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御坊市文化賞に塩路正氏(富安)、団体はHale45スタジオ 〈2017年10月15日〉

2017年10月16日 08時30分00秒 | 記事

 平成29年度御坊市文化賞が決まった。個人は文化財保護・研究活動や普及啓発、人材育成などに尽力している市文化財保護審議会長の塩路正氏(77)=湯川町富安=、団体はハワイアンフラ活動の普及に努め、地域文化向上に寄与しているハワイアンフラサークル「Hale45スタジオ」(橋本洋子代表)が選ばれた。表彰式は11月2日午前10時30分から市民文化会館で行い、柏木征夫市長から賞状と記念品が贈られる。今年で42回目。今回を含めて受賞者は72人、26団体。
 
 塩路氏は高校や大学で歴史地理学を学び、教職に就いてからも歴史地理学第一人者の京都大学・藤岡謙二郎博士主宰のゼミに学び、国内外問わず巡検のお伴をするなど歩いて歩いて足で学んだ。郷土においては時代とともに変遷した熊野古道の路査や整備に心掛け「小松原」では古文書や古老からの聞き取りをもとに伝統ある町屋の並ぶ宿場町を復元・地図化。「御坊」では寺内町御坊を唱え、全国的に10市ほどしかない寺内町の仲間入りをさせるなど意欲的に活動した。
 平成18年から市文化財保護審議会長を務め、文化財の調査や保護を中心に活動しているほか、御坊文化財研究会長や県文化財保護指導委員なども歴任。市史の編さん、文化財の整備や活動に努め、研修会等の講師などで文化財保護の人材育成や普及啓発に尽力。また、紀州語り部として親切なもてなしを念頭に訪れる人々を案内したり、散策コースの選定や美化運動、御坊寺内町会館の設置などにも貢献。平成27年に市観光協会・観光功労者表彰、法務大臣表彰(更生保護功績)、29年に藍綬褒章(同)を受けた。
 塩路氏の話 このような賞をいただき、身に余る光栄です。これもひとえに諸先輩をはじめ皆様方のご指導のお陰と感謝しています。この賞に恥じないよう今後も精進し、地域のお役に立てるように努めたい。
 Hale45スタジオは平成12年4月に橋本洋子さん、藤原千鶴さん、橋本法子さんの親子3人が指導者として市民文化会館を使って活動を開始。現在は10年前に開設したスタジオで活動を続けるとともに、フィットネスクラブ「アクオ」や白浜教室、Big・U、和歌山市内などで教室を開き、約100人がレッスンに励んでいる。宮子姫みなとフェスタやSioトープ子どもまつりなど地元イベント、白良浜の海開き、熊野古道世界遺産登録時のイベントなどにも参加し、地域住民にハワイアンフラの魅力を伝えている。
 梅田芸術劇場や御坊市民文化会館で行われた発表会には県外からも多くの出場者、観客を集め、各教室に分かれてレッスンするメンバーが一堂に会して練習の成果を発表。ハワイアンフラは身も心もリラックスでき、年齢に関係なく無理なく踊れることや、教室では人と人との出会いを大切にする雰囲気づくりに心掛けており、市民にその魅力が普及するのに伴い、今後ますます愛好家の増加が見込まれている。
 橋本代表の話 知らせをいただいた時はきょとんとしましたが、すぐにこれは大変なことだ、うれしいと、心がときめき、生徒たちの喜ぶ顔が浮かびました。今後も地域文化向上のお役に立てるよう、そして皆さんに喜び、笑い、感動を与えられるよう頑張ります。


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