門前の小僧になりたいくらげ

学究的な空気に憧れて専門家の周りに出没しては雑感を綴るブログ。化石鉱物系がやや多し、の予定。

中津川市鉱物博物館〜2017.10.15学芸員と歩くふるさとの大地「東濃編」その4〜

2017年11月04日 | 古生物学・地学

 くらげびとにとって中津川と言えば「煙水晶」「スズ石」のイメージなのですが※(偏っていてすみません。)それらをまとめて見られる場所があります。岐阜県にある中津川市鉱物博物館です。ペグマタイト中の鉱物を意識したデザインで建てられており、水晶を模したエントランスに、向かって左はカリ長石、右は雲母や曹長石のイメージだとか。息子その1も一目見て「ここって水晶が有名なの?」と訊いておりました。

  この博物館は長島乙吉氏(鉱物研究家)とその子息長島弘三氏(地球化学博士)の鉱物コレクションを基に1998年に設立された地質系の博物館です。石好きの血が騒ぐのか、息子その1は昼食もそこそこにさっそく館内をうろうろし始めます。

  目的の煙水晶ありました。他の博物館でも見たことはあるのですが、ご当地の博物館で見ると感激もひとしおです。

 スズ石も産地を意識して見るのは初めてのような気がします。他産地のスズ石も展示してあって、比較しながら見ることができてうれしいです。

 トパーズ、雲母など。他にも苗木石と呼ばれる希少元素を含んだ石があるそうですがよくわからず、、、今回は時間も限られているし、次に訪館した時に忘れず学芸員さんに質問せねば!と思いながら歩いていると、なんだか楽しそうなコーナー発見。ぐにゃっと曲がるこんにゃく石や一見石とは思えない形の方解石などがある参加型展示エリアの一角で、息子その1が釘付けになったもの、、、それは様々な結晶(?)を顕微鏡で観察できるというもの。1回も代わってもらえなかったのでどんな感じなのか全く不明ですが、このコーナーに来てから集合時間までずーっと覗いていました。。他の人の迷惑にならない(混んでない)時でほんとうによかったです。

 ちなみに個人的に一番うれしかったのは菱沸石(りょうふつせき)と束沸石(そくふつせき)が見られたことです。文献でその名を見たことはあるものの、どうにもイメージがわかず、実物見たいなーと思っていたので、助かりました。

 くらげびとの趣味で地味な写真ばかりUPしてしまいましたが、もちろん鉱物博物館ですので美しい結晶も多数展示されています。博物館前の広場で水晶探し体験(有料)もできたりしますので、関心をお持ちの方はぜひぜひご自分の目でお確かめください♪

 

 苗木花崗岩が広く分布する中津川苗木地域は日本三大鉱物産地として知られている。(配布資料より)

追記:館内写真撮影及びブログ掲載については中津川市鉱物博物館の許可を得ております。

 

参考:学芸員と歩くふるさとの大地「東濃編」配布資料 Oct.15 2017 岐阜県博物館刊

   中津川市鉱物博物館

 

 

 

 

 

 



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