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「ロボットフェスティバル2022」御坊市立体育館で開催、2日間で延べ8千人 〈2022年12月20〉

2022年12月20日 08時30分00秒 | 記事


世界一の「FUHGA3」が実演

和高専のロボコンパフォーマンス


 第15回記念きのくにロボットフェスティバル2022は18日、御坊市立体育館で開き、国内最先端ロボットが参加したスーパーロボットショーや高専ロボコン全国大会上位チームの実演が人気を集め、ものづくりの楽しさやおもしろさを体感した。全国の精鋭が集まった全日本小中学生ロボット選手権は17日、18日に分けて熱戦を展開。コロナ禍で3年ぶりにフル開催となり、2日間で延べ8千人(主催者発表)が来場した。

 開会式で実行委員会名誉会長の二階俊博代議士、実行委員会長の岸本周平知事、同副会長の三浦源吾市長、実行委員長の上西一永御坊商工会議所会頭があいさつ。来賓の世耕弘成参議院自民党幹事長、経産省、文科省幹部が祝辞を述べた。
 スーパーロボットショーは京都大学の災害対応ロボット3体が登場。東日本大震災被災地などで活躍し、ロボカップ世界大会で優勝した万能型レスキューロボット「FUHGA3」が階段やがれきをいとも簡単に走行し、アームを使ってボルトを回すなど高い走破性、操舵性、探索能力を披露し、観客から大きな拍手を受けた。ヘビのように様々な地形に適応して活動できる生物模倣ロボット「RYUJIN」や高所、狭所の探索や点検を目的とした小型ロボット「YAGURA」も実演した。
 ヒューマノイドロボット開発で培った歩行技術を生かして開発された川崎重工業(株)のヤギ型四脚歩行ロボット「RHP Bex(ベックス)」は特設ブースに展示。重いものを安定して運ぶことができ、農地や建築現場などで人の作業を手助けするロボット。背中に乗ったり、会話ができるため、家族連れに人気で順番待ちの列ができた。
 高専ロボコンは、今年の全国高専ロボコン大会で優勝した奈良、ロボコン大賞を受賞した徳山、3位入賞で技術賞を獲得した和歌山の3チームがパフォーマンスを行った。ロボットが紙飛行機を飛ばして得点を競う競技で、Vゴール連発で他を圧倒した奈良、優雅に舞う紙飛行機で会場をわかせた徳山、圧倒的な連射力で全国最多得点を記録した和歌山がそれぞれの持ち味を存分に披露し、観客を喜ばせた。
 御坊市少年少女発明クラブ展、県内小中学生発明コンテスト展、わかやまの産業を支える人づくりプロジェクト展も行われた。

全国精鋭がレベルの高い熱戦
 全日本小中学生ロボット選手権
 全日本小中学生ロボット選手権は県内(6ブロック)近畿(兵庫、大阪、京都、奈良、三重)北海道・東北(宮城)関東(栃木)東海(岐阜)中国(島根)四国(徳島)九州北(福岡、佐賀、熊本)九州南(宮崎)北陸(福井)の予選会を勝ち抜いた精鋭が出場。
 今年から2日間に分けて行い、17日は御坊小体育館で予選リーグ戦を行い、ベスト8を決めた。18日は市立体育館で決勝トーナメントを行い、白熱した熱戦を繰り広げ、中学生決勝戦では同点、延長線のハイレベルな戦いとなった。中学生は和歌山市勢が優勝し、アイデア大賞(文科大臣賞)を受賞。管内勢の入賞者はいなかった。
 きのくに高校生ロボット選手権は、地元の紀央館高校など県内7チームが出場し、技術を競った。今年から新設された「きのくに高校生プログラミングロボット選手権」は県内7チームが参加した。


 その他の主なニュース

御坊市民文化会館友の会主催の「クリスマス大合唱の夕べ」17日に開催

今冬一番の厳しい冷え込み、日高川町寒川では積雪で一面銀世界

18日のおんぱくプログラム各地で開催・日高川町で「復活祈願、紀の国美山マラソンコース・お試し走ろう会」印南町で「ゆずやキクイモの収穫と調理」御坊市で「冬のドッジボール」

