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日高川町の「あすなろ倶楽部・絆の星」第9回本公演開催 〈2024年8月20日〉

2024年08月20日 08時30分00秒 | 記事


圧巻のパフォーマンスを披露した舞台


 日高川町のダンス、歌、演技の表現団体「あすなろ倶楽部・絆の星」の第9回本公演「絆の星~鼓動響く清流の地より~」は18日、高津尾の日高川交流センターで開催。役者やダンサー、バンドメンバーら総勢50人が出演して、昼夜2回公演で来場した約800人を前に、感動の舞台を披露した。

「ノゾミ」を演じる伊藤明莉さん(中津中2年)と、「カナ」を演じる川口美咲さん(美山中2年)のダブル主演のストーリーは、都会に憧れ、高校進学を機に大阪へ行きたいノゾミと、親の都合で引っ越しを繰り返し、故郷を持てないカナが、夏祭りで出会うところから話が始まる。ある日、過去にタイムスリップした2人は、日高川町の歴史に触れ、偉人と出会うなどし、今まで知らなかった故郷の魅力に気づく。
 平成24年に発足し現在、小中高生20人が所属する同倶楽部のほか、日高川ごんぱっちーず☆、大阪狭山市立公民館青少年セミナー表現倶楽部うどぃ、佐賀県で活動する表現の絆みらぃが出演。昼公演では美山太鼓保存会のオープニングアトラクションがあり、舞台では場面ごとに繰り広げられる出演者の喜びや悲しみなどの心の表現を、バンドや太鼓演奏、ダンスでも演出。一体の舞台に観客を引き込み、フィナーレも拍手喝采を浴びた。


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旧御坊町地籍調査 早くて来年度から14条地図適用か 〈2024年8月18日〉

2024年08月19日 08時30分00秒 | 記事


14条地図適用をめざす旧御坊町


 御坊市が要望している地籍調査未着手の旧御坊町での国による14条地図(登記所備付地図)作成事業適用について、今年5月に国からの依頼で実施希望地区を提出しており、令和7年度からの次期地図整備計画に盛り込まれる可能性が高くなった。14条地図は地籍調査に代わるもので、適用されれば地籍調査の加速化が図れるため、三浦源吾市長が28~29日に二階俊博代議士、小泉龍司法務大臣に再要望を行い、令和7年度からの適用を確実なものにしたい考え。

 平成11年度から市内全域で地籍調査を進め、令和6年度末で全体面積の76・2%が終わる見込みだが、密集地の旧御坊町(御坊、薗、島、名屋、名屋町)は手つかずの状態。今のペースなら着手は早くて令和10年度以降、完了まで12年(令和17年度)かかる見通しだが、南海トラフ巨大地震の津波浸水地域であり、一年でも早い事業着手が望まれている。
 その方策の一つとして14条地図作成事業の適用を要望中。14条地図は地籍調査に代わるもので、地図混乱地域で人口集中地区を対象に法務局が行っている。旧御坊町は御坊、薗と島の一部が該当するため、昨年8月に法務省民事局長、10月には二階代議士と小泉大臣に直接要望。小泉大臣から「次期計画に反映させられるよう最大限努力する。責任を持って道筋をつける」との満額回答を得た。
 法務省は令和7年度からの次期地図整備計画策定にあたり、現在、和歌山県内での実施地区の選定作業を進めており、市に対して実施希望地区依頼があり、市が御坊、薗の一部、島の一部あわせて0・75キロ平方メートル、4358筆の実施希望地区を提出。このうち、優先順位1位(前期計画5年間)として御坊(日高別院周辺等)と薗の一部(新町、茶免橋周辺等)の0・42キロ平方メートル、2717筆を要望した。
 9月ごろ法務局から都道府県の地籍調査担当部局と候補地区に関する協議を行い、来年3月ごろ要望のあった市区町村に次期計画の前期5年間の実施地区を通知する予定。市が実施希望地区を提出したことで、前期計画に盛り込まれる可能性が高くなったが、実施される年度は未確定のため、令和7年度からの適用をめざし、三浦源吾市長が28日に二階代議士、29日に小泉大臣に再要望することで「最後の念押し」を行う。
 旧御坊町全体面積のうち14条地図の実施希望地域は34%あり、適用されれば市の計画より早く事業着手できる上に、国と市の二本立てで加速化できるため、事業完了時期も大きく前倒しできる。事業推進の鍵を握る地元協力についても市自治連合会、市自主防災組織連絡協議会が協力し、16町内会から要望が出され、着手に向けた環境も整っている、市も今後、担当職員増強など事業を加速化できる体制を整えていく考え。

 市自治連も要望 市自治連合会の酒本和彦会長も26日に法務省を訪れ、令和7年度からの14条地図適用を要望する。酒本会長は「地籍調査は災害時の復興に欠かせない。14条地図適用へ自治連合会としても全面協力する」と話している。


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巨大地震注意報終了で御坊市災害対策本部解散 〈2024年8月17日〉

2024年08月17日 08時30分00秒 | 記事

 15日、午後5時の南海トラフ地震臨時情報呼びかけ終了を受け、御坊市は災害対策本部を同時刻で解散した。
 三浦源吾市長は「幸い大規模地震は発生しなかったが、依然として南海トラフ地震が発生する可能性は十分あり、いつ起こってもおかしくない状況に変わりはない。『何も起こらなくて良かった』ではなく『これが南海トラフ地震の始まりかもしれない』という心づもりで日ごろからの備えを再確認し、地震発生後すぐに避難できる態勢を取っておいて下さい」と話した。
 市防災対策課は引き続き(1)避難場所・避難経路の確認(2)家具の固定(3)家族との安否確認手段の取り決め(4)家庭による備蓄の確認(5)非常用持ち出し袋の準備と確認――を呼びかけ、各家庭の備蓄は「最低3日分、できれば1週間分をお願いしたい」と求めている。
 災害対策本部は8日午後5時に設置し、地震、津波に備えるよう防災無線やホームページ、SNSで呼びかけた。市役所に設置した避難所は本部解散に合わせて閉鎖、自主避難した人はいなかった。

県も災害対策解散
 県も同時刻に対策本部を解散し、岸本周平知事は「呼びかけに対して冷静な対応やご協力を頂き、防災意識を高めていただいたことに感謝申し上げます。今回高めていただいた防災意識を保ちつつ、引き続き地震の発生にご注意いただくとともに、命を守るための行動に取り組んでいただきたい」とコメントした。


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「JA紀州柑橘統合選果施設」完成 〈2024年8月15日〉

2024年08月15日 08時30分00秒 | 記事


川辺とゆらの2つの選果場を統合した新施設


 JA紀州(芝光洋代表理事組合長)が、川辺果樹選果場=日高川町入野=とゆら柑橘撰果場=由良町里=の一体化をめざし、川辺の選果場を増改築し建設を進めていた「JA紀州柑橘統合選果施設」が完成した。統合による出荷の一元化で同一品質の供給量を確保できるほか、ブランド力向上に伴う有利販売につながると期待されている。待望の竣工式は28日に行い、関係者ら80人が完成を祝う。

 JA紀州管内は温州みかんをはじめ、中晩柑の栽培が盛んで、ゆら早生や宮川早生、ハッサク類、不知火、ポンカンなどが代表品種。管内には2つの選果場があり、川辺選果場には御坊市、日高川町、印南町、みなべ町、田辺市龍神村、ゆら撰果場には由良町、日高町、美浜町からの柑橘類が搬入されており、統合による一元化を図ることで労力やコストの圧迫など課題を払しょく、各種メリットも大きい。
 増改築した現在の川辺選果場は鉄骨2階建て、延べ床面積は4244平方メートル。屋根を取り除き、南東側に鉄骨2階建てを増築した。1階は1141平方メートル、2階は907平方メートルで、1階は製品の積み込み場と出荷物の荷下ろし場、2階はプールライン(出荷物貯留施設)と、生産者らの勉強会などで活用する100人収容規模の生産企画室を設けた。
 各種機器も一新した。既存施設2階に導入した選果機は高度なセンサーで糖度や酸度が判定できるほか、果実の腐敗などに対する品質判別の機能も著しく向上。生産・品質情報の管理へ、出荷箱のバーコードから生産履歴など読み取る機器も設置した。ロボットパレタイザー(段ボール箱や荷詰めされた荷物を自動でパレットに積み付けるシステム)も導入し、人手不足解消、省力化を図る。
 事業費は増築が2億8440万円、機器の導入は10億8430万円、既存施設の改修・解体に11億660万円。設計監理は県農業協同組合連合会、施工は湯浅町の(株)中井組(中井崇義代表取締役)、機器関係はシブヤ精機(株)(本社・松山市)。
 竣工式には、JA紀州をはじめ、県や管内市町、県農、取引市場、かんきつ部会連絡協議会(生産者代表)、施工などの関係者ら約80人が出席。芝組合長らがテープカットを行い、完成を祝う。
 供用開始は9月上旬から。


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日高川、印南町で夏祭りや盆踊り 〈2024年8月14日〉

2024年08月14日 08時30分00秒 | 記事


日高川の夏を彩る花火


 日高川町夏まつり実行委員会(会長、黒田量也・町商工会長)主催の夏祭りが10日に高津尾の日高川ふれあいドーム周辺で、11日は同町の美山ふるさと会(加門眞悟会長)主催の納涼盆踊り大会が美山山村開発センターで、12日には印南町真妻地区の有志でつくる「真妻やまびこ塾」(山本育男代表)主催の夏祭りが高串地内の切目川ダム周辺で開かれ、アユのつかみ取りやビンゴ大会、盆踊りなどのほか、打ち上げ花火もあり親子連れらでにぎわった。

日高川町夏まつり
 今年はアユのつかみ取りに加え、うなぎのつかみ取りも復活、メインの花火大会やステージイベントなどが開催。同日開催予定だった白浜の花火大会が中止となったこともあり、会場には多くの人が詰めかけ、にぎわった。
 午後から日高川ふれあいドームでアユとうなぎのつかみどり大会を開催。多くの子どもたちが水しぶきを上げて楽しみ、会場で炭焼き体験で焼き立てのアユやうなぎの蒲焼を味わった。夜の部ではドーム内でステージイベント。美山太鼓やあすなろ倶楽部絆の星が会場を盛り上げた。
 午後8時から花火大会。スターマインなどの仕掛け花火約1000発が打ち上げられ、大きな音を立てながら山間の夜空を彩った。見物客は歓声を上げたり、カメラで撮影したりして、日高川の夏に酔いしれた。

美山ふるさと会
 美山太鼓保存会の打ち鳴らしがオープニングを飾り、開会式で加門眞悟会長があいさつ、来賓の久留米啓史町長らも祝辞。開会前から「J・POPボンダンス」と題して盛り上げた後、やぐらを取り囲んで、音頭取りの声に合わせた地域伝統「吉川音頭」を踊った。唐揚げなどのキッチンカーや地元商店などの夜店があったほか、盆踊り終了後は参加者を対象にした抽選会も。最後の打ち上げ花火では、地元民や帰省客らは山間の反響音とともに連続花火の彩るムードに浸った。
 毎年8月13日に行っていた「やまびこ花火大会」が2006年に終了したが、地域の人々が集いにぎわう場所を提供しようと同会を結成。コロナ禍前まで地域密着型の催しを開き、4年ぶり開催の昨年から、若者向けに趣向を変えて開いている。

真妻夏祭り
「切目川ダムの夏夜~水源地の村の本気の夏祭」と銘打ち、地元民が育てた「真妻のメダカすくい」や真妻地域に住む川の生き物を観察・触れ合えるコーナーのほか、すさみ町エビとカニの水族館の巡回水族館ではウミガメやヒトデなど海の生き物に触れられ、ヤドカリ釣りもあり好評だった。演歌歌手の光春さんが歌を披露、家庭用ゲーム機「任天堂Switch」やテレビなど総額10万円超えの景品が用意されたビンゴ大会は盛り上がりを見せ、打ち上げ花火がフィナーレを飾り、訪れた1000人の来場者を楽しませた。


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市自主防連が日高川堆積土砂対策を二階氏らに要望 〈2024年8月11日〉

2024年08月11日 08時30分00秒 | 記事


日高川に大量に堆積している土砂
(写真は野口橋、藤井Gグラウンド付近)


 御坊市自主防災組織連絡協議会の酒本和彦会長ら役員、地元関係者が26日と27日に上京し、二階俊博自民党国土強靭化推進本部長や国交省などに日高川堆積土砂対策を要望する。昨年も要望を行い、県が国の緊急浚渫(しゅんせつ)推進事業債を活用し、今年度中に小規模な浚渫が行われることになったが、同事業債の適用期間が今年度で終了するため、適用期間を延長し、本格的な浚渫事業を長期にわたり継続実施できるよう求める。

 平成23年9月の紀伊半島大水害以降、日高川の堆積土砂は目に見えて増えており、野口、藤井から河口にかけて、いたるところに中洲等ができ、樹木が生い茂っている箇所もある。堆積土砂の影響で、以前は浸水被害がほとんどなかった藤井多目的グラウンドは23年度以降6度の浸水被害が発生し、その度、国の災害復旧で原状回復している。
 市や市議会、地元県議が県に対して度々早期の浚渫を要望しているが、県は「十分な流下能力が確保されている」とし、大規模な浚渫事業は行っていない。全国で線状降水帯による豪雨被害が多発している中、市自主防災連は「多くの市民が不安に思っている。住民の生命、財産を守るためにも治水事業としての堆積土砂浚渫は必要不可欠」とし、昨年も二階本部長や国に要望を行い、二階本部長から後押しを受けた。
 県が昨年度行ったヘリコプターの航空測量でも「十分な流下能力が確保されている」との結果は変わらなかったが、地元の強い要望に配慮する形で「土砂が溜まりやすい箇所をそのまま放置すれば流下能力が落ちる可能性がある」とし、維持管理面から緊急浚渫推進事業債を活用し、今年度中に小規模な浚渫事業を行うことにした。秋以降に行い、事業費は数千万円。
 市、市自主防連は「浚渫事業を行っていただけるのは一歩前進」と受け止めているが、土砂が大量に堆積している現状を見れば「まだまだ足りない」と。令和4年度に緊急浚渫推進事業債を活用し、野口橋下流で一部浚渫した箇所も昨年6月の大雨で再び土砂が堆積しており「浚渫の効果が表れるためには短期間ではなく、長期にわたり本格的な浚渫事業を継続する必要がある」と訴えている。
 県が浚渫の財源としている緊急浚渫推進事業債は今年度で適用期間が終了する特例措置のため、今回の要望活動では二階本部長と国交省などに同事業債の適用期間延長など財源措置の継続と、地元が求める本格的な浚渫事業の実現を要望する。中村裕一県議、二階俊樹秘書、市担当部課長も同行する。


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初の南海トラフ地震臨時情報発表で管内市町も対応 〈2024年8月10日〉

2024年08月10日 08時30分00秒 | 記事


災害対策本部を設置して対応に当たる
市役所職員=8日午後7時過ぎ


 8日午後4時43分ごろ、宮崎県南部で震度6弱の地震があった。震源地は南海トラフ巨大地震の想定震源域内で、気象庁は有識者で構成する評価検討会を臨時開催。発生可能性が平常時に比べて相対的に高まっているとして「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表した。最大規模の地震が発生した場合、関東から九州にかけての広範囲で強い揺れ、関東から沖縄にかけての太平洋沿岸で高い津波が想定されるとして1週間程度、注意するよう呼びかけた。政府は住民に備えの再確認を求めている。

 臨時情報は「南海トラフ地震に関連する情報」(臨時)として、2017年11月に運用を開始。19年に「南海トラフ地震臨時情報」と名称が変わり、現在の基準に改定された。臨時情報の発表は今回が初めて。
 総務省消防庁は南海トラフ巨大地震の防災対策推進地域に指定されている29都府県707市町村に対し、避難態勢の準備などを住民に呼びかけるよう求める通知を出した。
 和歌山県の岸本周平知事は8日夜、避難に重きを置いた行動をしてほしいとした上で「旅行は注意が出されていることを前提に、それぞれの判断にお任せしたい」と話した。
 JR西日本は、南海トラフ巨大地震の注意情報が発表されたことに伴い、和歌山―新宮間での特急「くろしお」を上下線で運休とし、9日以降も継続すると発表した。担当者は「線路が海沿いに面しているなど安全性を考慮しての判断」と説明した。

地震、津波への備え呼びかけ
御坊は本部設置、管内町も対応
 南海トラフ地震臨時情報で巨大地震注意が発表されたのを受け、管内市町でも高齢者ら避難行動要支援者の自主避難を受け入れる避難所を開設したり、家庭で地震、津波に備えるよう防災無線やホームページ、SNSで呼びかけている。
 御坊市 8日午後5時に南海トラフ地震臨時情報が発表されたのを受け、市長をトップとした災害対策本部を設置し、関係部課長ら46人が待機して情報収集にあたった。
 午後7時過ぎに巨大地震注意が発表されると、避難行動要支援者を受け入れるための避難所を市役所内に開設した。自主避難は津波浸水エリアの御坊第三・第四・第五地区が対象。今後の状況によっては塩屋地区、名田地区の一部沿岸地域にも対象を広げる。
 住民に対しては(1)避難場所・避難経路の確認(2)家具の固定(3)家族との安否確認手段の取り決め(4)家庭による備蓄の確認(5)対象地域外の親類宅・知人・友人宅への避難の促し――などを呼びかけている。各家庭での備蓄は「最低3日分、できれば1週間分をお願いしたい」と求めている。
 災害対策本部は少なくとも1週間は継続し、夜間は防災対策課職員と防災グループ員がローテーションを組み、市役所で待機、対応に当たるとともに関係部課長らは自宅で待機する。
 美浜町 8日午後8時に籔内美和子町長、石塚和夫副町長、全課長らが役場に集まり、対応を検討。この日の夜は防災まちづくりみらい課の職員2人が役場に待機、他の職員らは自宅待機で、警戒を続けた。
 9日午後から、盆休みなどでの警戒をどのような体制で行うか、町長はじめ全課長らで協議。
 日高町 臨時情報発表を受け、即座にローテーションによる全職員参集の24時間対応で情報収集。1週間程度、一日午前10時と午後3時の2回、行政防災無線で住民に家具の固定や安否確認手段、避難経路、備蓄の確認などを呼びかける。
 由良町 地震発生を受け職員6班のうち2班が出勤し配備体制を敷いた。情報収集に努めたほか、防災行政無線で地震への備えを呼びかけた。
 日高川町 内陸部の同町でも終業後から本庁総務課と中津、美山両支所の職員が待機した。
 印南町 防災無線やX(旧ツイッター)などで家具の固定、避難経路の確認など地震への備えを呼びかけたほか、職員は資機材や通信機器、備蓄品の確認を行うなど対応し、今後どのような体制で警戒に当たるかは協議して決める。


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御坊市藤井県道、いよいよ着工 〈2024年8月9日〉

2024年08月09日 08時30分00秒 | 記事


全幅10・25メートルに拡幅する県道御坊美山線


 県が御坊市藤田町藤井地内で進めている日高川右岸の堤防強化を兼ねた県道御坊美山線改良事業は初の工事発注が行われ、近く着工される。生活道路、高速へのアクセス道路として交通量が多いが、幅員が狭く、拡幅は長年の懸案。現道を堤内側(民家側)に拡げて片側歩道を含む全幅10・25メートルにする計画で、交通安全対策はもとより防災・治水対策につながると、早期完成が期待されている。

 藤井地内の日高川沿いを走る県道御坊美山線は中学・高校生等の自転車通学路、地域住民の生活道路、川辺インターへのアクセス道路として交通量が多いが、市水道事務所周辺から野口橋周辺までの延長840メートル区間は幅員が4メートル~5・5メートルと狭く、道路照明もないほか、野口橋右岸取り付け部は見通しが悪い交通難所のひとつとなっている。
 また、県道と一体化している右岸堤防は昭和28年水害後に完成して約70年が経過し、川側の法面コンクリートが老朽化。「御坊市にとって防災上、市民の命を守る重要な堤防」として堤防強化を兼ねた早急な道路拡幅を求め、県が令和元年度から事業着手。これまでにボーリング調査や用地測量、詳細設計、地元説明などを終え、4年度から用地買収を進めている。
 計画では幅員4メートル~5・5メートルの現道を堤内側(民家側)に拡げて全幅10・25メートルに拡幅する。車道は6メートルあり、堤内側に2・5メートルの歩道を整備する。堤内側に現道を拡幅することで堤防強化につながる。現在の堤防部分についてはボーリング調査で空洞は確認されていないが、工事中に何からの支障が生じていれば必要な対策をあわせて行う。
 日高振興局建設部が用地買収の進捗にあわせ、まとまって施工できる工事箇所を調整し、2カ所計延長90メートル区間で工事発注。入札の結果、大杉建設(株)=御坊市野口=が4832万6300円(税込み)で落札し、契約を済ませた。工事内容は堤内側に設置する歩道部分の路側構造物工事で工期は来年5月末まで。同建設部は「引き続き用地交渉を進め、工事発注できるところについては順次進めていきたい」としている。


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25日、産湯(日高町)で「納涼夏祭り」開催 〈2024年8月8日〉

