って事でコンパスと地図を使った現在地の確認の方法です。(やっとここまで来ました^^;)
まず、見晴らしのいい所、もしくは地図上の目標物が2個以上確認できるところで無いと出来ません。
目標に向かってコンパスを向けます。なるべく水平に持ち周りに金属の無い状態で。
台の矢印を目標物の方向に向け、リングの矢印が磁北(針の赤い方)を向くように回します。
で地図でリングの中の線が磁北と平行になるようにコンパスを合わせます。で地図上の目標物と台のヘリを合わせます。
上の写真のコンパスの先にあるピークは雨山です。地図上では312のピークですね。
全て正確なら、コンパスのヘリの雨山から伸びる線上のどこかに居るって事になります。
これを2,3箇所の目標物でやれば線が重なって来ますから現在位置が特定できます。
今回は実験なのでまた家に帰ってからカシミール3Dや地図で確かめられるように、とりあえずコンパスの北方向のメモリをメモしてきました。
- 雨山 306°
- 土丸城址 288°
- 送電線鉄塔 113°
目標物は近いものの方が正確ですが、今回は少し遠いものも含め試してみました。
実際は現地で大体の位置が解ってましたので、あくまで実地訓練って所ですね(^^ゞ
目標物のチョイスはそれぞれ90°か270°に近い方が接点がはっきりしますね^^;
↓これが実際居たところです。
②土丸城址から測った線が怪しいですね^^;ま、大体合っていたと言うことでお許しおば^^;
実際、小屋山と言うピークの近くの見晴らしの良いところでした。
山岳用の高い地図に書き込むのは勿体無いし、カシミール3Dで印刷した物を別途もって行った方が便利かもです。書き込み用の筆記具もお忘れなく。
カシミール3Dを使えば簡単に書けるのですが。とりあえず手書きに挑戦しましょう^^;(昔は書いたんですが忘れてまして・・・・)
磁北は経年変化してるようで、国土地理院のHP>基準点・測地観測データ>地磁気データ>磁気偏角を求める>磁気偏角一覧表(PDF・JPG)又は近似値で計算する(緯度・経度入力)
2000年値を使用してるようですが、コンパスの1メモリが2「°」(度)誤差は「′」(分)なので問題ないと思います。
で地図には経線を引く必要があります。=真北←→南を結ぶ線です。どんな地図でも真北方向は載ってるので、後はそれに平行な線を引けば大丈夫です。(山のガイド地図では真上が真北の物が多いです。)
私はカシミール3Dでこの前のブログに書いている方法でやってますが。
この前の雨山の地図です。この付近の偏角は国土地理院の五万分の一の地図では「岸和田」の中に入っています。「西偏 6°50′」です。
この前の1999年発行の地図では6°10′~6°20′になっていたのでやはり新しいデータを使うべきですね・・・・地図に書いておきました(ここでもコンパスの誤差としては半メモリも無いですが)
コンパスのリングを3メモリ半「東」に回します。(真北からの地図の正置とは逆なので気をつけて^^;)
コンパスのリングの中の線を経線と平行に合わせればコンパスの台が示す方向が磁北です。赤ペンや蛍光ペン等を使ってコンパスの台のヘリ沿いに幾つか線を引けばOKです。
磁北線と経緯線の入った地図とコンパスを使って現在位置を知る方法を試して来ましたので後ほど。
私が持っているガーミン社のGeko201にもコンパスは付いています。
しかし、これは衛星を拾える場所、移動中という限定付きのコンパスです。
歩行停止中、衛星を拾わない状態のGeko201のコンパスのキャプチャー画面です^^;
今は家の中でPCにRS-232Cケーブルで繋ぎ、「GarCapture」で画面を取得したので仕方なしです^^;
「Geko301」なら大丈夫なんですよ。止まっていても。
なぜかって?コンパスの種類が違うからです。Geko301は「電子コンパス」なんです。
「Geko201」は移動差分コンパスと言って、衛星の情報と移動中の情報から方角を定めていますが。
電子コンパスは地磁気のセンサーを持っていて止まっていても大丈夫みたいです。上下、左右の2軸タイプとそれに上下を合わせた3軸タイプがあるようですが、当然3軸の方が正確です。地磁気ってのは水平にではないし機材も水平に使っているとは限らないって事ですよね・・・
この電子コンパス、最近は携帯電話、時計、GPS等に使われているようです。(ただし携帯の場合は電波圏外では使えません)誤差は大体1°までらしいです。
という事で、Geko201持参の私の登山にはアナログなコンパスも不可欠になるわけで・・・
といっても、Geko201の移動差分コンパスもなかなか使えますので、ルートデータをアップした場合のナビ機能や近隣ポイントまでのナビ等に付いても後々書きたいと思います。