病院各所に診療停止の張り紙をして周知
御坊市外5ヶ町病院経営事務組合が経営する「ひだか病院」(尾崎文教院長)は、電子カルテシステム(病院総合情報システム)更新作業に伴い、25日午後5時から28日午前8時30分まで全ての救急診療を停止する。作業中の医療安全を確保するためで、期間中の救急対応については近隣病院や医師会、消防等に協力を依頼し、地域住民に「ご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いします」と呼びかけている。
電子カルテシステムは平成24年12月に初導入し、9年が経過。通常は5~7年で更新するため、当初は令和2年度更新を予定していたが、感染拡大した新型コロナに対応するため、先延ばしにしていた。10年目を迎え、カルテサーバの容量不足や保守部品の枯渇、システム保守サポートの課題など問題が生じ始めたため、今年度で最新のシステムに更新する。
昨年9月から順次更新作業を進めており、最後の仕上げとしてデータ移行や端末約500台、プリンター約120台など関連機器を取り替える。医療安全を確保する観点から作業中は診療できないため、25日午後5時から28日午前8時30分まで全ての救急診療を停止し、この間に更新作業を済ませ、28日午前8時30分から新システムを稼動させた診療を再開する。
土曜日、日曜日の昼夜1日平均の救急診療件数は20件あり、うち小児救急(土曜日午後3時~午後8時)が4~5件、休日急患診療(日曜日午前10時~午後4時)が4件程度。救急診療を停止する間の救急患者については他の医療機関で受け入れてもらう必要があるため、近隣の北出病院、北裏病院、和歌山病院をはじめ日高医師会、県内医療機関、御坊市・日高広域両消防本部等に協力を依頼。病院内各所に張り紙を張るなど地域住民に協力を呼びかけている。
新システムは医療安全への対応を強化するため、最新の化学療法計算式を使うことで医師からスタッフにより正確な指示を出すことができたり、看護師が行う体温や血圧、血中酸素濃度など測定数値を専用装置で入力できることから誤入力を防げるなどメリットがあるほか、システムの利便性・安定性の向上、情報共有の推進、病院スタッフの勤務管理など働き方改革にもつながる。更新契約額は8億106万4759円(税込み)。契約先は日本電気(株)和歌山支店、セイコーメディカル(株)、(株)大黒。
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