一人山行

長野県の山を中心に一人で山行した記録や感想や
その後大阪富田林に戻っての近郊の記録

2018.10.21 伯母子岳

2018年10月23日 | 高野山・熊野古道
前日の天気予報では高気圧にすっぽり覆われ全国的に晴れ一色となるとのこと。
こんな日はどこの山に登っても素晴らしい一日を楽しめそうだ。
それならと昨年辺りから、紅葉の時期に機会があれば歩きたいと思っていた伯母子岳に行くことにする。
高野龍神スカイラインは若い頃に一度通っていると思うのだが、あやふやで定かでない。
朝、5時半にナビを護摩壇山にセットして出発。
ナビでは2年ほど前?に開通した父鬼トンネルを通ってかつらぎ町に入り、高野龍神スカイラインを軽快に走り、7時半に護摩山タワーに到着したので伯母子岳方面を眺めたりして一服する。





一服して登山口を目指して奥千丈林道を先行車に誘導されるように徐行して7キロ走る。



登山口には2台停まっていたので手前に駐車して準備する。



靴を履き換えていると冷たい風が吹き抜けていて、肌に着けているので正確では無いだろうが腕時計の温度計は4.9℃、風があるので体感は2℃位の感じで、すぐ8時に歩きだすことにする。



奥千丈林道登山口からは小さなアップダウン続きの遊歩道歩きとのこと。
10分ほど歩いた所で先に動くものが目に止まり、一瞬身構えたがメス鹿が一頭こちらをちらっと見てすぐに餌を食んでいて、逃げることなく側を通った時に少し足早に避ける感じだった。





そうそうここは山深い所、鈴を持って来ていたのでウエストポーチにセットする。
冷たい風が吹くものの雲一つ無い空の下、いつものような薄日の差す植林帯を地味に登って行くのと違って、いきなりの稜線歩き、何とも得した気分になりとても気持ちが良い。





ミズナラの葉は落ちていたがブナの木の葉が未だ残っていて綺麗だ。



35分ほどで通過点の口千丈山に到着する頃には身体も暖まって来る。





ツツジ科の木は赤く色づいて青空に映える。



登山口から丁度1時間ほどで牛首山に到着。
牛首山に着く頃には風も止んで快適で、こんな天気は5月の連休に明神平でテン泊した2日目、桧塚で感じた天気以来ではないだろうかと振り返る。



ここから先の風景を見たくて来たのでバックパックを下ろし、味噌汁とパンを食べて休憩する。
大峰の釈迦ヶ岳が三角錐の山容も確認出来る。








休憩後に先導してもらった車の主が通られたので追いついてからぼちぼち話を交わす。
伺えば70歳のYさん、神奈川から来られ今回の山旅で八経ヶ岳に登り、60歳でリタイヤしてから残り50座を10年かけて百名山を達成したとのこと。
若い頃の穂高の岩場に通い詰めた話や信州の山々の話をしている内に山頂に10時20分到着する。





山頂からは大峰の山並み、朝に立ち寄った護摩山タワーが望める。




Yさんに地形図を出して伯母子峠の小屋目指して下り、巻き道でも戻るつもりにしていることを伝えたら同じルートで行きますと先に山頂を後にされた。
5人がおられる狭い山頂で休憩しようかどうしようかと思ったが、まだお腹も空いていないのと、5人パーティーが登って来られたので山頂から東方向へと下る。
山頂直下、北東方向に下る所がキケンのテープが張ってあって迂回指示の東方向の稜線を下って行く。
途中、Yさんがスマホを見て確認されていたが一緒に赤テープのある踏み跡を辿る。
やがて平坦な巻き道に出会うが、出会いにあるはずの小屋が無い。
Yさんと相談してしばらく小屋を目指して巻き道を直進する。
15分ほど歩いたがそれらしきものは無く、いくらなんでもおかしいとYさんがスマホを見始めた時に一人の男性が反対側から歩いてこられた。
伺えば小屋は元来た道の出会いのまだ向こうのようで、どうせそちらに行くので案内しますと言って頂いた。
巻き道はどうやら熊野古道の小辺路を下っていたようだ。
Yさんと取り敢えず安心した思いで京都から来られた方と元来た道を引き返す。
山頂から下って来た所には山頂への迂回指示のテープが張ってあったが、慎重に通過すれば大丈夫ですよとのこと。
整備された道のりは谷筋で台風の影響か突然崩壊していた。
倒木を潜りながら太い幹に足場を確保して通過する。



崩壊していた辺りからほんの少し回り込むと目指す小屋が現れた。





伯母子峠の無人小屋を覗くとなかなか綺麗な小屋でシュラフなど宿泊装備さえあれば過ごせそうだ。
ここから山頂へ登られる京都の男性とはお礼を言って別れる。
Yさんとはこのまま西方向へと巻き道を辿る。
やがて朝に巡った分岐に着いたので一息入れる。
ここまで来ればやれやれだ。





後は何の憂いもなくなって気持ちの良い小さなアップダウンを繰り返して登山口を目指す。





道迷いをして14、5キロ歩いた一日を終え、2時に登山口に到着。



靴を履き換えてYさんに今日一日楽しく歩けたお礼を言って登山口を後にして護摩山タワーへ。



ここはバイク愛好家の聖地、多くのライダーが休憩していた。



道迷いなんやかんやで牛首山以後食べていなかったので龍神岳に向かう途中のベンチでカップ麺とオニギリを食べて休憩する。
時計を見ると3時になりそうなのと疲れもあったので山頂へ行くのは止めて車に戻る。



もう一度車と歩いた稜線を眺めてから帰路につく。
帰路は高野山から橋本市に抜けて河内長野に入るが、行楽帰りの人達で外環は渋滞。
この時期は抜け道から帰らなあかんなあと思いながら5時半過ぎに自宅に帰った。










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