武術の”型”について、よく言われるコト。
「踊りみたいだね」
「相手いないのに戦うの?」
「あの動きに何の意味があるの?」
いずれも、もっともなご意見である。
そもそも型とは何か?
解釈は色々とあるが、Ken坊は技の理の教科書だと思っている。
ビデオの無い時代、どうやって動作・感覚を後世に伝えるか?
それらを文章で表してもピンとこない。
スポーツならば反則となるような危険な技(本来は最も実戦的な技)
は相手に試すこともできない。
どうやって伝えるか?
そこで考え出されたのが”型”なのだと思う。
先人たちが命がけで作り出した技の数々。
その理を動作の中に忍び込ませたもの、
それが型なのだと。
型の中には意味不明な動作が多々ある。
ヘンテコリンな動きやなぁ、
実戦でこんなコトするかぁ??とか思える。
しかしそこには先人達からの、何かかしらの
メッセージが込められていたりする。
型の修練とは、動作の練習を繰り返す事で
型の作り手がその中に忍び込ませた
メッセージを探し出す事に他ならない。
だから型を練習していると、何百年の時を超えて
その作り手と会話をしている様な、
そんな不思議な感覚を覚える事がある。
あぁ!そういう事か! これが伝えたかった事なんだね・・・と
まるでタイムカプセル。
それが型なんだと思う。