美浜町吉原遺跡で県内初の葺石を施した方形周溝墓発見、和歌山県文化センターが現地説明会開く


野口キャンプ場(御坊市)利用者、売り上げ過去最高更新中 〈2022年12月18日〉

2022年12月19日 08時30分00秒 | 記事


キャンピングカーの聖地」として全国区の野口オートキャンプ場


 公益財団法人御坊市ふれあいセンター(柏木正之代表理事)の野口オートキャンプ場は、キャンプブームを追い風に「とにかく広い、きれい、近い」「キャンピングカーの聖地」としての認知度が高まり、令和4年度の利用者、売り上げはともに過去最高を更新中。コロナ禍で過去2年間は長期休業を余儀なくされたが、今年度は休業もなく、多い月で2千人の利用があり、早ければ今年度末に累計10万人を達成する勢いだ。

 キャンプ場は電源付きのオートサイトが19区画あり、これだけ広いスペースを確保しているところは全国でも他にない。オートフリーサイト(テント30張り)も含め、すべてのサイトが凹凸のない平坦な場所にあるのも強み。環境の良さ、高速道路インターや市街地、温泉に近いなど利便性に加え、温水シャワーなど設備も整っているほか、利用料金の安さも人気だ。
 平成30年度からキャンピングカー倶楽部(CCC)などと連携して「キャンピングカーの聖地」にしようと全国に情報発信し、知名度は一気に全国区に。利用者の要望を受け、年末年始を除き年間通じて利用できるようにし、全国屈指の広さとなるプライベートタイプドッグラン、電源サイトの電源容量アップ、汚水を処理できるダンプステーション設置の施設整備を進め、先月には全国的にもまだ少ないフリーWiFiも整備した。
 利用者は平成10年度4629人をピークに右肩下がりだったが、30年度は過去最高の5604人、令和元年度は倍増近い1万60人と大幅に増加。コロナ禍で2年度は3カ月間、3年度は約4カ月間休業し、8923人、9206人と減ったが、今年度はコロナ休業はなく、毎月1000人以上が利用。予約は3カ月先までできるが、電源サイトは週末や祝祭日前は常に満杯、キャンセル待ちが続いている。
 キャンピングカー倶楽部オフ会、ハーレーの紀の国バイカーズキャンプなど貸し切り利用も6件あり、11月は2001人、10月は1974人、5月は1929人と多く、11月中に過去最高を更新し、16日現在で1万2420人。累計は9万4727人となり、週末等の天候が良ければ今年度末にも10万人達成が見込まれる。売り上げは1537万3900円に伸ばし、過去最高だった3年度1176万4900円をすでに大きく上回っている。
 利用者の要望を受けて施設を充実させたこと、フェィスブックなどSNSを通じた口コミ、専門誌やユーチューバーの取材を積極的に受けた情報発信、国の交付金を活用した大規模キャンピングカーイベント・ショーへの出展などさまざまな取り組みが功を奏している。2月には日本最大のジャパン・キャンピングカーショーに出展し、さらなる知名度アップを図る。
 利用者増加に伴い、トイレが手狭になり、予約が取りづらい電源サイト、ドッグランの増設要望も多いことから第5次総合計画前期事業計画に野口オートキャンプ場拡張事業を盛り込んでいる。現在利用していないゲートボール場の一部(約4000平方メートル)を電源サイトとして拡充し、トイレや炊事場、ドッグラン、イベントスペースなどの設置を計画している。


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 県と印南町の選挙管理委員会が稲原小学校(印南町)で「『せんきょ』の大切さを知ろう」をテーマにした出前授業行う

全国高校総文美術・工芸部門の平面県代表に金﨑未和さん(日高)と大西花さん(南部)、立体の部は﨑下結衣さん(南部)

「御坊日高博覧会(おんぱく)2022」開幕、御坊市中央公民館でビブリオバトル(書評ゲーム)の体験型プログラム開催

ひだか病院(御坊市)の認知症疾患医療センターが今年度から認知症サロン「花さかの会」を2カ月に1度開設


「御坊日高博覧会(おんぱく)2022」きょう17日に開幕 〈2022年12月17日〉

2022年12月17日 08時30分00秒 | 記事


17日に開幕。45の体験型プログラムを提供する。


 新年1月22日まで御坊市・日高郡を舞台に開催する分散型地域活性化イベント「御坊日高博覧会(おんぱく)2022」は、きょう17日に開幕、37日間にわたり御坊日高の魅力が詰まった45の体験型プログラムを提供する。8回目を迎え初の冬開催。年末年始ならではの体験をはじめ、日高地方を満載だ。堪能できるバラエティー豊かなラインナップで、地域実習を行っていた大正大(東京)の学生も若者視点のプログラムを開催する。

