四つ太鼓で盛り上がる(森祭)
周囲を笑いの渦に包み込みながら先導する鈴振り(笑い祭)
紀道神社の駆け馬
秋祭りサンデーとなった8日、御坊市で森祭、由良町で衣奈祭、日高川町で笑い祭や紀道祭、下阿田木祭、日高町で原谷祭、印南町で大歳祭などが行われ、日高路は祭り囃子でにぎわった。秋雨のあいにくの天候にもかかわら地元民らは4年ぶりの余興がある秋祭りを楽しんだ。
森祭 午前中に御輿、屋台、四つ太鼓が御旅所の塩屋漁港までお渡り。須佐神社で神殿式のあと、南塩屋、森岡、明神川、切山の四つ太鼓や屋台が馬場を練り歩いた。四つ太鼓は乗り子がリズムよくたたく太鼓と、若中の「サイテクリョー」の威勢のいい掛け声で盛り上がった。勇壮なのぼり差しや獅子舞も奉納された。
笑い祭 県無形文化財の奇祭として知られる日高川町江川の丹生神社祭礼で、鬼の出迎え後、各組が獅子舞を一斉に披露。派手な化粧と衣装に身を包んだ鈴振り役の吉田幸司さんが登場すると、カメラマンや見物人が取り囲んだ。顔を白く塗って両ほほに赤字で「笑」と書き、右手に鈴、左手に宝箱を持ち「永楽じゃ、笑え、笑え、世は楽じゃ」と囃し立て周囲を笑いの渦に包み込みながら御輿を丹生神社まで先導。各組の四つ太鼓や屋台も練り歩き、境内で和佐の踊り獅子、松瀬の竹馬、山野の雀踊り、江川の奴踊りを奉納した。
紀道祭 日高川町三百瀬の紀道神社で行われ、四つ太鼓やだんじり、駆け馬が行われた。
昼前の宮入りで三百瀬と南の屋台、平川と北の四つ太鼓が練り、三百瀬のだんじりが今年は「徳川家康」をテーマにした飾り物で登場。あいにくの雨空でシートをかぶったままで、からくりは披露できなかった。
獅子舞が奉納されたあと、午後3時すぎから駆け馬が行われ、4頭の馬が1頭ずつ約400メートルの馬場を疾走。三百瀬の芦毛馬には地元の原直弘さんが手綱を取る珍しい姿に、見物人から歓声が沸き起こった。
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