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木村稔歯科医師(美浜町)に功労者厚生労働大臣表彰 〈2023年10月12日〉

2023年10月12日 08時30分00秒 | 記事


厚労相表彰を受賞する木村歯科医師


 長年にわたり歯科保健事業に携わり、地域の公衆衛生向上に著しい功績のあった個人や団体をたたえる「令和5年度歯科保健事業功労者厚生労働大臣表彰」の受賞者が決まり、日高地方から御坊市薗、医療法人木村歯科医院理事長の木村稔歯科医師(67)=美浜町吉原=が選ばれた。母子から高齢者にいたる口腔衛生向上や口腔疾患予防などに取り組み歯科保健の普及・向上に尽くしていることなどが評価された。

 県内での受賞は木村歯科医師ただ1人。表彰式は14日に秋田市で開かれる第44回全国歯科保健大会で行われる。
 木村歯科医師は、日高高校を経て昭和56年春に大阪歯科大学卒業。大阪市内の歯科医院、御坊市薗の野尻歯科で勤め、昭和61年2月に歯科医院を開業。日高歯科医師会理事のあと、平成21年から県歯科医師会理事、現在は常務理事。
 親切、丁寧、的確で最新の豊かな見識、技術をもって診療治療し、患者の歯と口の健康を守る。歯科医療は日進月歩。遠方での講習会に参加するなど努力を惜しまず最新の見識、技術を追求、吸収している。「いまでは大学で学んだことが通用しない。教えてもらっていないことばかり」と語る。
 近年、認知症や糖尿病、心臓病など歯の健康は全身疾患と関係があることがわかり、クローズアップされている。それだけに「歯から地域住民の健康を守る」と歯科医師として努める一方、歯科医師会理事として行政と連携しながら地域の歯科保健事業を推進している。歯と口の健康に関する各種コンクールや8020運動(80歳で20本の歯を保つ)などさまざまな活動を通じて、地域住民の意識を高め歯と口の健康は飛躍的に向上。以前と比べ、虫歯がある子どもが大幅に減り、健康な歯を保つお年寄りも年々多くなっている。
 木村歯科医師は「身に余る光栄です。多くの歯科医師の先生方や行政の方々が協力して取り組んだ歯科保健事業が評価された。私が代表で受賞させていただくだけのこと。これからも地域住民の歯と口の健康を支えていきたい」と話した。


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