 御坊、日高地方の有志でつくる実行委員会(谷口光委員長)が主催。「御坊日高の魅力を再発見してもらう」がテーマ。年末年始、冬ならではのプログラムは西山でのたこ揚げ大会や焼きイモ販売、干支うさぎ製作などこの時期を満喫できる企画がずらり。
 大正大プレゼンツは7プログラムで真妻山登山での初日の出観賞や縦横約1メートルの「特大御坊市かるた」大会、黒竹の葉の茶の提供など。毎回好評の高校生おんぱく部企画は冬のドッジボール大会と萌え写真のポートレート撮影会。ほか、「復活祈願、紀の国美山マラソン」やオートキャンプ場での焚き火講座、神主バー、ゴルフ企画など楽しい催しや新企画が目白押しで御坊日高の魅力を存分に満喫できる年末年始になりそうだ。


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由良町空き家バンク活用で民家売買成約、今年度は7件、移住人気広がる

美浜町の新寺田橋が広くなり15日に供用開始、松原小6年生らが渡り初めでお祝い

清水ファーム(印南町)が季節外れの小玉スイカ「ピノ・ガール」の収穫

御坊市役所で新スポーツ「GOBO(ゴボ)」の体験会を開催


日高川町でプレミアム完熟イチゴ「毬姫様」の出荷始まる 〈2022年12月16日〉

2022年12月16日 08時30分00秒 | 記事


まりひめのプレミアム「毬姫様」(写真左上)の
出荷作業を行う三原さん


 イチゴの県オリジナル品種「まりひめ」の生産量のうちわずか0・1%以下しか出荷されない、一定の基準をクリアして厳選されたイチゴに品名が与えられる「毬姫様」の出荷が管内の農家で始まった。紅白に金の「毬」の字をあしらった高級感あふれる箱に入れて出荷される「毬姫様」は、糖度約9度以上、重さ35グラム以上に限られ、2月までの期間限定で贈答品やふるさと納税の返礼品などに人気が高まっている。

 イチゴの中でも香りの強い「さちのか」と豊産性のある「章姫」を交配して平成22年に生み出された県オリジナル品種の「まりひめ」。紀州手毬にあやかって名付けられたイチゴが県を代表する果実として定着し、人気が高い。その中でも、寒い時期にゆっくりと時間をかけて濃厚な味わいの実に育った厳選されたのが完熟イチゴの「毬姫様」。県イチゴ生産組合連合会が平成28年からブランド力向上を図ろうと、味(糖度9度以上)と大きさ(35グラム以上)の基準を定めたまりひめのプレミアム果実として出荷をスタートさせた。
 まりひめプレミアム「毬姫様」は、令和3年で県下33農家が生産に取り組み、管内でも昨年度は御坊市、美浜町、日高川町の4農家が生産。まりひめ全体の生産量のわずか0・1%以下しかなく、12月から2月までの期間限定で出荷する貴重なイチゴ。1粒300~500円程度する超高級商品だが、プレミアム感で関東方面にも出荷が多くなっているという。
 10数年前から「まりひめ」を生産する、みはらファーム三原康弘さん(42)=日高川町三百瀬=方でも13日に「毬姫様」を日高卸売市場から京阪神方面に初出荷。箱資材の検討から「毬姫様」の誕生に携わってきた三原さんは、収穫したばかりのイチゴの糖度と形、重さを確認したあと「毬姫様」に該当する実を傷つけない衝撃を和らげる特殊な柔らかい資材に1つ1つていねいに並べた。三原さんは「毬姫様は数あるイチゴの中でも味も香りも特別なイチゴ。果樹王国と言われる和歌山を代表するものになってほしい。地元の皆さんにも知ってもらい、贈答品の1アイテムにしてもらえればうれしい」と話している。


