産卵管を持つ。

    近縁種のイソカネタタキ、アシジマカネタタキとの識別方法
    ♂:カネタタキ・・・翅は単色
      イソ  ・・・前翅に黒色点がある
      アシジマ・・・翅は見えない
    ♀:カネタタキ・・・後脚の脛節はまだら模様、第3ふ節は淡色
      イソ  ・・・後脚の脛節に模様はない、第3ふ節は淡色
      アシジマ・・・後脚の脛節はまだら模様、第3ふ節は暗色

    丈夫で飼育しやすいが、繁殖はやや難しい。
参考:茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
   ポケット図鑑日本の昆虫(文一総合出版)
   図鑑日本の鳴く虫(エムピージェー)
   虫ナビ

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