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全然知らない作家さんでしたが、2007年「ひとり日和」という作品で芥川賞を受賞されている。
こんな本、いつ図書館で予約したのかな?きっと書評で興味もったんだろうな、という、いつものぼやっとした感じで読み始めた。
う〜ん、結構分厚い、全345ページかあ。ため息。
でも、文字がまあまあ大きいかな。
はぐれんぼうってタイトルとイラストが絵本のような可愛いさ、ほのぼのさ。難しくはなさそう。
よんでいくと、主人公はクリーニング店で働いてる。超現実的な世界にいた。けど、ある日、お客様の洋服に着られてみちびかれて歩き出す…ってこれファンタジーでしょ。あ、なんかピョン吉思い出した。「ど根性ガエル」やん。けど洋服自体が意思をもって動きだすから、全くちがうね。
で、存在感薄い主人公なのだが、服に着られてみちびかれて行きついた先で、まるで探偵のごとく、大活躍!
ほのぼのファンタジーから、不思議ミステリーにお話は吹っ飛んだ。
この作家の文章はとても読みやすくて、たとえや描写がさすがに面白くて、次々とページをめくることができた。すごく感動したとかはないけど、自分の弱さに向き合いつつ地道に生きる切なさとその幸福をしみじみ語っていたように思う。
返却日までに読めた、よかった。
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