日本の風景で欠かせないものに、田園風景があります・・・
瓦屋根もそうだと思います・・・甍の波と・・・と言う歌にもあるように、瓦屋根は特徴的な街並みを造り出してくれます・・・
それ以外にも、「蔵」が立ち並ぶ姿を、思い浮かべる方もいらっしゃると思います・・・
豪商や豪農の人たちが防火や防犯の用途から造り始めたようですが・・・
火事の多かった時代に、大切な家財を守るために幕府が推奨して多く造られるようにもなったそうです。
土蔵・・・木の柱や梁で構造を造って、土と荒縄・竹などで厚く塗り固めた上に、漆喰で仕上げた建物です・・・
主に大切なものを保管するのが目的でした・・・
倉・・・・造りは同じですが、保管するものがお米や穀物類になります・・・
庫・・・・少し簡素な造りにもなりますが・・基本は同じ構造で、主に車や書庫として使われます・・・
「くら」は元々食物を保管する場所でしたが・・・生活の変化で、先に書いたような用途に分かれていきました・・・
裕福な人たちが造り出したものから、少しづつ庶民ににも浸透して・・・街並みを形成するようになりましたが・・・
その建築には費用と手間・・・時間もかかる事もあって、コンクリートやプレハブの倉庫に変わっていきました・・・
今でも地方では新しい蔵が建てられる事もありますが・・・その技術を継承するだけの・・・
その技術で生活を支えるだけの仕事量は無くなってきています・・・
多くの蔵は立派な材料と、伝統技術があって初めて造ることが出来る建物ですが・・・
保管する用途で以外の技術で・・・「蔵印」と言う、妻側の家紋や屋号の装飾・・・
入り口に見られる鳥居のような装飾に「鏝絵」と言って、漆喰で塗り上げたレリーフのような装飾・・・
「黒漆喰」のように風格・格式を高めるような仕上げ・・・職人の腕の見せ所がいろんな所に生かされています・・・
これからの住宅は、100年住宅200年住宅と言われて・・・
長持ちするような住宅作りを推奨して、その仕組み作りもしているようですが・・・
中古市場にそこまで動きがなく・・・建売がまだまだ作られ続けているようでは、その取り組みもどこまで進むのか・・・
疑問に思うところもありますし・・・つじつま合わせのような部分が見て取れるような気がします・・・(個人的な見解です)
蔵を改修して住まいにしている方もいらっしゃいます・・・
循環可能な環境にやさしい住まいで・・・100年以上、十分に住み続けられる住まい・・・
良い住まいとは・・・?もう一度じっくり勉強してみてはいかがでしょう。