今週はバタバタとしていたので遅ればせながら、先週に行った「大塔山」の報告おば(^^ゞ
以前、シダ類に興味があり図鑑を見ると、紀伊半島南部の真ん中に位置し、孤高の山塊である大塔山に近畿では珍しく南方系のシダが生えているとか、また、行こうにも一旦、R42を南下し白浜あるいは南部辺りから細い未舗装の道路を何時間も行かなければならないとか、あるいは五条からR168をひたすら南下し湯峰辺りから林道に入るか・・・
とにかく日帰りで気軽には行けない事と私の中では神秘性を秘めた山であって一度は訪れて見たい山であった。
ネットで調べて見ても情報は少ない方だが、七川ダムから古座川沿いの松根を経て林道途中にある大塔橋の登山口がいいんじゃないか?
北から登るコースは急な登りで、大塔橋から登るのは渓谷美の中の快適な登山と思われコースとして面白そうだった。
土曜の昼過ぎ出立、車の中で仮眠をとるも良し、飛び込みで安宿があればそれも良しと思いあんまり考える事も無く、阪和道を南部まで、R42を途中周参見の道の駅「イノブータンランド」で休憩、台風が南東海上を進んでいると言うこともあって波があったが海岸の良い景色と富田を過ぎると信号も少なく快適なドライブだった。
串本近くに来るころには4時過ぎで国道沿いに「朝食付き3600円」の看板が目に入って、ここで泊まろうか?
「ドライブインサンワ」土産物屋、ガソリンスタンド、レストラン、酒屋が一緒になったところで聞くと空き室があるらしい。食事は朝8時からと言うことで早朝出立予定なので遠慮すると税込み3150円らしい。
裏口から土産物屋の二階の泊まる場所に案内され、客室は6室で6畳ほどの畳の部屋に無料TV付き、個室トイレ付き、風呂は広いが共同浴場で誰か入ると中から鍵を閉めて独占で入れる。
建物自体は、野暮ったいが、一応清掃はされシーツ、枕カバーも新品、歯ブラシ、タオル付きでこの値段では良い所を見つけたのでは?
とりあえず、今夜の宿が決まると、残り時間を串本方面まで車を飛ばし橋杭岩など観光、串本市街のコンビニなどで今夜のおやつやおつまみを調達、サンワの酒屋で缶ビールを買い、入浴後、夕食がてら、一杯やることに。
快適な夜を過ごした後、朝5時過ぎに出発、R371を古座川沿いに沿って北上。途中急ぎの車が後ろから来たので端に寄って先を譲る。
七川ダムからは道が舗装はされているが細い道を幾つもの集落を超える。(集落毎に名前を知らせる看板があり、地図と見合わせれば現在位置はわかりやすい)
最後の集落である松根を越えて古座川の源流沿いの林道をしばらく行くと大塔橋があり橋のたもとに地図や登山道入り口の看板がかけられており、直ぐ近くに車二台分程の駐車スペースがあり既に軽が一台停まっていた。先ほど林道沿いを歩いていた渓流釣りに来ていた人の車だろうか?
登山の準備をしてパンを食べ7時過ぎに出発。大塔橋のたもとの坂道を降りると、すぐ古座川の河原に出た、古座川の河原に沿って川を右左と渡って登っていくと初めのうちは足が濡れないように川の中の岩や石の上を飛んでいたのだが、どうしても渡れない所が出てきた。苔むした岩肌の中に古座川源流の水がうまく溶け合い良い景色だ。
膝下まで水に漬かりながら後は考えることも無く水の中を進んだ^^;
この後の足の濡れたままの登山であったが靴下が少し厚めだったので特に不具合は無かった。
滝の分岐から左手の沢の奥にある枯沢を進むと登山道は植林帯に入り登りはきつくなり、尾根沿いまで出ると、また広葉樹林に戻る。
尾根沿いの幾つかのピークを過ぎると、開けた頂上が見えてきた、頂上は風もあり天候も良く他にここより高い山は見えない、しばらく木陰で休憩し、後から川湯方面からやって来た男女3人のグループが休憩していたので、山頂を後にする。
デジカメ写真を撮りながら、しかし効率良く下山した。
ハリオノ滝やウエオノ滝に寄り、そのすぐ下で出発時に会った釣り人が見えた、駐車場まで下山し、濡れた登山靴を脱ぎ靴下を履き替えて、簡単な昼食を採ってさあ帰路に着こうと車のエンジンをかけると先ほどの釣り人が下山してきた。
向こうから話しかけてくれ、R371を追い抜かした車であったこと、この近辺の登山の会に入っていること、法師山は面白いが山頂に航空標識があり興ざめするとかまた今日は水量が少ないとか?(これ以上多かったら膝下までではすまいな。。。)
帰りは松根の名水「大河の滴」をペットボトルに採ったり、古座川沿いの奇岩「一枚岩」等を撮影し、R42号沿いを有料道路を使わず6時過ぎに帰宅。
今回の登山は、遠い登山の割には渓流のスケールも大峰山系に比べ小さかったが、尾根に取り付くまでの林道の脇や周辺にはイノシシかイノブタと思われる堀後が多数でシカの遠吠えも何回か聞き、登山道入り口にはツキノワグマの生息地の看板があったり、里には猟銃を持った人が居たり。とにかく動物がかなり多いのではと感じられた。次には熊よけの鈴の必需性を感じた。
また、R42を串本まで南下し宿をとったのだが、田辺、串本と言った地方の都市部では既に家の近くであるようなコンビニや外食チェーン、スーパーその他チェーン店が出来ていて便利ではあるのだが、私には何かどこに行っても同じ店舗って言うのが面白くないような・・・例えばその地方がその地方である特色のような店があればほっとするのに・・・・
お世話になった宿は設備は整っており快適に過ごさせて頂いたが、ほんとにあの値段でいいのだろうかと思った程、後はちょっとした事で繁盛間違いなしなのに・・・
得るものの多かった山行であったように思う。遠いのでそんな頻繁には行けないが・・・