任期最後の議会で4年間を総括する柏木市長
御坊市3月定例議会は4日に開会。5月15日告示、22日投開票の市長選(任期満了6月10日)を控え、任期中最後の定例議会にあたり柏木征夫市長(75)=保守系無所属、薗=が6期目の4年間を振り返って「議員各位、市民の皆様のご理解、ご協力により一歩ずつではあるが、着実に市政の充実、進展を図ることができた」と総括した。9日の一般質問でトップバッターの向井孝行議員の質問に応える形で7選出馬を正式に表明する。
柏木市長は「『ぶれない、かたよらない、いばらない』を政治信条に『安心、安全、安定』をキーワードに市民とのパートナーシップのもと『住んでいてよかったと実感できるまち』をめざし、住民満足度の向上を意識した持続可能な行財政運営の推進に取り組んできた。一歩ずつではあるが、着実に市政の充実、進展が図れたことは議員各位のご尽力とご支援、市民の皆様のご理解とご協力を得ずに成し得ないもので深く感謝申し上げます」と総括。
安心の施策では湯川中学校改築、学童保育の充実、第3子以降の学校給食費無料化、1歳~中学生のインフルエンザ予防接種費助成、医療費無料化の所得制限撤廃、認知症支援施策の拡充、JR御坊駅バリアフリー化、市立体育館耐震化・リニューアルなど。安全の施策は津波避難タワーの建設と増設、御坊小学校北校舎や御坊大橋等の耐震化、高台避難場所等の整備助成、消防のデジタル無線導入、市内各所への防犯カメラ設置など。安定の施策は市民サービスの低下を招かない行革の断行などに取り組んだことを説明した。
分野別の個別政策、国体も振り返りながら平成28年度施政方針として「総合的かつ計画的な市政運営の指標となる第4次総合計画の折り返しとなる後期事業計画が始まる年。財源の確保と効率的な配分に努めるとともに、市民と行政が創意と熱意を持ってパートナーシップによるまちづくりを進めることで、総合計画で定めたまちづりの目標を実現していくこととしているところ」と、7選への意欲を見せた。
市長選には二階俊博自民党総務会長の長男で政策担当秘書の新人、二階俊樹氏(50)=無所属・自民党県連推薦、島=がすでに立候補を表明しており、保守を二分する激しい一騎打ちが確実だ。
業務増大で「介護福祉課」新設
健康福祉課を分課し機動力発揮
施政方針の中で増大する福祉・保健関連業務に対応するため、健康福祉課を分課して4月1日から「介護福祉課」を新設することを報告した。国体推進課は3月末で廃止するため、課の数は16のまま。
現在、健康福祉課には福祉医療係、障害福祉係、健康増進係、高齢福祉係、相談援助係(市地域包括支援センター)があるが、特に介護や認知症など高齢福祉係と相談援助係の業務が増大し、職員数27人の大所帯にふくれている。
高齢福祉係と相談援助係を切り離して介護福祉課として独立させることで「組織をスリム化し、より充実したきめ細やかな施策に高い機動力をもって対応していきたい」と述べた。
その他の主なニュース
● 日高高校生徒会が台湾地震復興募金を和歌山市長に手渡す
● 日高川町の南山陸上競技場完成、トラック外周の全天候舗装完了
● 国保日高総合病院「在宅医療サポートセンター」4月オープン
● 県立高校入試本出願状況まとまる 紀央館工業技術1・48倍