久々に梅雨の合間の晴れと言った感じ。夜には又薄曇りになって
しまうのだろうか?どうにも我慢できなくてとりあえず富士山へ
行ってみることにした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/f9/5ebbe25f9c028c0d20f7c240fd04b053.jpg)
↑IXY 400 ISO400 S:15s F:2.8 f=7.4mm
撮影日:2011/6/5 01:16 撮影場所:富士吉田市
今までの場所は、前回かなりじゃまが入ったので、他の場所を探すが
余り良い場所が見つけられず、結局今までの場所に。着いたのは8時
頃で、まだ、少し明るい感じ。あんまり星が見えない。しばらく
↓望遠鏡の準備をしながら、完全に暗くなるまで少し時間をつぶす。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/7c/448e29f1263ff78f228579ea8205ec3f.jpg)
9時過ぎになって、そろそろと思いながら夜空を眺めるが、どうも
薄曇りで今一つ星が見えない。北極星が肉眼で見えず、極軸合わせ
にも、かなり苦労する。この天気じゃ銀河は無理かなぁ~と思い
ながらも、まず沈む前にM65,M66を探すが、ここと思われる場所に
なんにも見えない。やっぱり無理かと、今度は三鷹で散々探して見え
なかったM101を探す。これも、ここにあるはずと言う場所を見るが
眼視で見えない。デジカメならどうだ?と未練がましく撮影してみるが
三鷹の時と同じくさっぱり写らない。やっぱり今日の天気じゃ、いくら
富士山でも無理か。
ちなみに、CHDKでRAW記録が出来るようになったので、ダーク減算を
後でやろうと、減算なしで、試し撮り(追尾なし)をしたら、左上が
↓かなりピンクになる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/a2/0ba22d984f06ed517ea45ccee7d4f436.jpg)
IXY 910is ISO:1600 S:15s F:2.8
まだ、RAWでの画像処理をマスターしていないので、後で失敗すると
やだなと思い、結局ダーク減算はカメラでやらせる事にした。
結局M101でかなり悪あがきをしてしまい、かなり時間をロスった。
そうこうしているうちに、空は少し薄雲感が減ったような感じで
何とかだいぶ星が見える様には成ってきた。
次は、Nikon8cmさんの所の写真で見て是非写したいと思っていた
M8干潟星雲を探して写す事にした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/9b/3d71f81d71267f5f07826f1cf20a5afa.jpg)
【↑M8干潟星雲】R130S/D:130 f:650 PL25mm 26倍
IXY 910IS ISO1600 S:15s F:2.8 f=4.6mm 20コマ
撮影日:2011/6/5 00:03-00:23 撮影場所:富士吉田市
撮影した画像を、モニター上で見ると星雲が赤く写っているのが
判り、『おお、赤いぞ、赤いぞ!』と思いながら、シャターを
重ねていった。
試しに、もう少し倍率を上げての撮影も試みてみた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/e0/9a7946db7c5e1c198795db6e7f11f850.jpg)
【↑M8干潟星雲】R130S/D:130 f:650 PL12.5mm 52倍
IXY 910IS ISO1600 S:15s F:2.8 f=4.6mm 8コマ
撮影日:2011/6/5 00:40-00:52 撮影場所:富士吉田市
LCD上で見て、明らかに星雲の赤い色が薄くなった感じがしたが
とりあえず何枚か撮影した所でIXYの電池が切れて一休みとなった。
ちなみ自宅に帰って、コンポジットして見ると、25mmでの撮影でも赤く
こそ成っているが、どうももう一つ、赤い範囲が狭い。『な~んだ、
こんな物だったのか』とちょっとがっかりした。それでも、よく見ると
赤く成っている所の、右上の方は赤い星雲を暗黒帯が横切っているのが
何とか確認できる。12.5mmでの写真は、予想通り、赤が少し薄くなって
しまった。倍率が上がった分、追尾も難しくなって、今一つかな?と
言った出来となってしまった。もう少し透明度の高い空なら、星雲の
赤はもっと広範囲に写ったのだろうか、、、
IXY910のバッテリーは一つしか持っていなくて、撮影の途中でノートPCに
つないでUSB充電しながら使っていたのだが、どうにも充電の合間が
短くて、撮影の最後まで持たなかった。あきらめて、少し休憩とした。
その間にIXY400で撮ったのが、初めの画と↓これ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/7a/8682cdb18f54cd500dc54b723095ff54.jpg)
【↑はくちょう座と夏の大三角】
IXY 400 ISO400 S:15s F:2.8 f=7.4mm
撮影日:2011/6/5 01:29 撮影場所:富士吉田市
ちょっと星が多くて判り難いので説明を付けるとこんな感じ↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/10/e456e57c09b9966e28320ec4c18c5af8.jpg)
肉眼では、天の川が判るのだが、今日の空とISO400、15秒露出では、
天の川を写しこむ事は出来なかった。肉眼で見る限りは、天の川が、
アルタイルとベガの間を横切っていて、織り姫と彦星が、この天の川を
わたって、七夕のデートをする話が実感できる夜空だったのに、
ちょっと残念である。
そうこうしているうちに、満充電とは行かないが、そこそこ充電された
と思うので、撮影を再開した。実は、今日もう一つ写したい天体があって
それの南中時間をだいぶ過ぎて、かなり高度が下がってきたので、
ちょっとあわてて写し始めた。
次の天体は、M8のすぐ上に有る、M20三裂星雲である。
これもNikon8cmさんの所で写真をみて、是非写したいと思っていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/64/27cb50e727dba224242efc123a96a0e8.jpg)
【↑M20三列星雲とM21散開星団】R130S/D:130 f:650 PL25mm 26倍
IXY 910IS ISO1600 S:15s F:2.8 f=4.6mm 6コマ
撮影日:2011/6/5 02:03-02:14 撮影場所:富士吉田市
透明度が今一つのせいか、はたまた高度が下がったせいか、青いガスは
おろか、赤い星雲もさっぱり色が出ていない。モニターの画像からも
赤い色が出てないのが判り、ちょっとがっかりしながら20枚ほど写したが
だいぶ疲れてきたせいか、追尾精度が落ちてきて、ぶれた写真が多く
結局使えたのは6コマ程度だった。
写真を撮るとき、M21も画面に入っているとは気づかず、星の固まりが
2カ所有り、どちらを中心にすればよいか判らず、この写真は、M21を
中心にして撮った写真でトリミングして上の画像にしてある。M20は、
かろうじて、うっすらと星雲がかすかに赤っぽく見えており、それが
暗黒帯で分断されているのが、よく見ると何とか判るかな?と言った
レベルである。視野の隅の方に来てしまったのも、色が出なかった
原因の一つか?或いは、もう少し空の透明度がいいと、赤い星雲や
青いガスも写ったのだろうか?
M20を写し終えて、2時半近くなったので、心臓の事も考えて、今日はこの辺で
撤収する事にした。この日は、やはり梅雨の合間のせいか、透明度が悪く
収穫として今一つの出来となった。次回、良く晴れた日に写せるのは、梅雨
明けだろうか、、、と思いながら帰途につき、自宅に4時過ぎに帰り着いた。
2011.6.4(6/7)