前回、 緑内障の眼圧下降レーザー治療の一つSLTについてお伝えしまし た。
SLTとは、Selective‐Laser‐
「 選択的レーザー線維柱帯形成術」といいます。
副作用の多い緑内障点眼薬を無くすか減量が可能な方法として、
本来、目の中の水(房水)は、
出口である線維柱帯がつまり、 排出が障害されると、視神経が弱ってしまい、
開放隅角緑内障( もっとも多くみられる緑内障のタイプ)を発症します。
緑内障の治療法としては、これまでは同様のレーザー治療として
A LT(アルゴンレーザー線維柱帯形成術) という治療がありましたが、
効果が一時的であったり、線維柱帯の組織を破壊してしまうという 欠点もありました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/ed/b2a1cf577f5be69ccef69084bccda679.jpg)
SLTでは、房水の流出路である線維柱帯の抵抗となっている色素 細胞を
特殊なレーザーで選択的に処理し、 排出障害を改善することによって、眼圧を低下させます。
問題となっている色素細胞のみを選択的に処理するため、
線維柱帯 の基本的構造に影響を与えません。
合併症のリスクも非常に少なく、副作用もほとんど起こりません。
選択的光加熱分解理論を利用した熱傷害のないレーザー治療です。
治療を行った患者さんから、
「緑内障の点眼を中止できて、 目や頭が軽くなり楽になった。」と言われることが多いです。
緑内障点眼が気付かないうちに身体の負担を生じていたと考えられ ます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/75/f74f62551d49e6cdab8d8346562b812a.png)
点眼薬には目の局所的副作用、結膜炎、充血、ドライアイ増悪、
しかしそれ以上に、 全身的にも以下のような合併症を生じることがあります。
子宮収縮作用、頭痛、気管支の麻痺、動悸、不整脈、心不全などが 代表的です。
緑内障点眼を止めたら、 それまでの頭痛や肩こりが無くなったと言われる方も多いです。
保険診療の治療となります。
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