いよいよ剱岳に登る日の朝、4時に目覚めて入念にストレッチをしてから自炊場で湯を沸かしてパンと紅茶を食す。
昨夜が中秋の名月だったこともあり、外は時折強風が吹く中、満月と北斗七星や満点の星空が見えこれからの好天を予感することが出来た。
5時過ぎ未だ暗い中、ヘッドランプを点けて出発するが東側後立山の鹿島槍ヶ岳や爺ヶ岳の黒い稜線向こうから少しづつ濃淡のオレンジ色に染まり夜が明けだした。
何とも厳かな景観でずっと立ち止って見ていたい思いに駆られるが、一服剱に向けて足元に注意しながら登る。
その頃から稜線に出て、一気に富山側を見ることが出来、満月が早足で富山湾に落ちていった。
一服剱に着く頃から剱沢が一瞬モルゲンロードに染まりだし、周りが明るくなったのでヘッドランプを外す。
この頃から先行するカップルがいて後々、剱岳山頂や剣山荘、そして地獄谷と出くわす滋賀から来たカップルで女性は笑顔の可愛い人だった。
武蔵のコルから前剱に取っつき西側を巻いて行くといよいよ剱岳本峰が見え出した。
前剱からは岩のガレた所をペンキマークを頼りに稜線伝いを時折、上石に注意しながら慎重に進む。
この辺りで思ったことはいくら一般ルートとはいえ、いつ落石があってもおかしくない場所なのでヘルメットは必携だと感じた。
結局何も無かったが、アパートには会社から調達したヘルメットが置いてあり、出発時に逡巡したが持って来るべきだった。
やがて小屋が現れて登り核心部といわれるカニのタテバイに取り付き、真新しいしっかり固定されているクサリを手繰りながら登り、右に巻くと難無く通過する。
クサリ上部から登ってくる名古屋のカップルを見てみると高度感がすごくあり、慣れない人には大変な場所だということがよく判った。
そこからすぐに早月尾根との合流した所に出て、ガレ場を登り詰めると祠が見え出して小屋から約2時間で剱岳の山頂に到着した。
山頂には6人先行者がいて、そのうちガイドの人を含む3人はアンザイレンをして小窓側に下って行った。
昨日夕方、このガイドの人が小屋のストーブの傍らでⅠ峰からⅡ峰の間を下ってとの話をしていたのを思い出した。
残り3人の内一人は昨日別山北峰でシャッターチャンスを窺っていた人で、もう一人は夕食のテーブルが同じだった名古屋の単独行の人だった。
お互いここへ登れたことを喜びあって360度雲が無い青空の展望を満喫することにした。
山頂からは登ってきた剱沢からの別山尾根やその向こうに地獄谷や大日岳、右手に白山。昨日登った別山右奥に乗鞍岳と御嶽山、別山左手には槍ヶ岳と穂高連邦そして遠くに雲海に浮かぶ南アルプス、富士山の山頂部分、八ケ岳の赤岳と阿弥陀岳が見渡せた。
ぐっと左間近に爺ヶ岳と鹿島槍ヶ岳、八峰キレットから五竜岳、そして非対称の姿の白馬岳、北側は日本海が望め薄っすら能登半島が伸びているのが判り、眼下に富山の街並と黒部川が日本海に向けての川筋が確認出来た。
何とも贅沢な眺望で後から名古屋のカップル始めぞくぞくと後続が到着してきたがオニギリを食べ、お茶を飲んで至福の時を過ごした。
立ち去り難い思いだったが室堂に向けて下山し、扇沢から佐久へ帰ることを考えて後ろ髪を引かれる思いで下山することにする。
下山ルートは途中からカニのヨコバイを慎重に通り、階段場を降りて登りの道と合流、後は往路を足元に注意しながら剣山荘へと戻った。
剣山荘で少し休憩し、預けていた荷物を整理して小屋を出発し、往路とは違う剱沢へと進み、剱沢小屋のベンチで寛ぐことにした。
ここからの剱岳の眺めは素晴らしく、次回来た時はこちらで宿泊しようと思い、少し早かったがインスタントラーメンを炊いて食べた。
剱沢小屋からキャンプ地を通り、剱御前小屋に向けて最後の登りを別山やダイナミックな剱沢から派生する剱岳を見ながら登った。
少し休憩してから剱御前小屋を後にして、ペース良くリズミカルに一気に雷鳥平に下山し、地獄谷の噴煙を眺めながら室堂バスターミナルを目指し進むと例の名古屋のカップルが休んでいて再会を喜びあった。
彼らはみくりが池山荘で温泉に入って帰るというのでその前で別れ、観光客が溢れかえる室堂バスターミナルに午後1時20分に到着。
バスから乗り継いだロープウェイで40分ほど待ちケーブルカー、トロリーバスと乗り継いでやっとのことで3時半頃扇沢に辿り着いた。
扇沢で車に乗り込み汗臭い身体をスッキリさせる為大町温泉郷の薬師の湯に行って、足を揉んだり湯の中でストレッチをして2日間の充実した山行を振り返りながら湯船の中で寛いだ。
館内には食事処があり、入館時そばがあるのを確認していたので湯上りに食べに行くと10分違いでメニューが夜のつまみ類に変更になっていてそばが出来ないといわれ、仕方なく途中コンビニのオニギリでお腹をごまかし、三才山トンネル経由で2時間半かかって佐久に戻った。
8時前と遅くなったが、そばよしへ行ってとろろざる蕎麦を美味しく食べてアパートへ帰った。
