スポーツにおける主力選手のタイプ論

私も走歴20年が経ち、すでに自身の（記録面での）走りに限界を感じたり、別の視点で楽しく走るを追求する段階に入った反面、クラブメンバーの頑張り、記録の更新には率直に自分のことのように喜びを感じています。昨年は若手が初マラソンでサブスリーという快挙を達成してくれて、一緒に喜びを分かち合いました。
このキャリアになって純粋に「他の人の走り」を自分のように喜べるようになったとも言えますが・・・。

私は先輩ランナーを追い越すを目標にしてきましたが、逆に私はすぐに後輩に抜かれたことには悔しいとかはなく、純粋に嬉しいと感じましたね！
かつて私も歴代最遅（苦笑）ながらクラブ内外皆さんから「エース」と認めて頂きがんばってきた時代がありました。スポーツにおける主力選手には２通りのタイプの人がいると思ってます。１つは「俺が俺が！」といつまでも己の頂点を追求するタイプ。もう１つはいつまでも自分がトップであることに固執せず、後進を育ててスムーズな政権交代を実現させるタイプです。ちょっと話が古いですが、いうなれば前者はアントニオ猪木タイプ、後者はジャイアント馬場タイプです。

猪木はいつまでも自分がエースであることにこだわってきました。格闘技のような興行スポーツならばこのような絶対的エースがいた方が面白いのでしょうが、これではなかなか次が育たない、長期的にみた場合に組織が停滞してしまうという欠点もあります。またこのようなタイプは自分より強い人間を嫌い、排除したがるかもしれません。
一方、馬場は自分がエースであることに固執せず、後進が育ったらすぐにエースの座を譲りました。自分より団体の発展を選択して、スムーズな政権交代を実現したといえます。

クラブで私の前任エースだった方は前者タイプだったと思います。私の「高き壁」となり、いつまでも越されたくないという闘争心がありましたので・・・。それはそれで私にとっては大きな目標となり今でも感謝しています。

私は後者ですね。自分に実力がなかったのもありますが、すでに５年くらい前には「とっとと私を抜いてくれて」サブスリーを実現してくれる後進を育てて自分はクラブの運営側に専念したいと思ってましたので・・・。やっとそのような状況になり感無量に思っています。

だからほんと、自分的には間接ながらもサブスリーという夢が実現しましたし、いまのエースたちの頑張り、活躍は嬉しいものですね！
あと、各人目標は違えど（サブスリー、サブフォー、サブファイブ・・・）、メンバーがレースで自己記録を更新したり、フルを完走して感動した姿を見ることも自分のことのように嬉しいものです。

ということで、いまからメンバーみんなの次回レースでの活躍が楽しみです。ただし、くれぐれも故障には気をつけて・・・。
あ、私もまだまだ「自分なり」に頑張りますよ！（笑）