今井区長(右)から出馬要請書を受ける日裏町長
印南町の日裏町長は24日で就任3年となり、任期満了(平成28年2月24日)に伴う印南町長選挙まで1年を切った。就任3年を前に23日には次期町長選への出馬要請第1号が出された。出馬要請に日裏町長は「大変ありがたいこと」としながらも「残りの任期を全力で取り組みたい」と態度を明確にしなかったものの町長選への出馬は既定路線と見られ、早ければ3月議会で出馬表明となりそうだ。
就任丸3年を前に23日に元村区の今井喜好区長ら役員が町長室を訪れ、日裏町長に次期町長選への出馬要請を行った。出馬要請は初めてで、元村区の今井区長から要請書を受けた日裏町長は「『住民目線のまちづくり』を今一度肝に銘じ、残りの任期を全力で頑張りたい」と身を引き締めながらも、出馬への明言は避けた。
日裏町長は平成24年1月29日に行われた町長選で、「住民目線に立った『強靱で安全・安心なまちづくり』」のため町民と協働のまちづくりを推進したいとし(1)産業の振興(2)福祉の充実(3)防災のまちづくり(4)教育の充実(5)行財政改革-を公約の大きな柱に掲げ、現職を破って初当選。公約の一つだった町長給与10%削減をいち早く実現。防災のまちづくりでは近い将来起こるとされる南海トラフ巨大地震への備えとして避難道整備をはじめ、町民9000人の3日分の食糧と水を備蓄したほか、大雨などでの浸水対策として排水ポンプユニット4台を配備。また、大規模災害時の救援・復旧活動にあたる自衛隊の派遣基地、全国から寄せられる救援物資の集散輸送基地やヘリポート、町民の避難場所として活用する「いなみ防災広場」の整備に着手るなど対策に取り組んでいる。
町長選の大きな争点となった庁舎移転については、前町政が進めていた計画を公約通り一時凍結し、就任後に設置した住民代表で構成する町役場庁舎建設検討委員会が高台移転で提言をまとめたのを受け、前計画の予定地から神子ノ尾団地に変更。昨年12月議会に「役場の位置に関する条例の一部改正」を提案、可決されたことから平成29年4月からの新庁舎での職務スタートをめざし来年度から本格的に着手することにしている。
次期町長選まで1年を切った中で、前回現職で涙を飲んだ前職の動向が注目されるが、現時点で出馬表明している人はいない。日裏町長は1期目でもあり、次期町長選への出馬は確実と見られる。3月議会の一般質問で議員が出馬の意思を質す可能性もあり、その際に態度を示すことも考えられ、早ければ3月中の出馬表明もありそうだ。
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