倉敷三昧

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【アニメ】鉄腕アトム(1963年)

2022-03-02 22:06:34 | アニメ・映画・TV番組

驚いた。AmazonPrime を見ていたらこの鉄腕アトムがあった。表示には1963年と書いてあるから、私は幼なすぎて見てないはず。しかし記憶にはある。ウィキペディアによると、「1963年1月1日から1966年12月31日まで放送。全193話。」とのことなので、私は後半の一部を見たのかも知れない。最終回は覚えてないが、モノクロだったことだけは覚えている。同じくウィキに「一部を除きモノクロ作品」と書いてあるから間違いないのだろう。

ちなみに「鉄腕アトム (アニメ第2作) 1980年(昭和55年)10月1日から1981年(昭和56年)12月23日まで放送。全52話。」だそうだから、こちらは確実に見てないはず。やはり私の見たのはオリジナルの方だろう。

アトムを作ったのは天馬博士。息子の飛雄が交通事故で死んでしまう。

この天才科学者(マッドサイエンティストでもある)は世界最高の技術を使い飛雄を人工的に再現しようとする。こうやって作られたのがアトムで、名前は天馬トビオ。誕生日は2003年4月7日。天馬博士はトビオを人間にしようとして、学習させたり人との関わりを持たせたりして、数年後には人間の子どもと変わらないようになる。そこからがアトムの不幸。

いつまでたっても体が成長しないアトムを天馬博士はなじる。「なぜおまえは他の子のように大きくならないんだ。出て行け!」アトムが『なぜおとうさんは僕が嫌いなの? 僕はトビオだよ。』と言うのに、結局アトムはサーカスに売られてしまう。

紆余曲折の後、「ロボットも生きているんだ!」と言うお茶の水博士に引き取られ、ロボットの家族と一緒に暮らし、学校にも通うようになる・・。

私は最初の方を知らなかったし、子どもにはマンガを買う経済力も無いから、アトムのこの設定はかなり大きくなるまで知らなかった。私にとってのアトムは「勧善懲悪の存在で、悪いロボットから人間を守る正義の味方」だった。しかし手塚治虫は『マンガとTV(アニメ)は全然違う。※手塚氏の講演会(図書館で借りたカセットブックの内容)から。以下の手塚氏の発言(『  』内)も全てこれから。』と言う。

マンガのアトムのテーマは、人種差別とかの大きなテーマなのです。たとえばアトムは人間のためにロボットと戦い、そのロボットを壊していくわけだ。人間のために同胞と戦っているわけ。だから時々ビルの上に1人ぽつんと座り、自分の手を見ながら「一体僕は何をしているんだろう」と悩んでいたりする。TVのアニメは全然違う。(楽しいだけ。)』

続けて

一度、アトムがロボット側に立って人間を懲らしめる回を書いた(マンガで)ら、悪評で人気が急落して、その次の回からまた人間のために働くように変えたんだけど、結局人気は戻らずそのまま終わりになった・・。

と言うことで、さすが手塚さん、深い話なんだなと感動しました。いつか読もうとデータでアトムを持っているんだけど、まだ全部読めてません。古くさい絵と、さすがに量が膨大すぎるので。

一つ面白いと思ったのは、その講演で語っていたこのこと。

アトムは元々女の子にするつもりだった。だから目もぱっちりでまつげもくっきり。だけど掲載されたのが「少年」と言う雑誌だったので男の子にした。

そう言われてみたら、確かに顔はそうだな。

さて皆さん、Amazon Prime でいつまでも見られるわけではないので、せめて第一話は見て欲しいなと思います。主題歌なんだけど、最初は曲だけで歌が無かったのにはびっくり。私が見たアトムは必ず歌があった記憶があります。

確かソノシート持ってました。ソノシートってもう解らないだろうな。うすいペラペラのプラスチックの色つきレコード。昔は本の付録に付いていたりしてました。子供用の物語本におまけでソノシートが付いていたりもしてましたね。ウルトラマンも持っていたと思う。本の物語をソノシートで解説してくれたり、ついでに歌も入っていたり。知ってる? 昔の少年サンデーなんかは、マンガだけでなく文字の部分、つまり読み物もあったんだよね。ウルトラマンの撮影の解説とか裏設定なんかもあったな。その部分は黒い印刷で(マンガのところは青とか赤とかだった)、そこばかり読んでいた記憶がある。