昨日、選手達による(居合の)試合が終わった後、
高段者による演武が行われていた時の事だ。
会場じゅうが注目している中で、一人の演武者が
抜刀した瞬間に 「あっ!」 という声をあげた。
とっさには何が起こったのか判らなかったが、
演武者の左手から血が流れているのを見て理解した。
真剣を使用していて、左手を切ったのだ。
切った瞬間の動作は僅かなもの。
そんなに深々と切った印象は無かったのだが、
出血はおびただしい。
床の血を拭き取るのに雑巾が何枚も必要な程だ。
会場には医者もおり、すぐに病院にも運ばれたので
大事には至っていないだろうと想像はするのだが・・・
驚くべきは日本刀の威力である。
わずかに刃先があたっただけなのに、人体がザックリと切れる。
カタナは人を傷つけたり殺傷する目的で作られた武器である。
そうした武器≒凶器の使い方を通じて、我々は何を学ぶのか?
そういう大切な事を改めて思ったできごとでした。