パラサイト・バイティング 食人草
原題:THE RUINS
90分 2008年 米・豪
二組のアメリカ人カップルがメキシコで旅行を楽しんでいた。そこで人を探しに古代マヤの遺跡に行くという人と出会い、一緒に行くことになった。
マヤの古神殿には到着できたのだが、いきなり武器を持った現地人に取り囲まれる。敵意のないことを表したのだが、いきなり仲間の1人が殺される。
慌てて神殿に逃げ駆け上がるのだが、現地人は昇ってこない。そこは赤い花の咲くツタで覆われているのだが、どうやらそのツタを現地人は恐れているようだ。ツタに触れた子どもでさえ母親の前で射殺されてしまう。
手前に見えるのがそのツタ
遺跡の頂上には捜し人が発掘していた竪坑があったのだが、その中から携帯電話の音が聞こえてくる。逃げるためにはその携帯が必要。その穴に下りていくことにしたのだが・・。
ホラー映画だけど、植物が人間を襲うというのはあまりないのかな。ウルトラマンの第2話だったか、かなりはじめの方の回でフジ・アキコ隊員が島で食人植物に襲われたのがあったっけ。
さすがにこちらはもっとリアリティがある。
私の感想だけど、ホラーで一番怖かったのはダミアン、こっちは怖いのもあるけどグロ。
現地の人間が冒してはいけないと思っているところに土足で入る行為はこういう結果になるという因果応報を感じさせる映画。しかしながら途中で見るのをやめずに最後まで見たからホラーとして悪い映画ではないのだろう。人間が極限状態になるとこうなるんだなと解らせる映画でもあった。と言うことで、人に勧めるかと言えばなんとも言えない。好きな人にはいいだろうなぐらい。
多くの人は迷信で済ますけど、禁足地には意味があると私は思っている。山には人間の理解を超えた化け物、妖怪、物の怪の類いがいても不思議じゃない、と言うか、いるのが当然でしょと思ってます。だからこんな地が実際にあっても不思議じゃないなとも思ってます。
最後に気になること。
私が見たのとは別の「未公開シーン(別エンディング含む)スペシャルエディション」(冒頭の画像)があるようだ。そちらにはエイミーのその後の描写があるらしい。じゃぁ再度別バージョンを借りて見るかと言われたら・・、そこまではしなくていいかな。