さて。 全日本・居合道競技大会の本番。
朝8時からウォーミングアップ場が開くそうなので、
早起きして会場へ。
昨晩少し飲み過ぎたかなぁ??
Ken坊ネムネム zzzz
会場は立派である。
競技は、地方大会が採点式であるのに対し、
全国大会は1対1の対戦式トーナメント。
3人の審判による、赤・白の旗判定で勝敗が決まる。
ふむふむ、優勝するには6回勝てば良いのだな。
試合場はこんな感じ。
Ken坊、1回戦は不戦勝。
やったぁ! 1回勝ったぞ!
なんて喜んでいると、すぐに2回戦の順番がやってきた。
相手は既に1回戦って、雰囲気に慣れているようだ。
こちらもリラックスしてやってやろう。
敗けて元々、えぃっ!
と抜きまくると、どうだ、
旗は3本ともKen坊に上がったではないか。
続く3回戦。
相手は2回の勝ち上がりだ。
ここで敗けても、浜松名物「さわやか」の
ハンバーグ食って帰れば良い。
えいっ! するとどうだ、
またまた旗は3本ともKen坊に上がったではないか!
こうなるとKen坊は勘違いをし始める。
オラ優勝するだ!
4回戦。
勘違いKen坊は絶好調。オラ強いだ!
しかしココまで来ると、相手も強い。
旗が割れる。 2対1で辛勝。
そして5回戦、準決勝。
これに勝てば銀メダル確定だ。
だが、相手は去年の準優勝者だそうな。
大きく息を吸って、試合場に立つ。
どうしてもリキんでしまう。 とにかく力を抜こう。
王様のように振舞おう。
旗判定は再び割れるが、2対1でKen坊!!
やった!
お試し参戦くらいに思っていた全国大会で、2位以内確定!
こうなったらマジで優勝だ。
そして決勝戦。
相手は30歳前くらいの、アブラの乗った感じの若い衆。
よろしくお願いします、とこちらから礼をして、
プレッシャーをかける。
審判の”はじめっ!”の声で演武開始。
Ken坊、少し集中力が薄れているなぁと自覚しつつ、
演武を進める。
1本目、2本目・・・ ミスは無い。
5本目。 最後の技。 抜き付けの瞬間、
道着の袖が刀の柄に絡む。 しまった!ミスった!
平静を保ったまま演武をやり切る。
審判は気付いただろうか?
旗判定 どうだ?
2対1で・・・・・・ 破れる。 ざんねーん。
でも、旗1本はKen坊に上がった。
もしもミスが無ければ・・・・
タラレバだと分っているが、そんな思いがよぎる。
それでも、初参加で準優勝。
オッサンにしては上出来だ。
大勢の前で表彰されるのは気分が晴れる。
よい経験になった。
閉会後、一人の背の高い男が近づいてきて
話かけられる。
「あのぉ、X回戦で当たりましたXXと申します。
最初にアナタの演武を見た時に、
この人とは当たりたくないなぁと思ったら、あたってしまって・・
良い経験になりました。 ありがとうございました。」
だってさ!
なんだか、入賞したよりもウレシイ気持ちになった。
今回の結果には師範も、中部連盟の皆さんも喜んで下さった。
長いコトやっていて、なかなか評価されずに腐ったコトも有ったが、
しがみついていると良い事も有るんだなぁと
しみじみ感した一日であった。
良いお土産ができました。