平成7年の渇水の8月に池木屋山に大和谷から登ろうとしたことがある。
大和谷にかかる3本の吊り橋の決壊やその後、迂回した尾根沿いの道が倒木で行けなかった事や更に谷に降りても登山道への取り付けが判らず、時間切れで大和谷の沢でご飯を自炊し川遊びをして帰った。
目的の池木屋山に行けなかったが、林道沿いで立派な角の生えた雄鹿に出会ったり、崖沿いにイワヒバやミセバヤの自生を初めて見たり、この夏は暑かったので沢の冷たい水を裸足で歩いたり今ではいい思い出です。
今、ネットで調べても沢登りではコースがあるようだが、未だに橋も決壊していて登山道も無いのか?登っている人も居ないようだ。
この林道終点には作業小屋がありそこから表示の看板があり「涼石岩屋」「三滝」に行ける。
でこの「涼石岩屋」には悲しい伝説があるようです。ここ参照
台高山地は日本でも有数の多雨地帯で、2004年の台風21号ではここ百年ぐらい未記録の雨量を記録し、宮川村(現大台町)では酷い土砂災害に見舞われた。
友人と今年、大杉谷の登山を計画したのだが土砂崩れが多く、まだ復旧の目処が立っていないと言うのであきらめた。
三郎四郎やおさきのたたりでは無いにしても土砂崩れは全て植林地帯で起こっているという。
大塔山では見晴らしを良くするため山頂部の樹木は伐採されていた。
大峰山系ではブナの大木を枯らすからと大木に巻きついた蔦が切られている事がある。
果たして人間はどこまで自然に関わって行けば良いのだろうか?