全国トップの当確を喜ぶ支援者ら(御坊事務所)
第48回衆議院総選挙は22日に投票を行い、即日開票された。同郷対決となった和歌山3区は自民党前職で党幹事長の二階俊博氏(78)=御坊市島、当選11回、公明党推薦=が、共産党新人で党県南地区副委員長の楠本文郎氏(63)=御坊市塩屋町南塩屋、前御坊市議=を大差で下して貫禄の12回連続当選を果たした。3区の当日有権者数は26万3656人(男12万2569・女14万1087)。投票率は59・78%で前回の55・63を上回った。
「満足すべき結果収められた」
「二階強し」全国トップで当確
御坊市島の御坊選挙事務所は、台風の対応や安全面から「バンザイなどのセレモニーは自粛します。事務所にお越しいただくのは大変危険なので、ご自身やご家族の命を守る行動を取って下さい」と事前に通知していたが、50人を超える支持者らが詰めかけ、午後8時ちょうどに全国トップで当確が出されると「やったぁ!」と歓声、拍手がわき起こった。
自民党本部からのテレビ中継で、二階氏は「選挙は何回やっても緊張するが、県民をはじめ、多くの有権者の皆さんからご支援、ご支持をいただき、当選できたことを大変光栄に思います」と感謝するとともに「幹事長として負けるようなことがあれば皆さんに迷惑をおかけすると思っていたが、多くの皆さんから叱咤激励をいただき、満足すべき結果を収めることができた」と胸を張った。
選挙戦については「ふるさとはやっぱりありがたいと感謝しています」と述べ、自らが提唱した国土強靱化政策には「極めて重要な政治課題であり、これからも党を挙げ、さらには県民の皆さんのご協力をいただきながら県を挙げてしっかり対応していく」、国政については「結果が出たので、これからも国民、県民、そしてふるさとの皆さんの期待に応えるため、立派な政治を進めていきたい」と決意を述べた。
事務所では長男の俊樹秘書が「皆さんお一人お一人が本人に成り代わり、戦っていただいた結果が、全国トップの当確です。本当にありがとうございました。父は和歌山の明日のため、子や孫の明日のために一生懸命頑張りますので、皆さんのお力をお貸し下さい」と頭を下げた。坂本登県議や山本直治御坊市議(公明党)らも祝辞を述べた。
二階氏略歴 昭和14年御坊市生まれ。日高高校、中央大学卒業。代議士秘書を経て昭和50年から58年まで県議。昭和58年に衆議院議員初当選。以来連続12回当選。運輸大臣・北海道開発庁長官2回、経済産業大臣3回。総務会長や選対局長など党要職も務め、現在は幹事長、国土強靱化対策本部長、志帥会(二階派)会長などを務める。
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