一人山行

長野県の山を中心に一人で山行した記録や感想や
その後大阪富田林に戻っての近郊の記録

2019.8.11~13 熊野古道小辺路果無越え 一日目

2019年08月14日 | 高野山・熊野古道
15日までのお盆の休み。
この暑い時期、じっとしているだけで汗が出てくるので2000m級以上の高い山に行きたいが、これと言った山が思い浮かばず、どこも人が一杯だろうと思ったのと、台風10号が休みの真ん中水曜辺りに直撃しそうなので、熊野古道小辺路の未踏の部分、それもハイライトで果無集落通過、クライマックスの本宮大社へのゴールとなる盛り沢山の果無峠越えを計画する。
三浦口からの三浦峠越えも歩けていないので前夜三浦口民泊は予約が取れないので断念。
それならより短いコースをテン泊で計画。
朝、JR五条駅から日本一長い路線バスでホテル昴駅下車し、標高836m、コースタイム130分の観音堂でテン泊し、翌日果無峠を越えて本宮大社へと赴く予定。
11日朝、8時に自宅を出てバスで南海金剛駅へ。
橋本駅でJRに乗り換えて五条駅へ向かう。
今回も荷物は19kg。
重量を減らすならバックパックから見直さなければと思うが、年に数回しかテン泊しないので、その為に買い替えるのもどうかなと思ってしまう。





五条駅から路線バスで一路ホテル昴を目指す。
途中、天気の良い下、谷瀬の吊橋でトイレ休憩。
約30年振り、子供が未だ小さかった頃で橋を渡るのを怖がったことを思い出す。
実際、この高度感、対岸まで渡ったのかどうか記憶に無く自分だけ渡ったかも知れない。





十津川温泉村でもトイレ休憩があり、そこから5分ほどで目的地のホテル昴駅に到着。







丁度2時頃にホテル昴を出発し、奥のトンネルを抜ける。
抜けた所すぐ右手に柳本橋があり、揺れる橋を左右に振られないよう気をつけながら通過する。







渡って左に抜けて行くと果無集落への登りの取りつきに着く。





要所要所に案内があって道に迷うことが無いのが有難い。
しかし、久しぶりの重たいバックパックを担いでの登りは、覚悟はしていたが汗がとめどなく噴き出してきて水分補給に気を付ける。
荷を下ろして休憩を摂るのでつい時間がかかってしまう。
丁度、1時間ほど登って来たところでバス停にもあった蕨尾の集落が眼下に望めた。



しばらく石畳を登り詰めて行くと果無集落入口の柵が現れて集落に入る。







民家の縁側をお借りして荷を下ろし、たっぷりの水を使って体を冷やす。





飼われている鯉が画像では判らないが見たことも無いほど大きく太く、まるで海の魚がいるような感じだ。



スタンプを押すBOXも設けられている。



集落を登って行くと、よくガイドブックなどで掲載されている世界遺産の石碑に着く。
ここの風景を見たくて来たのが目的の一つで、しばらく感慨深く眺める。



記念に自撮りするが、時間足らずで石碑のそばには間に合わず。
暑くて写し直す元気も無く、立ち去る。



一旦、舗装林道に出て花の咲く民家脇を登って行くと果無峠への登山口に着く。







ここに登山届のBOXと3台は停めるスペースのある駐車場と樽に水がコンコンと湧いている。
もちろん、ここでも頭や顔を冷やす。

この登山口からも石畳の敷かれた登りを詰めて行く。
時間は4時を過ぎてきて、樹林帯の日陰ということもあり、身体も慣れてきて出発時と比べて休憩で止まることが減って来た。
やがて前が拓け天水田に着く。





自然の雨水のみで稲作をなされていたとのことで、ここは雨の豊富な場所なのかと感じる。
後程、そのことは身を以て体験するのだが・・・
草の生え具合がちょうど良さそうで、相当疲れていたので水があればここでテン泊したい所だが、持っている水ではちょっと不安なので、目的地の観音堂へと向かうことにする。



10分ほど登った所に天水田を管理していた山口茶屋後に到着、ここも水は無し。
相変わらず汗が噴き出て来るが、あと少しあと少しと自分に言いきかせ、辛さを考えないようにして登って行く。
そしてやっとのこと5時20分標高836m、目的地の観音堂の屋根が見えてほっとする。
先行者のテント一張りあった。



水は2本のホースから止めど無く流れ落ち、簡易トイレも3基据えてあった。



後程知るが、トイレは足踏みポンプ式の簡易水洗なので思っていたより綺麗で驚いた。
避難小屋もあるが施錠されていて使うことが出来ない。
テントは避難小屋前の平らなスペースに設営する。
水は豊富にあり、トイレありテン泊には持って来いの場所だと思う。



40歳位の先行者の人と挨拶し話を聞くと高野山から来て萱小屋で一泊、前夜は三浦口民宿に宿泊しここが三泊目とのこと。
関東から京都に単身赴任していて、山は赴任してからの2年ほどになると言っておられた。
自分も単身赴任をして山登りをするようになったので共感する話が多く、いろいろ関西の山の話をして楽しい一時を過ごした。
夕食は焼きそばとオニギリを食べ、ワンカップの焼酎を2本飲んだら一気に酔いも回って来る。
焼きそばもフライパンにアルミホイルを敷いて作るので、後片付けが楽でフライパンもそう汚れないのが良い。
流石に標高が800m以上あるので夕方から吹き抜ける風は肌寒くなってくる。
7時頃にはシュラフに潜り込んで一日のことを思い返すことも無く、すぐにイビキを掻いて眠ってしまった。
夜中、寒さで眼が覚めて思わずシュラフのジッパーを締め切ったのだった。
























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