近視の種類
①軸性近視(本当の近視)→治らない近視です
②屈折性近視(仮性近視、他)→治る近視です
(図は参天製薬「目の病気百科」より転載)
軸性近視は一般に言われている近視のことです。普通、近視といえば軸性近視の事を言います。
軸性近視とは眼軸といわれる眼の縦軸が伸びてしまって長くなった状態の近視のことです。
眼の一番底にある網膜(カメラのフィルム)が後にずれているため遠くのものが網膜(カメラのフイルム)に写らなくなってしまうため遠くのものが見えなくなるのです。
屈折性近視とは眼の前に方にある水晶体と言われる凸レンズがあります。近くを見るときはこの凸レンズが大きくふくらむことで近くにピントが合います。
近くを見続ける事で水晶体がふくらんだままになってしまうと(緊張状態)遠くのものが見えなくなります。
ただし屈折性近視は水晶体のふくらんだままになっている(緊張状態)のは一時的なもので、やがて元に戻ります。
緊張がとければまた視力は回復します。この水晶体のふくらんだままになった状態を治す薬がミドリン、サンドールといった目薬なのです。
したがって軸性近視は眼の縦軸(奥行き)、目の奥行きが長くなった為に起こる近視なので一度長くなった奥行きを短くすることは難しいのです。
レーシックは瞳(角膜)を削って近視をなおしますが目の奥行きは長いままです。
一方屈折性近視は水晶体が一時的にふくらんだままになったために起こる近視なのでふくらみがやがて元にもどれば近視がなおります。
よく視力回復センターや視力回復法でなおった!!といっているのは殆どが屈折性近視の患者さんです。
軸性近視の悪化を成長期に抑制することは、後で述べるように成長期の適切な生活習慣や対応で可能と考えますが、私の知る限り2022年現在の段階では一度長くなった眼球を元に戻す安全性の高い有効な方法は発見されておりません。
屈折性近視については、小栗はヨガの呼吸法を取り入れたストレッチングを推奨しています。
眼球への血流量が増加すると、自覚的にも視力改善効果が得られることが多いです。ご興味のある方は診察時にお尋ねください。
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