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日裏勝己印南町長 3期目任期も折り返し 「コロナ対策講じ希望持てる町に」  〈2022年2月23日〉

2022年02月23日 08時30分00秒 | 記事


3期目の目玉事業でもある防災福祉センターの完成イメージ図を示しながら計画を説明する日裏町長


 印南町の日裏勝己町長(71)が、24日で3期目の任期折り返し点を迎える。町長としての真価が問われる3期目だが、この2年間は新型コロナウイルス感染症対策と支援に追われる行政運営を余儀なくされた。任期後半に突入するがしばらくはワクチンの3回目接種などコロナ対策が重点となりそうだ。日裏町長は「コロナ対策とともに公約に掲げた『住みたい、住み続けたい』を実感できる希望が持てるまちづくりの実現に向けて中学校統合をはじめ各種施策に全力を上げたい」と力を込める。
 3期目は2期目に掲げた(1)住みたい・住み続けたい(2)子育て・教育の充実(3)強靱で安全・安心(4)思いやりと安らぎ(5)地域産業が輝きにぎわい-を実感できるまちづくりの取り組みをさらに進め「希望のある町」をスローガンに「希望を持てる5つのまちづくり」が公約の柱だ。
 無投票当選で3選を果たし、3期目突入直後から新型コロナウイルス感染拡大が始まり、コロナ対策や支援策に追われた。コロナ対策ではワクチン接種を希望する12歳以上の2回目接種を県下市町で最速で進め、3回目接種でも22日現在で接種率50%を超え全国でもトップクラスの接種率を誇る。日裏町長は「医療従事者をはじめ、職員、町民皆さんの協力のおかげ」と感謝する。支援策としては町内で使える「オールいなみ元気にかえる応援券」配布事業を2回行い、合わせて町内全世帯に8万円分の応援券を配布。新たに5万円分の配布も決まっている。
 コロナ対策とともに各種施策の取り組みも。「住みたい・住み続けたい」では、人口減少対策として令和元年から取り組んでいる宅地化を促すた高台に水道管などを整備する未来投資事業を推進。「子育て・教育の充実」では、日高地方でいち早く小中学校のICT教育環境を整えたほか、委員会を設置し中学校統合に向けた取り組みをスタート。「強靱で安全・安心」では、南海トラフ巨大地震などによる津波被害に備え、浸水地域にある町社会福祉協議会が入る町福祉センター施設を町役場近くの高台に移転し、防災の拠点と福祉の拠点を併せ持つ複合的な施設「防災福祉センター(仮称)」を計画、来年度中の建設をめざしている。「思いやりと安らぎ」では県福祉事業団が運営する障害者グループホームを西ノ地地内に誘致、開所した。
 日裏町長は「初出馬の時に掲げた『住民目線で町民創意の町政』をあらためて胸に刻み、住民の声をしっかり聞き、それを職員と吟味して町を発展させるための施策につなげ『住み続けたい、住んでみたい』と思っていただけるまちづくりを先頭に立って進め、希望を持てる町を創っていくため全力で頑張りたい」と身を引き締める。


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