2024年08月08日 08時30分00秒 | 記事

 日高町商工会青年部(山田周平部長)は25日午後3時から、産湯海水浴場駐車場内で第6回納涼夏祭りを開く。5年ぶりとなるステージイベントで、以前から人気だった「ゆかたコンテスト」を催すほか、水風船爆弾キャッチゲームを企画。ゲームや食べ物のブースを設けた模擬店を出店し、中紀随一の美しさを誇る海水浴場をバックにミニ花火打ち上げで締めくくる。
 同部は、恒例だった「ひだかニッコリゆかたフェスタ」を地域振興へ新しく発展させようと、地域の観光資源である同浴場の有効活用に着目して平成29年に初開催。令和元年の第3回まで毎年続けたが、新型コロナウイルス感染症の影響で2年連続で中止となり、令和4年に3年ぶりに開催して以降は続けている。
 復活後は、規模縮小したりしていたが、今年は盛り上げようと、コロナ禍以降催していなかったステージイベントを盛り込んだ。同フェスタ時代から親しまれていた「ゆかたコンテスト」は、午後4時30分から受け付け、定員40人程度で、浴衣や甚平を着た来場者の中から希望者を募って出場してもらう。青年部長賞、元気で賞、キュートで賞を贈る。水風船爆弾キャッチゲームは午後3時10分から受け付け、25組程度を募集。投げ手、受け手の2人1組で挑戦してもらい、あらかじめ設定した何パターンかの距離から、水風船を投げて、キャッチ。成功者には景品がもらえるという。
 このほか、模擬店はスーパーボールすくい、射的、当て物のゲームブース、焼きとうもろこし、カレー、焼きおにぎり、飲み物の食べ物ブースを用意。当日、食券・ゲーム券は午後2時30分から販売を開始。フィナーレのミニ花火は浜辺の一角に市販の打ち上げ花火を設置して、駐車場側から見てもらうようにする。
 浴衣姿の来場者には、光るサイリウムライトもプレゼント。山田周平部長は「子どもたちの夏の思い出づくりのため、精一杯頑張ります。ぜひ遊びに来てください」と話している。
 問い合わせは、町商工会(電話63・3611)へ。


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18日、日高川交流センターであすなろ倶楽部本公演 〈2024年8月7日〉

2024年08月07日 08時30分00秒 | 記事


本公演に向けて最後の合同練習に励むメンバー


 日高川町のダンス、歌、演技の表現団体「あすなろ倶楽部・絆の星」の第9回本公演「絆の星~鼓動響く清流の地より~」が18日に高津尾の日高川交流センターで開かれる。昼夜の2回公演。先週末には参加団体による最後の合同練習が同センターで行われ、メンバーらが本番に向けて熱心に練習に取り組んだ。
 参加団体は、同倶楽部のほか、日高川ごんぱっちーず☆、大阪狭山市立公民館青少年セミナー表現倶楽部うどぃ、佐賀県で活動する表現の絆みらぃ。
 物語は、都会に憧れ、高校進学を機に大阪に出たいノゾミと、親の都合で引っ越しを繰り返し、故郷を持てないカナが、夏祭りで出会う場面から始まる。ある日、2人は過去にタイムスリップ。町の歴史を触れ、偉人と出会う中で、今まで知らなかった故郷の魅力に気付くことになる。「ノゾミ」を演じる伊藤明莉さん(中津中2年)と、「カナ」を演じる川口美咲さん(美山中2年)のダブル主演で、昼公演では美山太鼓保存会がオープニングアトラクションを披露する。
 練習は、4月から週1回のペースで旧高津尾小体育館で始まり、6月から週2回、6~8月は月1回で合同練習も行った。最後の合同練習だった先週末は、全団体が交流センターに集結。脚本兼演出家や指導スタッフから細かい動き、台詞の言い回しやタイミング、ダンス中の表情などさまざまな表現方法で指導を受けながら、メンバーは真剣な表情で練習に励んでいた。
 同倶楽部は平成24年に誕生。現在小中高生20人が所属している。中本毅代表は「4月から時間が限られる中で、頑張って練習してきました。子ども達のパワー、気持ちを多くの皆さんに見て頂きたい。『一生懸命はかっこいい』を合言葉に頑張ります」とPR。
 18日は昼(午後11時30分開場、正午開演)、夜(午後4時30分開場、午後5時開演)の2回公演。昼公演のチケットはすでに完売しているが、夜公演はまだ余裕がある。前売りチケット(当日は500円増)、大人1500円、高校生以下500円で全席自由席。同センター(電話24・9333)、川辺公民館(22・9553)、美山公民館(23・9510)、寒川出張所(58・0001)で販売。
 問い合わせは、中本代表(090・3679・5027)か、同センターへ。


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