 その他の主なニュース

由良町サヨナラ議会閉会、新生・由良小学校は4月開校

日高川町議会で2月からコンビニ等で住民票、印鑑証明書などが取得できる印鑑条例の一部改正案を可決

黎明会北出病院(御坊市)の小中学球児を対象とした「肘検診」で6割以上の球児に肘の異常

紀の国長寿スポーツ大会GB・萩原(日高町)が準優勝、由良みなと(由良町)が3位入賞


御坊市議会閉会、議員定数2削減否決 年明け選挙へ 〈2022年12月15日〉

2022年12月15日 08時30分00秒 | 記事


起立(賛成)4人で削減案は否決


 1月15日告示、22日投開票の御坊市議選(定数14)を目前に控えたサヨナラ議会(12月定例議会)は14日に閉会。上程議案14件、追加議案5件などを原案通り可決したあと、定数を2削減する条例改正案が議員提案され、採決の結果、賛成4人、反対8人の反対多数で否決となり、年明けの選挙戦は定数14で行うことが確定した。現職3人が引退するのに対し、新人の名乗りは1人だけと低調。近く表明すると見られる新人1人を加えても定数に1人不足しており、市政史上初の無投票の可能性も残る。

 定数削減は、4年前の12月議会にも提案され、賛成5人、反対7人の反対多数で否決された。改選後の臨時議会で議員定数等調査特別委員会が設置され、約2年間、市民アンケート調査を行ったり、委員に聞き取り調査を行うなど議論を重ねた。令和2年11月の特別委員会で委員の最終意思を確認した結果、委員長除き5人が2削減に賛成することを表明した。
 特別委員会で賛成した議員有志で14日の本会議に2削減案を提案。提案者の西本和明議員が提案理由を説明。討論で山本清司、小川春美両議員が反対討論、山田勝人議員が賛成討論を行い、採決の結果、小池佐左夫議長、欠席の向井孝行議員を除き、起立(賛成)したのは西本和明、平井俊哉、山田勝人、松本隆史各議員の4人。山本清司、村上宗隆、田中数将、宮路雅仁、松屋久紀、芝田学、田端卓司、小川春美各議員の8人は起立せず、反対多数で否決され、年明けの選挙戦はこれまで同様、定数14で行われることが決まった。
 選挙戦に向けては現職の田端、西本、平井各議員が引退を表明。他の11人は続投、うち1人が来春県議選への転身意向を示している。新人は楠本香織さん(41)=塩屋町南塩屋=が出馬表明済み。元国会議員秘書の男性が近く立候補を表明すると見られ、この男性を加えても定数に1人足らないが、過去2回の選挙戦に立候補した新人らのうわさもある。
 前回も無投票ムードが漂っていたが、告示直前に新人2人が立候補表明したことで選挙戦に突入。今回も告示直前まで予断は許さず、まずは21日に市役所で行う立候補予定者説明会が注目される。


 その他の主なニュース

 日高町中志賀区有志が通称「薬師山の高台」を整備、流れ星のイルミネーション設置

 18日に御坊市立体育館で第15回記念きのくにロボットフェスティバル

紀道神社に親子の白ウサギ絵馬と「卯」の書を奉納

 仁坂知事が印南日高川の風力計画配慮書に意見


2022年11月 データバンク

2022年12月15日 08時29分59秒 | データバンク

1日
日高町文化賞功労賞に畠山澄男さん、奨励賞に坂成海さん紀州日高漁協印南町支所が海上保安庁長官表彰

2日
日高保護司会前会長の伊東直彦さんに藍綬褒章厚労相表彰に御坊市老人クラブ連合会長の赤阪修一氏

3日
日高川町かわべテニス公園内「かわべスマイルドーム」の披露イベントが開催日高町小中集会場竣工式

4日
秋の叙勲で藤本良昭(旭日双光章)、大谷雅昭(瑞宝小綬章)、溝口幸美(同)、西泰海(瑞宝単光章)各氏受章

5日
世界津波の日に合わせ印南町で地震・津波避難訓練県高校駅伝大会で日高男女そろって3位

8日
黎明会北出病院で県内初の再生医療ASC(脂肪由来幹細胞)治療始まる

9日
西田修平記念陸上大会で阪本海月華さん(紀央館)が円盤投で県高校新で優勝

10日
県知事選告示、新人3氏が立候補、17日間の争いに火ぶた

11日
阪口笑子さんが郷里の印南町に著書の絵本100冊寄贈

12日
美浜町煙樹ヶ浜でスポGOMI大会市民教養講座で料理研究家の土井善晴氏が講演

13日
本社杯ジュニアバレーボール大会で南部男子が2連覇日高港発着で初の紀中サイクルフェスタ

16日
全国土地改良事業功績者表彰に川辺町周辺土地改良区理事長の藏光利一氏

18日
「男女でつくる元気和歌山」ポスター最優秀賞に由良中の金崎由依さん

19日
ひだか病院が重度うつ病患者らへ修正型電気けいれん療法を導入

20日
県小学生バレー選手権女子の部で日高、川辺ひかりがブロック優勝し近畿大会へマスターズ甲子園で日高中津OBがサヨナラ勝ち近畿高校総合文化祭和歌山大会英語部門で日高高校英語部が最優秀賞

