小松原交差点の完成イメージ写真
御坊市湯川町小松原のレストラン「花ご坊」前、国道小松原交差点の県道御坊由良線拡幅事業・新川橋架け替え工事、同交差点改良工事が完成し、週明けの28日午後に全面供用を開始する。斉川に架かる新川橋から美浜町寄りの同線は右折溜まりがなく、日常的に渋滞が発生し、拡幅は長年の懸案だった。新川橋を含む交差点周辺は日高地方で初の都会型交差点方式を取り入れており、快適な道路環境に一新された。
県は平成23年度から新川橋から西側の御坊市と美浜町の境界までの延長420メートル区間の県道拡幅事業に着手。24~25年度は測量設計や地元説明、用地交渉を行い、26年度から用地買収を始めた。幅員約6メートルの現道を全幅11・5メートル(うち片側2・5メートルの両側歩道)に拡幅する計画。用地取得の終えたところから順次工事を行っている。完成年度は未定。総事業費は約10億円。
まず26年度から約5億円を投じ、新川橋(延長18メートル)の架け替え工事、橋を含む約90メートル区間の道路拡幅工事、小松原交差点の改良工事に着手。新川橋は昭和41年完成で老朽化が進み、太鼓橋のような形状のため見通しも悪い。一日通行量は約5000台あるが、橋から西側の県道も幅員が6メートルと狭く右折溜まりがなく、国道交差点で右折待ちする車で日常的に渋滞が発生し、交通難所の一つだった。
新しい橋は両側歩道を含めて幅員が約15メートルと広くなり、右折溜まりも設けるため渋滞解消が期待されるほか、橋の形状はゆるやかにするため、見通しも良くなった。あわせて国道交差点の一部改良工事も行い、交差点手前の北行き、南行き両サイドにそれぞれ左折専用レーンを設け、交差点信号に関係なく、美浜町方面、御坊駅方面に左折できる都会型の交差点方式を日高地方で初めて導入した。
新川橋の架け替えは10月末までに終わり、今月1日から供用を開始。残っていた国道の左折専用レーン取り付け工事もこのほど終わり、28日午後3時ごろから全面供用を開始する。天候が悪い場合は順延する。日高振興局建設部は「歩行者の安全と通勤時の渋滞緩和が期待できる」としている。小松原交差点に交わる東西の県道拡幅工事はこれで完了し、快適で安全な交差点に生まれ変わった。
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