新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃん姉妹とお父さんの日々。

レヴィナスも女子高生も星のかけら (きょうの読書)

2010年09月13日 | 読書
 ストライキ中の内田センセの『知に働けば蔵が立つ』『私の身体は頭がいい』を読む。読んでいない本もたくさんあるので、センセ、新刊は当分いいです。

 後者の武道論は独習指定文献。戦わずして勝つ。「天下無敵」こそ究極の目標。鹿島先生の源氏論に出てきた「スピリチュアル・ペイン」の解説がとても役立った。がんばれナース。

 仕事が団子状態なのに、土曜Amazonで届いた本につらつらと目を通してしまう。以下簡略メモ。

『エリカ 奇跡のいのち』 ルース・バンダー ジー
 レヴィナスの話題が、久しぶりに出たので。
 第2次大戦中、貨車に乗せられ強制収容所へ向かうユダヤ人。生後2、3ヵ月のエリカも両親と一緒だった。列車のスピードが落ちたところで、両親はエリカを外に投げ出す。
「お母さまは、じぶんは「死」にむかいながら、わたしを「生」にむかってなげたのです。」
 緻密な絵がすばらしい。

『困ったクレーマーを5分で黙らせる技術』 援川 聡
 新人教育用? 筆者は大阪府警退職後、大手流通会社の渉外担当。いろいろな意味で勉強になりますね。
 「5分」というのは、たんなる洒落ではなく、初期対応の大切さのこと。お客さまは原則的に神様です(しかし最近は悪い神様にすぐ転化する)。グレーゾーンに入った時点で、CS(顧客満足)からRM(リスクマネジメント)に切り替えないといけない。その見極めの大切さ。

『ベニシアの京都 里山日記  大原で出逢った宝物たち』 ベニシア・スタンリー・スミス
 ベニシアさんとは直接の面識はないけれど、知り合いの知り合い。エッセイにはお会いした人も出てくる。古民家を改築して自然とともに暮らすベニシアさんの生活は、まさにリアル『西の魔女が死んだ』。
 製材所跡の大原朝市と、ストーンサークルで開かれたケルトのカントリーマーケットにつながるのがおもしろいな。年越しのクリスマスも、宗教を超えた地球のお祭りなのだ。

『ビジネス版 悪魔の辞典』 山田 英夫
 2007年版新装版が出ていたのを知り購入。
 あいかわらずおもしろいのだけれど、10年前に読んだ時の感動はなく、あまり笑えない。すでに骨の髄までカイシャ病におかされているのだろうか?
 「天使と悪魔のビジネス用語辞典」は、この本の二番煎じのようだけれど、「表の意味」も解説している点で使いやすい。

『女子高生ちえの社長日記〈PART‐2〉M&Aがやって来た!?』 甲斐莊 正晃
 最初だけ読む。ちえ社長、同期の社員と居酒屋デビュー(もちろんお酒は飲めません)。軍資金は母殿にいただいた5千円。ファンもいるらしいが、企業買収による社長解任の陰謀も進んでいるらしい。Part-3もチェック済み。

『シャティーラの四時間』 ジャン・ジュネ
 これもレヴィナスつながり。

 マンガ方面で、最近のマイブームは、麻生みこと『路地恋花』、箱宮ケイ『できそこないの物語』など。

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