西の空の木星と金星を撮影した直後から、空一面の曇り空になった。
でも、GPVによると22時頃には晴れると出ていたので、21時頃から
庭に13cmを引っ張り出して、準備し、撮影を行ってみた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/45/dc4c8ecd270227d4eb7fedb6440c9876.jpg)
この日、やはり曇り空の影響か、全体に空が白っぽい感じで、だんだん
雲が取れても、少し透明度の低い空と言った感じだった。
撮影は、先日撮りこぼしたM44プレセベ星団からと思っていたが、
雲が取れるのが遅く、既にアパートの影に入っていたので、あきらめた。
次の天体は、先日、三鷹からM51子持ち銀河がそこそこ写ったので、
他の銀河もと、M44のすぐそばのNGC2903を撮影した。
なんでNGC2903を撮影したかと言うと、実は先日のM51撮影の記事の
コメで三鷹から撮影するのに、NGC4565が天頂付近にきて良いかも
と言う話が出ていて、なぜか天頂近くに有るNGC2903と勘違いして
しまったと言う次第だ。途中で勘違いに気がついたが、いくらかは
写っていたので、そのまま撮影を続けた。
ただ雲が晴れるのが遅く撮影開始が遅かったので、撮影途中で
アパートの影に隠れてしまって、余り枚数が稼げなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/ce/d15001d4d3169a8dd20adf4826bf95fd.jpg)
【↑NGC2903 しし座の棒渦巻き銀河】
SM-R125S/D:130 f:720 PowerShot S90 F:2.0 f=6.0mm コリメート法
UW9mm 80倍 LPS-P2使用 ISO3200 S:40秒x19コマ
撮影場所:東京都三鷹市(自宅)撮影日:2012/3/14 22:07~22:34
jpegからRegistacsでコンポジット→FlatAideでかぶり補正
→YIMGで回転、トリミング、ガンマ補正、リサイズ
NGC2903は、明るさ8.9等級、大きさ12分角で、銀河としては
いくらか、明るい方の部類の渦巻銀河である。
本来ならこんな形をしているのだが、さすがに光害指数240越えの
三鷹では多少明るい位では、まともにその全貌までは映し出す事が
出来なかった。
かろうじて、中心部分から真っ直ぐ伸びている腕の部分と、
渦巻き始めた部分の腕が何とか写っている感じだ。
それより外側の腕は、完全に光害に負けてしまっているようだ。
ちなみに、画像処理前の光害のかぶり具合は↓こんな感じ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/46/28f0849fd7c1011d040f094604bed241.jpg)
【↑スタックしてリザイズしただけのオリジナル画像】
40秒露出でも、真っ白。今日は空の透明度が今ひとつで、露出も
先日のM51の時は64秒でも、かぶりながらも何とか撮影できたが、
今日は、40秒がやっとだった。
もともと明るい銀河として選んだ訳では無いので、透明度の低い空で
三鷹の光害に負け、結局うっすらとしか写らず、はっきりと銀河の
全体までは捉える事が出来なかった。
光害地で銀河は難しいな、、、
2012.3.14(3/16)