23日
総合建設業(株)谷口組=御坊市=が国交相感謝状受賞

24日
美浜町議会で松洋中3年生を迎え子ども議会開会

25日
由良町教委が来春統合予定の「由良小学校」の校章と校歌を発表県農林水産業賞(知事表彰)に久保博巳、中村幸男、平林孝郎各氏

26日
日高地方中学駅伝・男子は由良、女子は大成が優勝

27日
県知事選投開票、元衆院議員で無所属の岸本周平氏(66)が初当選ロボットコンテスト全国大会で和高専の「とば~す君」3位入賞

30日
管内6市町の自主防災組織連絡協議会が連携協定を締結


和歌山県が御坊リサイクルセンターの第2期管理型最終処分場建設の設置を許可 〈2022年12月14日〉

2022年12月14日 08時30分00秒 | 記事


第2期最終処分場の建設区域(赤枠内)


 県は9日付で、大栄環境(株)=金子文雄代表取締役社長、和泉市=から申請のあった御坊リサイクルセンター(管理型最終処分場・中間処理施設)=御坊市塩屋町南塩屋=の第2期管理型最終処分場建設の設置を許可した。埋め立て容量は135万5882立方メートル(埋立面積7万387平方メートル)で、県下最大の既設処分場と同規模。来年中に着工し、造成に約2年半かかる見通し。埋め立て期間は約10年を予定している。

 稼働中の御坊リサイクルセンターは、森岡区が地元雇用対策や区有地の有効活用を目的に誘致し、御坊総合運動公園東側の農免道路を挟んだ区有地等に約50億円かけて管理型最終処分場(民間は県下唯一)と中間処理施設を建設。平成25年3月に県が設置許可を出し、26年秋から建設工事を行い、28年末に完成、29年3月から稼動している。
 既設処分場の埋め立て容量は137万5441立方メートル。当初は15年程度で満杯になる計画だったが、京奈和道路関連工事に伴う産廃土、災害廃棄物の搬入等が続いたこともあり、稼働から5年で、すでに8割が埋まっているため、隣接の区有地等への第2期処分場計画を進めていた。県の許可が出たことで今後、造成工事に向けた準備に入り、来年中に着工する。
 第2期処分場は既設処分場や中間処理施設との隣接地に建設し、埋め立て容量は135万5882立方メートル。既設処分場と同様に底やのり面には遮水シートを張って浸出水の地下浸透を防ぎ、遮水シートには最新の漏水検知システムを設置するなど環境保全対策に万全を期す。
 中間処理施設は廃プラスチック類、紙くず、木くず、繊維くず、ゴムくず、金属くず、ガラスくず、がれき類など10品目を搬入し、減量化などリサイクルしやすい状態に処理して再資源化している。現在は日量50~60トンを選別し、リサイクル率は約30%。従業員36人のうち地元雇用は26人(市内17人、郡内9人)。埋め立てが終わった既設処分場の土地利用は地元の意見を聞きながら公園やスポーツエリアなど検討している。
 
 協定は再締結 既設処分場着工前の平成25年10月に市と同社で締結した環境保全協定は、第2期処分場着工前に改めて締結し直す予定。協定では操業後の施設への抜き打ち検査、最終処分場遮水シートの漏水検知時の掘り起こしなどを明記している。


 その他の主なニュース

前衛書道団体主催の公募展で山下久美代さん(印南町)が最高賞の墨人賞受賞

木村洪平さん(御坊市)らが「卯」を描いた大絵馬を小竹八幡神社に奉納

日高川町議会12月定例会で和佐公生・教育長が美山3小の統合は川原河小に新設で保護者の理解得たと報告

紀陽銀行杯県冬季ミニバスケ大会で日高ミニバスケットボールクラブがベスト4入りし近畿大会出場へ


梅の里ガールズベースボール大会で日高ドリームガールズが4年ぶり優勝 〈2022年12月13日〉

2022年12月13日 08時30分00秒 | 記事


4年ぶり優勝の日高ドリームガールズ


 第5回梅の里ガールズベースボール大会(実行委員会主催、学童部日高支部主管)は11日、みなべ町共和球場で準決勝、決勝を行い、決勝で日高ドリームガールズが劇的なサヨナラ勝ちで和歌山シティスターズを2―1で下し、第1回大会以来4年ぶりの優勝を飾った。

 大会には県下6支部から6チームが出場。日高ドリームガールズは10日の1回戦でガールズ有田を27―0と圧勝し、11日の準決勝は那賀ジーターズを7―1で退けた。
 決勝戦は昨年と同じ和歌山と対戦。3回まで両チームとも無得点の投手戦に。均衡を破ったのは和歌山で4回に4番・伊達の本塁打で先制。無安打に抑えられていた日高はその裏、先頭の4番・柴田が左中間へ値千金の本塁打を放ち同点とした。5回、6回の和歌山の攻撃を無得点に抑えた日高は最終回、一死1塁から2番・岩橋のセーフティバンドが決まり1、3塁と好機を作ると、岩橋が2進後に3番・山西が左前打を放ち大会を制した。昨年の雪辱を果たすとともに劇的なサヨナラ勝ちで優勝に花を添えた。
 日高は主力の6年生3人を欠く中での6月の県大会に続いての優勝で、野尻直克監督は「同点本塁打の柴田ら5年生をはじめチーム一丸となってよく頑張ってくれた」と選手を称え、優勝を喜んでいた。
 日高ドリームガールズのメンバーは次の皆さん。
 代表者=西瀬甲平▼監督=野尻直克▼コーチ=小川貴、高橋大和▼マネージャー=山本しえり▼選手=中本美咲(湯川6)木下青葉(上南部6)岩橋花歩(志賀5)外川結愛(御坊6)山村芽以(御坊5)山西海波(和田6)竹山愛瑠(志賀6)津村真未(御坊6)中西ののか(岩代6)柴田愛音(御坊5)井藤緩菜(湯川5)北岡咲愛(御坊5)西山晴菜(寒川第一5)井戸咲良(野口4)大村優(清流4)今北結那(川原河5)寒川心々珠(寒川第一5)北岡煌(御坊5)。


 その他の主なニュース

日高食品衛生協会が御坊保健所で食中毒予防講習会を開く

御坊市民大学「はまぼう学園」が学園祭を開催

JA紀州カップ争奪ジュニアバレー大会・Aリーグは南部男子が川辺ひかりを下し優勝

スポーツウエルネス吹矢全国大会・塩路眞美さんが8メートル女子の部で優勝


御坊市総合計画実施計画策定委員会が3年間で着手・実施する113事業を採択 〈2022年12月11日〉

2022年12月12日 08時30分00秒 | 記事


実施計画策定委員会で113事業採択


 御坊市総合計画実施計画策定委員会(会長・三浦源吾市長)が、令和5年度から7年度までの3年間で着手・実施する113事業を採択した。新規事業は既報の御坊総合運動公園スケートパーク建設や健康マージャン全国大会継続開催のほか、移住・定住促進、創業者応援、消防救急デジタル無線更新、証明書等コンビニ交付サービス、学校での読書推進、英語教育充実など17事業ある。

