こんぶろ-高知の酒屋ブログ-

土佐の国の とある小さな酒屋、近藤印 高知酒店・こんじるが綴る お酒にまつわったり・まつわんなかったりするブログです。

思ひ出-近藤印-

2007年02月16日 | 

先日、ふと立ち話的でしたが、

母:常美(常に美しいと書いてツネミ。ずうずうしい名前です)

 

と、「そういえば昔こんな事があったねぇ~」な
話をしてまして、その1つ。

 

近藤印、近藤朝幸酒店は高知市内にありますが、
今だに、戦後ばりのシュールで熱い鉄火場のような
一杯飲み」ができる酒屋です。



 

昔は多くの酒屋さんで営まれてきましたが、時代の流れで
もう高知でも「一杯飲み」ができる酒屋は数少なくなっています。



近くにあった「闇市(ヤミ市)」も数年前取り壊され、
最近では「一杯飲み」のお客さんはめっきり減りましたが、

ワタシの記憶する20~30年前は、そりゃぁ連日大騒ぎ。



コップ売りしている一升瓶が毎日、10本近く消費されていたと
聞いております。。


んで、そんな頃のとある「思ひ出」。

 

 

あれは確か、私が6~7歳だったように思います。
昼間の記憶なので、おそらく土曜日だったかと。


いつものように昼間でもお店は大賑わい。
皆、昼間っから酔ってます。


喧嘩も日常のヒトコマで、その日も常連の2人でしたが
やいやいと、喧嘩。


で、「表に出ろ!」とかなんとかで2人は表へ。


で、1人が戻ってきて、勝ち誇った様子。


もう一方は帰ったらしい。。(代金はちゃんと常美が次回ようにツケてます)

 

それからしばらくして、私が店頭から店の前を眺めていると
先ほど、帰った一人が顔を腫らしながらも、コチラへ歩いてくる。。


手にはなにやら「一斗缶」のような物を持って。。

 

今思えば、あの段階で母でも呼べば良かったんですが、
なにぶん、6~7歳。

何か持ってきたぐらいの事です。

 

 

で、一直線に店へ。

 

いきなり無言で「一斗缶」の中身を店中に振りまいたかと思うと
先ほどの喧嘩相手に

●$☆・*■○・・・燃やしちゃらぁぁぁ

 

何言ってたかは忘れましたが、怒りどなって


「燃やす!」キーワードは覚えてます。

 

そう、店中に振りまいたのは「灯油」。

 

殴られた腹いせに、店ごとその相手を燃やしたいようです。

 

こっちは、いい迷惑です。

 

母もなにか叱ってますが、その興奮した相手の耳には届いてない様子。

 

迷惑なおっさんが、ポケットからマッチか何かを取り出そうとした時!!




丁度配達から帰ってきた、配送係りのお兄ちゃんが事に気が付き、
おっさんを後ろから羽交い絞めで取り押さえ、店は燃えずにすんだんですが


今考えると、全焼寸前。。。カンベンしてくれって感じです。

 

その時の事を昔話に、母は

 

「そうそう、そんな事あったねぇ。」


「あん時は大変やった。」

「灯油だらけで、2~3日匂いがのかんで臭いし~それより・・」

「おつまみの、おでんがいかんなったき~また作ったがよ~。ハハハ~」




って、大変やったのはソコかい!


母は強しです。

 

        四国人気ブログランキング。
  宜しければ、クリックいただけると幸いです。(o。_。)o


コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする