クマゲラの鳥見日記   自然観察とバードウォッチングの記録

ブログ名は昔、白神山地で見たクマゲラに由来
2009年5月OCNブログ開設後、
2014年10月20日GOOに引越

古利根川のキタミソウを見に行く

2014年01月02日 | キタミソウ

元旦に大吉調節池を回ってから、古利根堰の上流の古利根川右岸のキタミソウ自生地を見に行った。

140101_1063

ここは秋にオオオナモミの除草を行った場所だ。様子を見に行ったのだが、自生地が水流によるのか雨によるのか凍結によるのか、生育地の表面が荒れているような感じを受けた。

140101_0795キタミソウ

140101_0934

140101_0983_2キタミソウ

1401011010304_2

また、キタミソウの生育に適した泥の多い場所が非常に限られているということも、オオオナモミが除草されているので良く分かるようになった。

また、泥質の場所は、車の轍があり、荒れている場所があり、轍の部分にはキタミソウが見られないようだった。このような車?の河川敷への立ち入りを規制しなければ、キタミソウの生育に影響を与えるのではないかと思った。

140101010309向かって右は泥質、左は礫質

140101_0970黒く見えるのが轍

_0936轍のある場所と無い場所の違い

元旦11時半の気温は16.6℃で、キタミソウが生育している場所の地中数センチの温度は3.9℃だった。

39140101_08373.9℃

鳥は、ヒドリガモ、ダイサギ、ハシボソガラス、ツグミ、ヒヨドリなどが見られた。

(ヒドリガモなどは川岸の草を食べるが、このような渡り鳥が北海道などの北方からキタミソウの種子を運んできたのだろうか?)

1401011054ヒドリガモ

140101_5695ヒドリガモ

140101_5678

140101_5675ハシボソガラスが魚の死骸を採餌

140101s_0880ダイサギ

140101__1038アオサギ

140101_1082カワラヒワ

古利根堰公園では、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミなどが多く集まって採餌していた。

 近づくと近くの高い木に飛び移った。

140101_0675

140101_5665ツグミ

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キタミソウの生育地 小貝川に行く

2013年12月16日 | キタミソウ

12月14日、大吉調節池での定例観察を早々と切り上げて、茨城県つくばみらい市にある小貝川の福岡堰にキタミソウの生育を確認に行った。

131214_4411

131214_4194福岡堰(上流より撮影)

ここは2001年に国土交通省の調査により、キタミソウの生育が確認された場所である。

星川に引き続き、越谷の生育場所と比較・対象する目的で訪れた。
ここでも、水際からやや高い場所には、オオオナモミの繁茂が見られた。

131214_4242オオオナモミの繁茂

福岡堰は、水門を開け水位を下げており、堰の直上流左岸寄りに、キタミソウが見られた。

140028

131214140139キタミソウ生育地

 

131214_4101キタミソウ

131214_4028

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131214140026


131214140008

川の上流を見ると筑波山が遠望できた。

1312144040筑波山

ここでは、ノスリ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、アオサギ、タヒバリなどの鳥が僅か見られただけだった。

131214_3720ノスリが出迎えてくれた

131214_3780

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オオオナモミ除去作業に参加  10月13日

2013年10月20日 | キタミソウ

古利根川沿いにはキタミソウ(ゴマノハグサ科キタミソウ属、日本では一属一種、RDB絶滅危惧ⅠA、Mudwort)が分布している。
人間の農業サイクルとリンクし、農業用水の利用が無く川の水位が低下する時期(越谷ではおおむね9月~4月)とシンクロして、発芽、開花、結実する植物である。小さな葉(2-5㎝程度)に小さな白い花(直径2-3㎜)が咲く。よほど気を付けてみないとわからない植物である。

131012_2777キタミソウ

131013_2774

1310132921小さな白い花が咲いている

オオオナモミが繁茂すると、キタミソウの繁殖が阻害されると推定されることから、オオオナモミの抜き取りを行うものです。

 

10月13日は埼玉県生態系保護協会越谷支部のオオオナモミの抜き取りのイベントに参加しました。この日は、岩槻支部でもオオオナモミ抜き取り作業が別の場所で行われているはずです。

 

オオオナモミが一面に繁茂していましたが、その他、特定外来生物のオオフサモが若干見られました。

131013_2947オオオナモミ

131013130012オオフサモ(特定外来生物)

古利根堰公園に集合し、古利根堰の上流右岸のオオオナモミの除草を行った。

 

キタミソウは、既に発芽し、小さな白い花を付けているものも見られた。

 

参加者は、連休ということもあり、私を入れて5名と少なかったのですが、2時間弱の作業で、予定した区域の除草が完了しました。

_2729古利根堰公園

131013130022古利根堰を上流より見る

131013_2950古利根川の上流を見る

131013_2832オオオナモミ抜き取り作業状況

131013130031除去後の河床(左側は除去していない)

131013_2903作業中、対岸にはコサギがいた

131012_2938除去したオオオナモミ(作業成果)

