くっしーの徒然日記

三鷹から見る銀河(NGC2903)

3月14日は、木星と金星の最接近日だったが、夕方、明るいうちに
西の空の木星と金星を撮影した直後から、空一面の曇り空になった。

でも、GPVによると22時頃には晴れると出ていたので、21時頃から
庭に13cmを引っ張り出して、準備し、撮影を行ってみた。

この日、やはり曇り空の影響か、全体に空が白っぽい感じで、だんだん
雲が取れても、少し透明度の低い空と言った感じだった。

撮影は、先日撮りこぼしたM44プレセベ星団からと思っていたが、
雲が取れるのが遅く、既にアパートの影に入っていたので、あきらめた。
次の天体は、先日、三鷹からM51子持ち銀河がそこそこ写ったので、
他の銀河もと、M44のすぐそばのNGC2903を撮影した。

なんでNGC2903を撮影したかと言うと、実は先日のM51撮影の記事
コメで三鷹から撮影するのに、NGC4565が天頂付近にきて良いかも
と言う話が出ていて、なぜか天頂近くに有るNGC2903と勘違いして
しまったと言う次第だ。途中で勘違いに気がついたが、いくらかは
写っていたので、そのまま撮影を続けた。

ただ雲が晴れるのが遅く撮影開始が遅かったので、撮影途中で
アパートの影に隠れてしまって、余り枚数が稼げなかった。


【↑NGC2903 しし座の棒渦巻き銀河】
SM-R125S/D:130 f:720 PowerShot S90 F:2.0 f=6.0mm コリメート法
UW9mm 80倍 LPS-P2使用 ISO3200 S:40秒x19コマ
撮影場所:東京都三鷹市(自宅)撮影日:2012/3/14 22:07~22:34
jpegからRegistacsでコンポジット→FlatAideでかぶり補正
→YIMGで回転、トリミング、ガンマ補正、リサイズ

NGC2903は、明るさ8.9等級、大きさ12分角で、銀河としては
いくらか、明るい方の部類の渦巻銀河である。

本来ならこんな形をしているのだが、さすがに光害指数240越えの
三鷹では多少明るい位では、まともにその全貌までは映し出す事が
出来なかった。

かろうじて、中心部分から真っ直ぐ伸びている腕の部分と、
渦巻き始めた部分の腕が何とか写っている感じだ。
それより外側の腕は、完全に光害に負けてしまっているようだ。

ちなみに、画像処理前の光害のかぶり具合は↓こんな感じ。

【↑スタックしてリザイズしただけのオリジナル画像】

40秒露出でも、真っ白。今日は空の透明度が今ひとつで、露出も
先日のM51の時は64秒でも、かぶりながらも何とか撮影できたが、
今日は、40秒がやっとだった。

もともと明るい銀河として選んだ訳では無いので、透明度の低い空で
三鷹の光害に負け、結局うっすらとしか写らず、はっきりと銀河の
全体までは捉える事が出来なかった。

光害地で銀河は難しいな、、、
2012.3.14(3/16)

コメント一覧

くっしー
Nikon 8cmさん、こんにちは。

Nikon 8cmさんもNGC2903撮影されたんですね。Upされるのが楽しみです。
私も、土曜日に富士山に出かけて撮って来ましたが、晴れるのが遅かったので、だいぶ傾いてしまっていたせいか、銀河の腕は全体の6割位までしか写らず縦長に長く伸びる2本の腕の先の方は写っていませんでした。もう少し写ってくれると良いんですが、、、、

また天頂付近に有る時に撮ってみたいと思ってます。
NIkon 8cm
http://nikon8cm.exblog.jp/
くっしーさん

NGC2903は、中心部の腕の部分は眼視でも比較的よく見えます。私もこれまでは撮影したことがなかったのですが、この週末に撮影してみました。強風の影響で露光時間を十分にかけられず、しかも細かい構造は流れてしまったのですが、M81のような細く延びる腕がかろうじて確認できました。
そこそこの大きさもあって、なかなかカッコイイ銀河なので、また条件の良い時に挑戦して下さい。
くっしー
貧スタさん、こんにちは。

棒渦巻き銀河の、棒から渦巻きに成った初めの辺りまでは割とハッキリしてるんですが、その先の渦巻き腕の途中から先は、有るような無いような、ものすごく微妙な感じで、ハッキリしないんですよ。FlatAide でかぶり補正をする際に、銀河の部分が補正で消えない様に、手動で銀河部分を塗りつぶして消した画像でマスクを作るんですが、その消した部分の形が少し残ってる部分と、本来の銀河の部分とが一緒になって、今一つ良く判らなくなってます。

コントラストUPは、それ程特殊な事はしてなくて、コンポジット後に、FlatAideで普通にかぶり補正して、最後はYIMGの『ガンマ補正』の項目でトーンカーブをいじってるだけです。コントラストアップに影響しているのは、かぶり補正をした時点で少しUPします。更にトーンカーブで、ヒストグラムを見ながら、一番下の調整点をヒストグラムの立ち上がる点に合わせ、そこから薄い色の部分(入力の下の方)で、真ん中の調整点を思いっきりたち上げつつ、入力の上の方では飽和しない様に、上の調整点を動かしています。
貧スタ
白いのもちゃんと写っているではないですか!
コントラスト向上させる良いアイデアがあれば教えて下さい。
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