15日目
West Edmonton Mall-University of Alberta "Butter Dome"("Hi Edmonton"泊)
昨夜は上のベッドの巨漢のせいでよく眠れなかった。
朝8時頃起き出し、ホステルで軽く朝食。
午前中はウェスト・エドモントンモール(West Edmonton Mall =WEM)とやらへ行ってみる。
まぁ、はっきり言ってエドモントンという街は観光地ではないので、見る所といえばこのWEMとアルバータ大ぐらいしかない。
(左)WEMの店内風景 (右)カナダの100円ショップ。「ダララマ」と読みます。
WEMは北米最大、世界でも有数の巨大ショッピング・モールとのことで、中には遊園地やスケートリンク、波の出るプールやディズニー・シーにあるような海賊船などアミューズメント施設もある。
でも、ここは現地在住の人たちが一日ショッピングを楽しむ場所であって、日本へのカナダ土産があるかというと特に無い。
アウトドア・ウェアの店では日本では見ないノース・フェイスのフリース・パーカなど売っていたが、こちらの寒い秋から冬にかけてならともかく、空調の利いた日本の街では汗をかいてしまいそうな分厚い仕様なので、やめておいた。
一通り見て回るがどうしてもここでしか買えないという物はないので、カフェでケーキとコーヒーをTake Outし、早々と退散。
そこそこ賑わっていたが、ハワイのアラモアナ・ショッピングセンターほどではなく、歩いていてもストレスを感じるほどではなかった。
ショッピング・モールの中にスケート・リンクや流れるプールがある。
WEMでお菓子のお土産が調達できなかったので、SAFEWAYへ。
やはり日本と違ってこちらは個包装の物が少なく、職場土産を探すのに苦労する。
結局、日本の「成城石井」でも買えそうなメイプル・クッキーと「セサミ」とかいう一個50円の個包装のお菓子をカートン買いする。
一旦ホテルに戻り、明日の帰国に備えてパッキング。
敗れたスパッツや手袋はこちらで捨てたが、その代わりに土産が増えたので、相変わらず荷物は多い。
エドモントンのアビー・ロード?まぁ、雰囲気はある。
その後、シューズとハーネスをサフザックに入れ、昨日教えてもらった"Butter Dome"へ。
ホステルからアルバータ大へは徒歩約20分ほど。
やはりロッキーと違って街中は車を気軽に停めにくく、かといって電車やバスの市内交通はどこをどう走っているのかすぐにはわからない。
散歩がてら、道行く人に聞きながら行く。
目指すドームは黄色い外観の大きな複合体育館で、中はバスケやテニス・コートが何面もあり、その周りを室内トラック、さらには観客席も充実し、このままオリンピック会場に使えそうな広さがある。
漫画「巨人の星」でアームストロング・オズマが野球ロボットにされていく施設を思い出してしまった。(わかるかなぁ?)
その中でClimbing Wall は最近になって後からできたのか、体育館の一画のほんの少しのスペースしかなかった。
一応、ロープ壁が3面、ボルダー壁が5面といったところか。
ロープ壁は20mぐらいありそうで日本より高さを感じるが、ボルダー壁の方は日本とほぼ同じ。
料金は(アルバータ大の)学生ならタダ、一般$12、ACCメンバーなら$9。
割引が利くとは知らず、宿にACCのメンバーズ・カードを忘れてしまったが、そのように言ったら女性スタッフが親切に$9にしてくれた。
とりあえず、ボルダー壁。
日本と同じように様々な色のテープで課題が示してあり、さらに1~40までナンバーが振ってある。
聞くと、日本のようにテープの色でグレーディングされているわけでなく、「1」が最も易しく、「40」に向けて徐々に難しくなっていくらしい。色分けは単に隣の課題との識別とのこと。
で、そんなことも知らずに、まずは一番最初にNo.11課題を片付ける。日本のジムの6~7級といったところか。
その後、No.1からやり直すが、まぁそんなに変わらない。
簡単なのから順番にやっていってもヨレてしまうので、飛ばし飛ばしにやって、ハングのNo.16、18まで片付ける。
最初にいろいろ教えてもらった学生の兄ちゃんに「18まで出来たぜ。」と言うと「じゃあ17もやってみ。」と言う。
カチの続くトラバース課題で、出だしがちょいテクニカル。兄ちゃんは先ほどクリア済み。
やってみるが、最初はダメ。手順を変えて三便ほどでクリア。
ちょっと指の力に頼ってしまったが、ニイちゃんは「Your finger is strong!」と褒めてくれた。
もう一つテクニカルな課題でNo.19が面白かったが、途中がどうしてもカナディアン・リーチが必要で届かず。
どちらにしても、今ここにいる学生はせいぜい初・中級レベルで、基本的に正対登りが多い。
「振り」を使ったり「片足切る」なんてことはあまりしないで、ガシガシ登る。
その後、20番台にも手を出すが、これは厳しく、日本でもおそらく3級以上。
多くのメンバーはNo.16~18が次のレベルへ進む鬼門となっているようで、20番台となると一目置かれるようだ。
一人(出来てはいなかったが)30番台に執拗に取り組むメスナーのような男がいたが、学生というよりは少しイカれたクライミング・フリークといった感じだった。
ハーネスも持ってきていたので、最後に別の兄ちゃんにビレイを頼んでロープ壁をTRトライ。
5.10にしたが既にボルダーでヨレていて、また壁も長いので疲れてしまい、最後の数mを残してテンション。
情けないが、その兄ちゃんも私が先ほどのボルダーでけっこう頑張っていたのを見ていたので「You are strong.」と褒めてくれた。
カナダでの最後の夜ぐらい豪勢にしても良かったが、娘もまだ夏休み前で今日は一緒じゃないし、外で食べても値段の割にどうということもないので、またSAFEWAYで買い出し。
昨日、飲まなかったビールがホステルの冷蔵庫に残っているはずだったが、帰ってみるとなぜか無い。
Sit! 誰かに飲まれたか。
どこでもそうだが、やはり田舎よりも都会の方がマナーが悪く、今日まで泊まってきたホステルの中では、ここエドモントンはあまり良くない。
もちろん、それはホステルが悪いのではなく、泊まり客の品格の問題だが、「自分で使った皿は洗わない」「夜遅くまで音を出してネットを見ている」「挨拶をしない」「トイレ、シャワーは汚したまま」「得体の知れないラリったオヤジがいる」・・・etc.
明らかなコソ泥のような輩はいないようだが、インドのヒッピー宿とそう大差ない。
その夜、自分のベッドの上にあのアラブ・デブがいてウンザリしたが、自分でも少しは気付いて反省したのか、昨夜よりはだいぶおとなしかった。
写真集 Mt.ロブソン、West Edmonton Mall、Univ.of AB"Butter Dome"
To be continued.