その着せ替え人形は恋をする 第12話(最終回)
「その着せ替え人形は恋をする」
五条は面相描きの修行をしている。開け放った窓からは遠くの花火が見える。今日はお祭りか・・。その時に着信。海夢から「たすけて」。
驚く新菜だが「夏休みの宿題が手つかずで助けてほしい。」夏休みの宿題を一緒にしながら新菜は尋ねる。喜多川さん、何のバイトしているんですか?
雑誌に載っている海夢を見て、芸能人ですかと驚く新菜。読者モデルと海夢はさらりと言う。
一眼レフが欲しいので稼がないとと海夢は言う。
宿題の途中、ホラー映画をふたりで見る。3作目が公開されるから前作を見るという海夢だが、怖くないと言いながら実際にはマジに怖がっている。やっと宿題が終わったと思ったら、海夢が数学の問題集を学校に忘れてきたことが判明。二人で学校に取りに行く。帰りにプールに寄るのだが、海夢は足を滑らせ落ちてしまう。浮いてこない海夢を新菜が飛び込んで助ける。ずぶ濡れの2人。
海夢は泳げないのに友達と海に行っていた。砂浜に座り波を音を聴き、光り輝く水面を眺めているの好きと海夢は言う。新菜も自分の経験から共感する。このあたり、2人の気持ちがどんどん重なってくる。
別の日、海夢から「数学ちゃんとやってるんだー、偉くない?」と届く。
海夢の宿題が終わり、おじいちゃんに「楽しんでこいよー」と見送られて夏祭りへと出かける新菜。海夢は浴衣で着てきていた。
そのきれいさにボーっとする新菜。「浴衣姿のうなじにベタにドキッとしちゃった系?」とからかう海夢。図星であることがわかり、「(マジかっ)」とドキドキする海夢。
色々のお笑いシーンの後、ついに始まる花火。全天を覆う花火は2人の世界を作る。ここでバックに音楽が流れる演出は秀逸。今まで1人だった自分が、いまふたり、それも喜多川と一緒にいることに感動を覚える新菜。もの凄くきれいなカットが続く。
花火大会が終わり、帰途につく二人。下駄の鼻緒ズレで足を痛めた海夢をおぶっていく新菜。
海夢は「来年は絶対気を付けてくるから」と当たり前のように話す。その言葉に安心し、嬉しくなる新菜。エンディングの歌が流れ「え、このまま終わっちゃうの?」と思ったら、最後に美しい話が。
家に帰り寝ようとしている新菜に海夢から電話がかかってくる。「ホラー映画の続きを見てしまい、怖くて眠れない。」
寝落ちしていいからそれまで話したいと、布団とベッドの中で雑談をする二人。うつらうつらする新菜は「…俺…今年は…楽しかったです…」五条の寝息が聞こえたとき、海夢は言う。
「ごじょーくん、・・・だよ」
「おやすみ。またね」
第11話がもの凄い展開だったから、五条は意識しちゃって関係がギクシャクしちゃうかと思ったら全くの普通。でも今までより心がお互い近づいている感はある。喜多川は五条のそばにいたく、五条は喜多川が傍らにいることを心地よく受け入れている。一度見たときには、11話がまでが余りにも劇的だったからこんな終わり方で良いのかと少し拍子抜けした。もっと劇的な何かがあるのかと期待していた。が、あたらめてもう一度見ると、本当にきれいで、ふたりの心の中が映像に現れているようで実に素晴らしい。ギクシャクではなく、実に居心地の良いふたりの空間。ふたりのお互いへの気持ち。こんな美しい話、もう二度と出会えないかも知れない。
私、終わりの歌が始まると見るのをやめちゃうことが多く、映画なんかもエンドロールを最後まで見ない癖がある。ところが今回は全くその気にならなかった。案の定最後にもう一つ話があって嬉しかった。何でだろうね。神様が教えてくれたのかも。
さてこのふたり、この終わり方なら2期ができるはず。もう一度会えるのを心待ちにしている。できるならできるだけ早く見たいものだ。
アニメでもマンガでも、多くの人は主人公に自分を重ねるだろう。自分が男なら、自分を五条に重ね、恋する相手として海夢を見るはず。だけどこのアニメは違った。まるで天からふたりを見る傍観者のように見ていた。彼と彼女がどんどん幸せになっていく姿を嬉しく見つめていた。だから今でもこのふたりがこれからどうハッピーになるかを見つめたい。そんな気持ちで2期を待っている。
ネットによると、マンガの5巻ぐらいまでの話で、現在9巻まで進んでいるらしい。じゃぁ「何年も先に第2期」とはならないだろう。とても楽しみだ。
じゃ最後に画像を二つ
またね!