余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

キッドの運命

2023-01-26 00:37:41 | マイブック(な)
「キッドの運命」
      中島京子 著

中島京子のSF小説。
近い未来、想像できる未来は、
決して遠くにはないのだろう。
ここは日本が無くなった世界。
彩っているのは全てが変わらざるをえないもの。
食、自然、そして生と死。
何を道標として、個を保つのか。
そんなことを未来が見る。
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認知症の母にキッスされ

2023-01-16 01:41:09 | マイブック(な)
「認知症の母にキッスされ」
      ねじめ正一 著

認知症という病気は、
どちらにも苦しみを与える。
ユーモラスが時々に散りばめられてはいても。
ねじめ正一と母のやりとりは可笑しみと、
かなしみや
切なさやでいっぱいだ。
なんだろうとおもう、いろんなことが。
薬も開発はされているだろうがまだまだ抑えることはできない。
忘れるということ、変わるということ。
出来ないということ、認知症の行方。思考は巡る。
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f植物園の巣穴

2022-12-27 00:19:03 | マイブック(な)
「f植物園の巣穴」
      梨木香歩 著

植物園でやりたいことがある園丁。
水を入れたい。
その水のなかに植物を入れたい。
けれど歯が痛い。
放っておいた歯が痛みだす。
この痛さは放っておいては大変なことになる。
歯科医にいくと・・・。
歯にあいた穴、そして木のうろ。
どこから入ったのかは分からないが、
現実ではない異世界へと入っていく。
人が犬だったりと。
読んでいてもどこから異世界へと入ったのかが分からない。
変な気分だ。
ここは異世界のままなのか、それとも現実に戻ったのか。
そこはもしかしたら、神話への入り口なのかもしれない。
誰もが持つ可能性の一端としての。
物語は椿宿の宿りにへと結ばれていく。
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椿宿の宿りに

2022-12-21 23:14:14 | マイブック(な)
「椿宿の宿りに」
      梨木香歩 著

山幸彦は体の痛みに悩む。
ずっーと付き合わなければいけない痛み、
痛みは自身の一部になる。
特色としての色になり、
和らげるため、直すための治療に通う。
痛みの原因はなんなのか。
つけてもらった変な呼びにくい名前、山幸彦。
海幸比子の従妹もいる。由来は神話から。
痛みは思わぬ方へと進んでいく。
病は常と体に添っている。
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やさしい猫

2022-07-11 22:55:39 | マイブック(な)
「やさしい猫」
      中島京子 著

外国人が日本で暮らすということ。
暮らすということの難しさ。
入管という組織とはなんなのだろうか。
名称は聞いたことがあるだろう。
入館管理局。
表面の何をしているところかぐらいは知っているだろう。
この本を読めば少しは知ることになるだろう。
ふたりの愛によって。
スリランカから来たクマさんと日本人ミユキさん。
そしてなにより中島京子のやさしき眼差しによって。
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