2020年2月22日(土)晴
私は2月20日の「椿姫」を観ました。まず感じたことはこの作品に二期会さんはかなり力を入れたのではないかということでした。観る前にいろいろ調べておけばいいのにと思いますが、どうも時間的に余裕がないので、このブログを書くにあたっていろいろ検索してみました。読んでいくと、二期会が単独での「椿姫」上演は11年目、ということでした。前回は2009年2月の二期会オペラ劇場で、宮本亜門さんの演出でした。私のブログで2009年2月を探してみると、ありました。よろしかったらクリックしてください。
磯地美樹ちゃんは今回と同じアンニーナ役でした。お稽古の期間に美樹ちゃんから次のようなメールをもらっていました。
衣装合わせで(美樹ちゃんのメールからコピー)
「まだ若いよ。もっとこの人を老けさせて欲しいの by あもん」。
・・・。
ついでにブーツも、「まだ洗練されてる。」とのことで、
先の丸っこい、なんともグラグラするかかとのものに
換えられた。
「まだ若いよ。もっとこの人を老けさせて欲しいの by あもん」。
・・・。
ついでにブーツも、「まだ洗練されてる。」とのことで、
先の丸っこい、なんともグラグラするかかとのものに
換えられた。
その時の美樹ちゃんです。
今回原田さん演出のアンニーナはかわいらしい召使姿でした。
かわいらし美樹ちゃんの写真はアップを禁止されていますので残念ですが・・。
二期会に関係するページでご覧にられるかも。
では、20日の終演後の原田さんのトークについて書きまとめてみます。
このトークで、原田さんは宝塚劇団所属の脚本・演出家ということを初めて知りました。全体に華麗な雰囲気は宝塚調だったのか、と納得。原田さんならではの演出は第2幕第2場、フローラの屋敷での宴の場面で、ダンサーたちのダンスが妖艶に繰り広げられました。私は劇団四季のような・・・と思ってみていたのですが、宝塚だったんだ、と納得。
舞台美術についての解説は椿の花をかたどったとのことでした。1階の7列で見ていたので、白い山がいくつもあるように見えましたが、椿の花だったんだ。と。
ヴィオレッタ、アルフレード、アルフレードの父の関係は時代を越え、どこの世界にもある普遍的なことだが、現代に置き換えての上演だと、いつ会いましょうかなどラインでのやり取りとりでは不似合と思い伝統的正統の演出をしたとのことでした。このことは大いに歓迎です。やっぱりオペラは当時のコスチュームでの上演で観たいです。
あと記憶に残っている面白く感じた話は「宝塚では椿姫は上演できない(許されない)。なぜかというと主役が高級娼婦だから」ということでした。
トークの最後に、質問コーナーがあり、その中で興味深かったことを書いておきます。
質問者「ワーグナーのリングをどう思いますか?」
原田氏「私は『魔笛』を真剣に観ても、話が分からない。『ワーグナーのもの』もわからない。椿姫はよくわかる」何と正直な方でしょうか。私もそう思います。
今回の演出原田さんは39歳
ヴェルディ(イタリア)が椿姫の作曲も39歳
今回イタリアから招かれたマエストロのジャコモ・サグリパンティさんも39歳
若い力が結集された「椿姫」ですね。