ヴァレリアン 千の惑星の救世主
原題:VALERIAN AND THE CITY OF A THOUSAND PLANETS
リュック・ベッソン監督 137分 2018年
仏・ベルギー・中国・独・米・加・UAE
ウィキペディアによると製作国が上のようになっているのだけど、たぶんフランスが中心だよね。
地球上空に浮かんでいる国際宇宙ステーションには多くの異種族が訪れるようになり、ついには一千もの種族が居住する"千の惑星の都市"(アルファ宇宙ステーション)に至り、その質量が地球にとって危険になった。そこで、宇宙ステーション全体を外宇宙へと移動させることになった。
アルファ政府の捜査官として働いている主人公ヴァレリアンは夢を見た。夢の中で、平和に暮らしていた星の種族が宇宙からの落下物(たぶん巨大な宇宙船)で滅亡したのだった。
彼は相棒とふたりで惑星キリアンに行き、別次元にあるバザールに潜入して、夢で見た小さなハリネズミのような生物・コンバーターとパールを手に入れた。アルファに戻った2人は、中心部に汚染エリアがあり、このままではアルファ全体が危険と教えられる。種族間のサミットに出る司令官を、未確認の生物が襲い、司令官は誘拐される。ヴァレリアンは誘拐者を追いかけ行方不明になる。相棒のローレリーヌが助けに行き、紆余曲折の後、ヴァレリアンが夢で見たヒューマノイド型種族に出会う。そこで彼らの惑星ミュールが滅亡した真相を知る。それはエゴのかたまりだった・・。
なんと言っていいのか分からない映画。内容は「アバター」の劣化バージョンと言ったらいいだろうか。ただ、もの凄く映像がきれい。内容よりこの映像の素晴らしさに魅了されてしまう。
最初の夢のシーンから、バザールの風景、追いかけるシーン、宇宙から地上から夢から・・全てが美しい。
ただ最後の結論は、白人独特の差別意識が丸出しで余りいい気分ではない。私は軍人だからと言う言葉より、自分たちが偉くて他のものたちは下という白人優位の考えが根底にあるようで気持ち悪い。こんな考えが世界を争いに導くと言うことがまだ分からないのかと思ってしまう。
と言うことで、SFの壮大なCG、それも美しい映像、を楽しみたい人にはお勧め。2時間以上の映画だけど、余り長さを感じなかったので面白かったんだろうなと思う。