PS:日記の記載が1週間遅れてしまった。夜は疲れて早寝をしてしまう日々で、日記を書くのをさぼっていた。

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キタミソウを見に古利根川へ

2012年12月03日 | キタミソウ

12月1日大吉調節池で定例観察をした後、まつぶし緑の丘公園に寄り、そのあとキタミソウを見に古利根川にやってきた。

大落古利根川右岸を古利根橋から船渡香取神社方向へ歩きキタミソウの分布を確認した。昨年より手前から川岸に降りて歩き始めると、すぐに、キタミソウが見つかった。また、途中右岸側の昔は沢だったと推定される場所からは、湧水が認められ、キタミソウの群落があった。
現川面からの比高1m以上の場所はオオオナモミによって占有されているようだ。また、比高が高くとも岸からの流水がある箇所では、キタミソウが繁殖しているようだ。

121201_3239キタミソウ群落

1212013023湧水箇所

1212012996_2キタミソウ  小さな白い花が咲いている

1212013017花が多い株

1212012979

1212013023

川岸では、特定外来生物に指定されているオオフサモらしいものが、何カ所かに小規模に分布していた。広がらなければ良いが。

1212013002オオフサモ

また、日本で要注意外来生物(ICUNの世界の侵略的外来種ワースト100に選ばれている)に指定されているホテイアオイも1か所で確認した。

121201_3252_2ホテイアオイ

川岸には、イソシギ、イカルチドリ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、タヒバリなどがいた。

121201_3111イソシギ

12120109233イカルチドリ

12120109241_2セグロセキレイ

12120109236タヒバリ

下流の中州にはツグミの群れが降りて採餌しているようだった。

12120109223中洲で採餌するツグミの群れ

ドバトの群れが上空を旋回していた。よく見るとハヤブサが追いかけているようだった。
ハヤブサは狩りに失敗したようでそのまま飛び去った。

121201_3185逃げるドバト

1212013190c狩りに失敗したハヤブサ

昼前に、雲が空を低く覆いはじめ、雨が少し降り始めたので出発点へ引き返し始めた。

曇り空から急に強い雨が降り始めた。堤防を走り出発点に引き返そうとしている時ミサゴが下流から川沿いを飛翔してきた。
少し先で川の中に飛び込んだが狩りには失敗したようだ。

私のすぐ上を飛翔して行ったのだが、降雨のどさくさで、カメラの手振れ補正のスイッチがいつの間にか解除されており、ぶれて分けのわからない写真となってしまった。
せっかくのチャンスだったのにと、家に帰ってから悔しい思いをした。

121201_3263ミサゴ

121201_3261

121201_3264

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キタミソウ分布調査に参加  11月25日

2012年11月28日 | キタミソウ

久しぶりに埼玉県生態系保護協会越谷支部の関係する行事に参加した。今回の行事は越谷支部と草加・八潮支部協同で行われた。

キタミソウの分布調査ということだったが、どの程度の調査なのか事前に分からなかったのでいつもの鳥見のスタイルで参加した。結局、一人だけスコープを持っており周囲の人たちから浮いていた。

調査は人員を3班に分け、越谷市役所裏付近からしらこばと橋付近まで葛西用水沿いの異なるルートをそれぞれ調査した。

_2705

_2680分布調査中

_2534調査用1m四方の枠

葛西用水路沿いには、キタミソウの群落が確認できる。しかし、キタミソウは北海道北見地方(現在生育が確認されていない?)、埼玉県東部地域、熊本県江津湖など限られた場所にしか生育しておらず、環境省のレッドリストで絶滅危惧ⅠA類に分類されている植物である。

キタミソウは、ちょっとした、農業用水利用サイクルの変化などによって衰退する可能性があることから注意深く推移を見守って行く必要がある。調査中も昨年と比べ衰退している場所や新たに生育している場所などが地形図上に記録されていった。このような地道な調査を行っている人たちに頭が下がる思いである。

_2840キタミソウの解説板

川の面からやや高い場所はオオオナモミが群生しており、キタミソウは見られない。ここでのキタミソウは、農業用水の水位を落としている秋から冬の短期間に生育し結実し、水位の高くなる春から夏は水底で休眠するというサイクルを繰り返している。

121125250012_2キタミソウ 小さな白い花が見える

121125_2734

途中、胴長を穿いた人が堰の上流を渡ったのを、普通の長靴を履いた人が渡ったと勘違いしてしまい、水深が深い箇所に片足を突っ込んでしまい長靴の中に水が入ってしまった。

その後も、調査中に泥に足を取られなかなか長靴が泥の中から引きぬけない状態になってしまった。悪戦苦闘の上やっと抜けたが、手に泥が付き、カメラのフードなどに泥が付着していた。調査が終わるころには、水につかった方の足が冷えてきた。

昼になり、帰ってからすぐに、長靴を洗い、風呂に入った。

本日確認できた鳥は、コガモ、ヒドリガモ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ヒヨドリ、シジュウカラ、ホオジロ、コサギ、ダイサギ、キジバト、スズメ、イソシギ、イカルチドリなどだった。

12112509055コガモ

121125_2921ヒドリガモ

09081コサギ

12112509077コサギ、ダイサギ

121125_2863ダイサギ

遠くでよく分かりませんが、イカルチドリ?が2羽とイソシギが1羽いた。

121125_2760イカルチドリ?、イソシギ

12112509089イソシギ

12112509063モズ

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