読書物語335

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流星ワゴン

2008-01-03 12:47:49 | 考えさせる本
重松 清の「流星ワゴン」を読みました。
この人の本は、はじめに「疾走」を読んでしまったので、ちょっとグロテスクな感じで敬遠してました。
でも、そのあと「ビタミンF」とか「トワイライト」を読んでそうでもないのかなと思って、「流星ワゴン」も読んでみました。

全くのファンタジーだけど、すごく考えさせられました。
そのときは気がつかないけど、その後を左右する重要なシーンというのが絶対存在するって。
ほんとにそうです。
あのときああ言っていればとか、言わなければとか。。。

この話はそれに気づいても、戻っていく現実は変わってない泥沼状態という厳しいものでした。
でも、その時を大切にしていくということで、前向きになっていてよかったです。

それから、この本の一番の主題(なんだろうな)お父さんとの交流も、もちろんよかったです。

ちょっと気になるのは、この著者は30代後半をすぐに人生の挫折地点にするんですよね。
これはちょっと憤慨です。
確かに人生折り返しかもしれないけど、周りの人を見てもそんなにしょぼくれてないわ。



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