 移住・定住促進は(1)新婚世帯住宅取得者に夫婦とも29歳以下は最大60万円、これ以外は最大30万円を補助(2)新築住宅の固定資産税減免措置として国の減免期間(一般住宅3年間、長期優良住宅5年間)に市独自で2年間延長。ともに令和5年度から始める。
 創業者応援は、令和5年度から市内で創業する市民を対象に創業に必要な経費に対して補助金を支援。
 消防救急デジタル無線更新は、平成28年度から稼働しているシステムを県下一斉に更新。令和5年度から7年度にかけて行う。県下全体の事業費約30億円。うち市は9000万円。
 証明書等コンビニ交付サービスは、令和5年度からコンビニで住民票と印鑑証明を交付可能にする。マイナンバーカード必要。
 読書習慣定着化推進は(1)文科省が定める「学校図書館図書標準」を100%達成するため、令和5年度から7年度にかけて不足する8690冊を計画的に購入し、廃棄図書の補充も行う(2)小学校入学から卒業までに読んでほしい図書100冊を指定し、令和5年度から各校で読書の取り組みを充実させる。
 英語教育充実は(1)来年2学期以降、小学校の外国語指導助手(ALT)を1人から2人に増やし、36年のALT授業時間を充実させる。12年、幼稚園は外国人との交流促進(2)未就学児、小学低学年を対象に「英語で楽しむおはなしの会」を年1回開く。
 子どものふれあい読書活動推進は(1)令和5年度から2歳児ブックステップ事業、5歳児家読(うちどく)事業を開始(2)市立図書館の児童コーナーを拡充し、夏休み読書事業、ゲームイベントなどを実施する。
 ふれあい収集は、ごみを不燃物置場等に出すのが難しい人を支援するため、自宅前など事前に取り決めた場所に出されたごみを収集する。実施時期未定。
 省エネ家電製品購入促進補助金は、市内全世帯を対象に最大1万円補助している住宅用LED電球等購入促進補助金を令和5年度から拡充する。
 ほかに、地球温暖化対策実行計画の更新▼御坊工業団地調整池しゅんせつ(2カ所、約1億円)▼都市計画図の修正(約1500万円)がある。
 前年度までに採択された市民野球場屋内練習場整備、防災拠点施設整備、河南中・御坊中大規模改修、中学校体育館・市立体育館空調整備、勤労青少年ホーム改修、市道中財部Ⅰ号線歩道設置などは財源確保や内容検討が必要で着手時期等は未定。


 その他の主なニュース

全国社会福祉協議会長表彰・管内から5人受賞、民生委員・児童委員功労者に酒井正則氏(御坊市)

大阪成蹊アートコンペ・紀央館高から4人入賞、朝間千翔君が大阪成蹊芸術優秀賞(銀賞)

ぎゃらりーなかがわ(御坊市)で「土とつながる陶芸展」開催

梅の里ガールズベースボール大会・6チームが参加し10日に開幕


御坊市議会常任委・議案14件をいずれも原案通り可決、スケートパーク概算事業費6千500万円 〈2022年12月10日〉

2022年12月10日 08時30分00秒 | 記事


付託議案を審議する総務文教常任委員会


 御坊市議会総務文教、産業厚生両常任委員会は9日に開かれ、今年度一般会計補正予算や下水道事業の設置等に関する条例、職員の定年等に関する条例の一部改正など議案14件をいずれも原案通り可決した。最終日14日の本会議で委員長報告し、採決する。今任期最後のサヨナラ議会で残る焦点は議員定数削減問題だが、反対派が多数を占めている現状に変わりはない。

 総務文教常任委員会では議案採決後の総括的質疑で山田勝人委員長が、令和5年度から新規着手予定のスケートパーク建設の概算事業費、施設面積を質問。弓倉正啓教育長が「来年度に予定している調査で事業費が増減することもある」と前置きした上で、細川哲生涯学習課長が施設規模は1000平方メートル、概算事業費は6500万円と答弁。
 施設は全面コンクリートづくりで競技コースと初心者コースの併設型とし、屋根は設けない。概算事業費は他の自治体を参考に算出し、国のスポーツ振興関連補助金(上限2000万円)を活用する予定。来年度で予定している調査の中で、早期建設を要望している市スケートボード協会(上山綾太会長)と協議を続けながら施設の適切規模等を決める方針。6年度で設計、7年度で建設予定。
 コロナ禍での学校教育に関し、西本和明委員が「この3年間、子どもたちは先生の顔をまともに見ていないのではないか。マスクを取り、先生の顔が見える機会を増やしてほしい」と求め、弓倉教育長は「各校で、その機会を増やすよう話をしたい」と答弁。山本清司委員は「学校の統合問題は長所、短所を考えながら計画を立ててほしい」と求め、教育長は「慎重に進めているところ」と答弁。
 産業厚生常任委員会では下水道事業の設置等に関する条例で来年4月から下水道事務所を設置することに関し、芝田学副委員長が「新庁舎完成にあわせ、水道事務所と下水道事務所を統合すべき」と提言したのに対し、向井孝行委員からは「水道事業は市内全域、下水道事業は一部地域。一緒にすることには違和感がある」と慎重な意見が出された。執行部でも議論を続けているが、推進と慎重の両論あるという。
 議員定数問題は、14日に賛成派議員から現状14から2削減する条例改正案が提案される予定。年明けに市議選を控え、その結果が注目されているが、反対派が多数を占めている状況に変わりはない。


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