昨夜が中秋の名月だったこともあり、外は時折強風が吹く中、満月と北斗七星や満点の星空が見えこれからの好天を予感することが出来た。
5時過ぎ未だ暗い中、ヘッドランプを点けて出発するが東側後立山の鹿島槍ヶ岳や爺ヶ岳の黒い稜線向こうから少しづつ濃淡のオレンジ色に染まり夜が明けだした。
何とも厳かな景観でずっと立ち止って見ていたい思いに駆られるが、一服剱に向けて足元に注意しながら登る。
その頃から稜線に出て、一気に富山側を見ることが出来、満月が早足で富山湾に落ちていった。
一服剱に着く頃から剱沢が一瞬モルゲンロードに染まりだし、周りが明るくなったのでヘッドランプを外す。
この頃から先行するカップルがいて後々、剱岳山頂や剣山荘、そして地獄谷と出くわす滋賀から来たカップルで女性は笑顔の可愛い人だった。
武蔵のコルから前剱に取っつき西側を巻いて行くといよいよ剱岳本峰が見え出した。
前剱からは岩のガレた所をペンキマークを頼りに稜線伝いを時折、上石に注意しながら慎重に進む。
この辺りで思ったことはいくら一般ルートとはいえ、いつ落石があってもおかしくない場所なのでヘルメットは必携だと感じた。
結局何も無かったが、アパートには会社から調達したヘルメットが置いてあり、出発時に逡巡したが持って来るべきだった。
やがて小屋が現れて登り核心部といわれるカニのタテバイに取り付き、真新しいしっかり固定されているクサリを手繰りながら登り、右に巻くと難無く通過する。
クサリ上部から登ってくる名古屋のカップルを見てみると高度感がすごくあり、慣れない人には大変な場所だということがよく判った。
そこからすぐに早月尾根との合流した所に出て、ガレ場を登り詰めると祠が見え出して小屋から約2時間で剱岳の山頂に到着した。
山頂には6人先行者がいて、そのうちガイドの人を含む3人はアンザイレンをして小窓側に下って行った。
昨日夕方、このガイドの人が小屋のストーブの傍らでⅠ峰からⅡ峰の間を下ってとの話をしていたのを思い出した。
残り3人の内一人は昨日別山北峰でシャッターチャンスを窺っていた人で、もう一人は夕食のテーブルが同じだった名古屋の単独行の人だった。
お互いここへ登れたことを喜びあって360度雲が無い青空の展望を満喫することにした。
山頂からは登ってきた剱沢からの別山尾根やその向こうに地獄谷や大日岳、右手に白山。昨日登った別山右奥に乗鞍岳と御嶽山、別山左手には槍ヶ岳と穂高連邦そして遠くに雲海に浮かぶ南アルプス、富士山の山頂部分、八ケ岳の赤岳と阿弥陀岳が見渡せた。
ぐっと左間近に爺ヶ岳と鹿島槍ヶ岳、八峰キレットから五竜岳、そして非対称の姿の白馬岳、北側は日本海が望め薄っすら能登半島が伸びているのが判り、眼下に富山の街並と黒部川が日本海に向けての川筋が確認出来た。
何とも贅沢な眺望で後から名古屋のカップル始めぞくぞくと後続が到着してきたがオニギリを食べ、お茶を飲んで至福の時を過ごした。
立ち去り難い思いだったが室堂に向けて下山し、扇沢から佐久へ帰ることを考えて後ろ髪を引かれる思いで下山することにする。
下山ルートは途中からカニのヨコバイを慎重に通り、階段場を降りて登りの道と合流、後は往路を足元に注意しながら剣山荘へと戻った。
剣山荘で少し休憩し、預けていた荷物を整理して小屋を出発し、往路とは違う剱沢へと進み、剱沢小屋のベンチで寛ぐことにした。
ここからの剱岳の眺めは素晴らしく、次回来た時はこちらで宿泊しようと思い、少し早かったがインスタントラーメンを炊いて食べた。
剱沢小屋からキャンプ地を通り、剱御前小屋に向けて最後の登りを別山やダイナミックな剱沢から派生する剱岳を見ながら登った。
少し休憩してから剱御前小屋を後にして、ペース良くリズミカルに一気に雷鳥平に下山し、地獄谷の噴煙を眺めながら室堂バスターミナルを目指し進むと例の名古屋のカップルが休んでいて再会を喜びあった。
彼らはみくりが池山荘で温泉に入って帰るというのでその前で別れ、観光客が溢れかえる室堂バスターミナルに午後1時20分に到着。
バスから乗り継いだロープウェイで40分ほど待ちケーブルカー、トロリーバスと乗り継いでやっとのことで3時半頃扇沢に辿り着いた。
扇沢で車に乗り込み汗臭い身体をスッキリさせる為大町温泉郷の薬師の湯に行って、足を揉んだり湯の中でストレッチをして2日間の充実した山行を振り返りながら湯船の中で寛いだ。
館内には食事処があり、入館時そばがあるのを確認していたので湯上りに食べに行くと10分違いでメニューが夜のつまみ類に変更になっていてそばが出来ないといわれ、仕方なく途中コンビニのオニギリでお腹をごまかし、三才山トンネル経由で2時間半かかって佐久に戻った。
8時前と遅くなったが、そばよしへ行ってとろろざる蕎麦を美味しく食べてアパートへ帰った。
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